闇営業・宮迫らの「ウソ」に吉本興業は無関係なのか? 加藤浩次や近藤春菜ら芸人からも会社の責任を問う声

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

吉本の逃げ切り作戦、ワイドショーはきょうになって報道をぴたりと…

 ある程度「盛られた」話であり、どこまでが真実なのかは留保する必要があるとは思うが、それでも海外企業から「クレイジー」と言われたことを「武勇伝」として笑い話にしてしまうこと自体に、吉本全体を覆うコンプライアアンス意識の低さがよく表れている。

 きょう、吉本興業が発表した「コンプライアンスに関する決意表明」も同様だ。そもそも、この段階で「決意表明」って、ゆるさにびっくりだが、中身も〈二度とこのような事態が起こらないよう、改めてタレントに対するヒアリングを実施し、そこでコンプライアンスに反する関係や行動等が判明したり、疑義が生じた場合には徹底的に明らかにしたうえで速やかに対処いたします〉などと、芸人個人へのさらなる責任押し付けを叫んでいるだけで、タレントとの契約書締結や最低生活保障などについては、一切ふれていなかった。

 そして、こうした吉本興業の姿勢を後押ししているのが御用マスコミ、とくに吉本興業の株主でもあるテレビ各局だ。実際、昨日まではあれだけ闇営業問題を大々的に報道していたワイドショーの多くはきょうになって、気持ち悪いくらいに報道をぴたりとやめてしまった。やったとしても、せいぜい入江だけを責めるようなものだった。(スリムクラブの速報が入ってからはやっていたが)

 おそらく吉本と御用マスコミはこの期に及んでもなお、具体的な責任も対応策もとることなく、表面的な謝罪で乗り切れると踏んでいるのだろう。

 しかし、きょうも、スリムクラブの暴力団関連のイベントへの闇営業が明らかになり、吉本興業から無期限謹慎処分が発表された。これも当初、吉本の自主的な聞き取り調査によって判明したかのように報じられていたが、実際は明日発売の「フライデー」のスクープによって発覚したものだ。吉本興業が姿勢を改めないかぎり、同種の問題はこれからも続発するだろう。

最終更新:2019.06.27 11:43

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

闇営業・宮迫らの「ウソ」に吉本興業は無関係なのか? 加藤浩次や近藤春菜ら芸人からも会社の責任を問う声のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。スッキリ入江慎也加藤浩次吉本興業田部祥太謹慎処分近藤春菜の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄