LUNA SEA、X JAPANのSUGIZOが原発、難民問題で勇気ある発言! 社会と乖離する音楽状況への警告も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 彼はギタリストであってシンガーではないので、歌詞の内容で直接的に社会的なメッセージを訴えかける形式をとることはできないが(「NO MORE NUKES PLAY THE GUITAR」と題されたインスト曲を発表したりはしているものの)、その分、自ら苦しんでいる人たちのいる場所へ出向き、その様子をメディアを通じて発信することに尽力してきた。

 たとえば、東日本大震災の際には、地震発生後ほどなくして石巻に赴き、家屋に入り込んだヘドロ除去などのボランティア活動に参加している。「SPA!」(扶桑社)11年5月17日号で彼はこのように語っている。

「居ても立ってもいられなかった……そう思って現地に駆けつけた多くのボランティアと同じで、僕はたまたまミュージシャンだったにすぎない。ただ、前のめりの気持ちだけで現地に行くと、かえって迷惑になることがあるのも事実です。だから、受け入れる自治体とのパイプや、ノウハウを持つ団体を自分で探しました」

 しかし、彼にとってこれは別に特別なことではない。欧米にはノブレス・オブリージュという考えがあり、成功した芸能人はチャリティやボランティアの活動を通して社会貢献するのはごく自然なこと。コールドプレイが地球温暖化に関する活動をしていたり、U2がアフリカの貧困問題に取り組んでいるのはよく知られている。彼にとって自分の活動はこれと同じことなのだ。実際、前掲「SPA!」で彼はこのように語っている。

「欧米のアーティストは環境問題や政治に敏感なのは当然のことですし、本来、ロック・ミュージシャンとはそういう存在のはずです。その意味においては、アーティストがボランティアに行って、実際に働くことも特別なことではないと僕は思っています」

 エネルギー問題や戦争に関するSUGIZOの取り組みはその後も続いていく。一昨年には坂本龍一やBRAHMANらとともに反原発を訴えるイベントに参加しているし、また、太陽光発電など再生可能エネルギーに関するシンポジウムに参加したりと、直接音楽に関わらない場所でも積極的に参加してきた。

 また、今月リリースされたラッパー・Kダブシャインのアルバム『新日本人』に収録された「プラネットボム」(〈総理は軍事大国へと声高〉〈いつも政府は皇室を政治利用〉といった歌詞が歌われている)でギターソロを弾いているのも話題となった。

 ミュージシャンという発言力の大きい職業についているからこそ、彼は社会的な問題について積極的に語り、自分の音楽を聴く人たちに考えることを促す。「別冊カドカワ」(KADOKAWA)15年1月号ではこのようにも語っている。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

LUNA SEA、X JAPANのSUGIZOが原発、難民問題で勇気ある発言! 社会と乖離する音楽状況への警告ものページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。LUNA SEAX JAPAN原発新田 樹難民の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄