闇営業・宮迫らの「ウソ」に吉本興業は無関係なのか? 加藤浩次や近藤春菜ら芸人からも会社の責任を問う声

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千原ジュニアの「契約書がない武勇伝」が証明した吉本全体の意識の低さ

 しかも、吉本の責任はもっと根本的な問題もある。そもそも、芸人がこんなにおおっぴらに「闇営業」しているのは吉本に特徴的だが、それは、吉本興業では、闇営業しなければ生きていけないくらい中堅以下の芸人のギャラが低いからだ。

 今回の事件を受けて、連合ユニオン東京の今野衛書記長はこのようにツイートしていた。

〈売れない芸人の労働相談は結構ある。吉本芸人は出演料金の90%をマネージメント料として会社に吸い上げられる。異常だよ。1ステージ1000円とか普通にある話。反社会勢力交流は駄目だけど、生活のために闇営業する芸人を俺は責められないよ。夢を食い物にする芸能産業の構造にこそ問題がある!〉

 さらにもうひとつ、吉本の問題は、会社と芸人が正式な契約を交わしていないことだ。今回、最初に入江が契約解除のニュースが流れたとき、春菜が「契約解除って、契約書交わしてませんから」と言っていたが、吉本では契約も交わしていないのに、芸人を拘束し、都合が悪くなると、一方的に解除するという奴隷労働のようなシステムがまかり通っている。

 こうした会社のコンプライアンス意識の低さが、芸人の倫理性のなさにつながっているのだ。その象徴的な会話が、25日放送『ビビット』(TBS)で展開された。

 この日、闇営業問題の再発防止について、レイ法律事務所代表の佐藤大和弁護士が「事務所とタレントの間できちんと契約書を交わすべき」「生活の問題はあるので、最低限の生活保障を事務所側は検討していくということも必要」と提言した。

 しかし、それを聞いた千原ジュニアは「それはなかなか難しいでしょうね。(芸人の)絶対数もすごいし、今後、契約書が交わされることもないと思います」と一蹴。加えて、こんなエピソードを笑い話として披露したのであった。

「契約書がないからよかったみたいなこともあって。数年前に外資が吉本興業を買い取るみたいな話になって。で、色々調べたら契約書がないってなって、外資の人間は『なぜ契約書がないのにマージンとられて彼らは働いてるんだ。彼らはクレイジーなのか』って言って、それで守られたっていう」

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