市販されている放射線対策グッズは本当に効果があるのか!? 除染商品、被ばく対策サプリを検証実験してみたら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
goods_160310_top.jpg
『放射線対策グッズをすべて試す』(三才ブックス)

 今年3月11日をもって東日本大震災から5年が経過する。しかし、残念なことに、我が国は福島第一原発の事故を教訓にすることなく、次々と原発の再稼働を続けようとしている(高浜原発運転差し止めの司法判断はあるものの)。こんな状況では、いつ第二の福島が生まれてもなんらおかしくない。

 結局、自分の身は自分で守るしかない──。そんな人々の恐怖心を煽るかのように、「放射線対策に効果がある」と喧伝されたグッズが市場には溢れている。しかし、それらの商品は本当に効き目があるのだろうか? 『放射線対策グッズをすべて試す』(三才ブックス)は、そういったアイテムを実際に使い、その効果を科学的に検証している。

 まずは、汚染された土壌の除染に効果があるとされているグッズからテストを開始。放射性物質の除染に関連するアイテムには、放射性物質を「除去」するタイプのものと「吸着」するタイプ、二つのタイプがあるが、本書ではそれぞれについて検証を行っている。

「除去」タイプでテストされているのは、創生水・EM菌・水素水の3つ。創生水は、科学機器メーカーの創生ワールドが開発したもので、「奇跡の水」と呼ばれ、福島県飯館村に生成器が置かれたことでも話題となった。EM菌はチェルノブイリで土壌除染に使われたと噂され一気に需要が高まっている。水素水は一般的な健康グッズとして人気の商品だが、土壌汚染に効果があると言う声も大きい。

 では、その結果は──。なんと、水道水で除染したものと何の差もなし。除染に効果があるとされている特殊な水を大枚はたいて購入しようと、水道水を使おうと何ら変わらなかったのである。

 では、もうひとつのタイプ、放射線汚染を「吸着」すると言われているものはどうだろうか。本書で取り上げられているのは、実際の福島第一原発の汚染水処理でも投入されたと言われているゼオライトと、匂い消しや浄水などの用途で家庭でも使われる竹炭。

 この「吸着」タイプでは、ゼオライト・竹炭いずれも、元は1900ベクレルあった土壌の汚染を1600ベクレルまで下げることに成功。「吸着」系の商品では一定の効果が実証された。ただ、ひとつ問題がある。

 当然だが、除去された汚染はどこかに消えたわけではなく、ゼオライトなり竹炭なりに「吸着」されただけである。実際の被災地の除染作業でもはぎ取った表土の置き場をめぐり問題が出ているが、このケースでも同じく、汚染されたゼオライトや竹炭をどう処理するのかという問題が出てくる。素人考えの除染は、より問題を複雑化させてしまうことにもつながってしまう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

市販されている放射線対策グッズは本当に効果があるのか!? 除染商品、被ばく対策サプリを検証実験してみたらのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。井川健二原発放射能の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 即位パレードで安倍首相が“天皇きどり”で窓を開けお手振り!
2 即位パレードで「雅子さまの足跡」を振り返るマスコミが触れなかった深刻な事件
3 即位パレードで天皇夫妻が通った自民党本部に巨大垂れ幕!
4 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
5 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第7話
6 即位礼に天皇の「安倍首相への抵抗」を示す招待客が
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 安倍首相「桜を見る会」の税金を使った不正が国会で明らかに!
9 安倍首相の「共産党か」ヤジはネトウヨの常套句
10 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
11 『報ステ』小川彩佳降板は政権批判が原因か
12 秋篠宮家の料理番がブラック告発
13 即位礼で百田尚樹からNHKまで「雨が上がって虹が」の神国カルト
14 安倍首相と文大統領の会談写真に産経が「韓国の無断撮影」のイチャモン
15 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
16 竹田恒泰が女系天皇否定を批判され「天皇そのものが差別の根源」と開き直り
17 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
18 公文書改ざんを生んだ安倍首相逆ギレ発言の舞台裏
19 「ノーベル賞は日本人ではありませんでした」報道で露呈したもの
20 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

カテゴリ別ランキング


人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄