LUNA SEA、X JAPANのSUGIZOが原発、難民問題で勇気ある発言! 社会と乖離する音楽状況への警告も

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SUGIZO OFFICIAL WEBSITEより


「音楽に政治をもちこむな」

 今年の初夏、「FUJI ROCK FESTIVAL’16」に奥田愛基氏の出演がアナウンスされたことをきっかけにこのような言葉がネット上に飛び交ったのは記憶に新しい。

 原発問題や安保法制に関する問題など、どんどん暴走していく政府のやり方に対し、メディア上で主張を行う気骨あるミュージシャンにこんな言葉が浴びせかけられたわけだが、それでもそんな顔の見えない人からの攻撃に負けずメッセージを発信し続ける人は存在する。

 LUNA SEA、そして現在はX JAPANのメンバーでもあるSUGIZOもそのひとり。いわゆる「ビジュアル系」の全盛期を築きあげた第一人者で、現在でもドームクラスの集客を誇るミュージシャンである彼だが、実は社会的なトピックに関して一貫して発言し続け、それを自らの音楽にもフィードバックさせてきた。

 そんなSUGIZOが「ローリングストーン日本版」2017年1月号(セブン&アイ出版)でこんな発言をし、話題となっている。

「もっとも大きいのは原発、核の問題です。もう1つは難民問題。あとはもっと日本的なもので言うと選挙の投票率の悪さ。そういう世の中を放棄している人たちに対する憤りというのもある」

 周知の通り、現在、シリア北部のアレッポでアサド政権による攻撃が続き、人道危機にあることが問題となっている。安倍首相がプーチン大統領を故郷の温泉に招く約1週間前には、日本を除くG7の欧米6カ国がアサド政権とそれを支援するロシアに対して非難の共同声明を発表しているわけだが、それ以前に彼は今年3月、シリアからの難民が住むキャンプを訪れている。このときの体験をもとに彼は「The Voyage Home」という曲を書いているのだが、前掲「ローリングストーン日本版」では、その訪問で感じたことをこのように語っている。

「今年ヨルダンのシリア難民キャンプに訪れた体験から生まれた曲で。難民、人権の問題と圧政というのは繋がるものがあって、大多数の弱き人たちと世の中を牛耳っているような超富豪の間の格差が著しく巨大化していっている現状は、昔の圧政や貴族社会と何も変わらないと思うんです。虐げられて生きている、本来すべての人が持っているはずの人権もまともに与えてもらえず、認められずに生きている人たちの声が自分の中にすごく入ってきてしまう」

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