昭恵夫人の機密漏洩報道を訂正した『グッディ』はおかしい! 証言者の記憶違いではごまかせない矛盾と疑惑

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 この話にスタジオはざわつき、司会の安藤優子が証言を紹介した大村レポーターに「それはみんなが知ってることですよね?」と確認を求めた。すると、大村レポーターは「いや、知る前です」と断言し、こう続けたのだ。

「(この日)夕方にですね、安倍昭恵さんと安倍総理の夫妻が、ヨーロッパに行くんです。そのヨーロッパに飛び立つ、政府専用機に乗る前に、安倍総理の口から『来年のサミットは、伊勢志摩になりました』と、夕方発表になります」
「この方がこれを聞いたのは、午前10時半なんです。だから発表の7時間前にこの情報を知ってたということ」

 これにはコメンテーターたちも驚きを隠さず、政治評論家の伊藤淳夫は「もしこれが事実としたら、国家機密の漏洩みたいなことですから、大変な問題なんですよね」と解説。司会の高橋克実にいたっては、「これ、韓国の(チェ・スンシル被告の疑惑)みたいになっちゃいますよね」とコメントした。

 これを受けて、本サイトでも放送内容と事実関係を確認。同日配信の記事でこのように報じたのだ。

〈開催地の知事でさえ正式発表わずか25分前の午後6時まで伝えられなかった重要な情報を、総理大臣自らが正式発表する7時間も前に、籠池夫妻に伝えていた──。これが事実であれば、昭恵夫人は国家機密を籠池夫人に漏洩していたことになる。〉
〈しかも、厳密に言えば、官邸が“私人”であると言い張る昭恵夫人が、こうした重要事項を安倍首相の家族だからといって事前に知らされているというのも、おかしいのではないか。〉

 ところが、問題はその後だった。昭恵夫人の国家機密漏洩を物語る証言を報じたはずの『グッディ』が翌日7日、きわめて不可解なかたちで訂正をしたのだ。番組放送中に三田友梨佳アナウンサーがいきなり「ここで訂正です」と切り出し、こんなコメントを読み上げた。

「昨日の放送で、安倍昭恵総理夫人が籠池諄子氏に、サミットの伊勢志摩での開催を一昨年6月5日の正式発表の前に伝えていたという男性の証言を紹介しました。しかし、今日になってこの男性から『記憶違いだった』という申し出がありました。番組で紹介したエピソードは一昨年6月9日、政府の正式発表の後のことでした。訂正いたします」

 ネトウヨたちはこれを受けて、「リテラはフェイクだ」「記事を撤回しろ」などと騒いでいるのだが、しかし、おかしいのは、明らかに『グッディ』の「訂正」のほうだろう。

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