「春画」はわいせつではない! ろくでなし子、鹿島茂から、小林節までが「春画」取締まりの動きに異議!

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「週刊ポスト」(小学館)2015年10月30日号

 当サイトでも継続的に報じているが、永青文庫で行われている日本初の春画展に端を発し巻き起こった春画ブームに激震が走っている。10月8日には、「週刊文春」(文藝春秋)の編集長が「編集上の配慮を欠いた点があり、読者の皆様の信頼を裏切ることになった」として休養処分を受けたことが報じられ、さらに、19日には、「週刊ポスト」(小学館)、「週刊現代」(講談社)、「週刊大衆」(双葉社)、「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)の4誌がわいせつ図画頒布罪にからみ警視庁から注意を受けていた事実も明るみとなった。

 春画展は入場規制も行われるほど人気を博し、そのなかには女性の来場者も多数含まれている。イギリス・フランス・イタリア・ベルギーなど、これまでも春画の展覧会を行ってきたヨーロッパ諸国から遅れながらも、ようやく日本でも春画が「ポルノグラフィー」扱いから「芸術」として認められようとしている最中に起きた規制の波。早くから春画を誌面に取り上げ、今回の騒動の渦中にもいる「週刊ポスト」は、2015年10月30日号にて「春画は「わいせつ物」か 世界に誇るべき「日本の文化」か」という特集を展開。学者やアーティストなど、識者からの声を紹介し、春画が再び「わいせつ物」扱いされた今回の騒動に一石を投じている。

 まず、フランス文学者の鹿島茂氏は「「作家性」の有無」という観点から春画は、わいせつ物ではないと主張する。

〈芸術とわいせつの線引きは難しいが、要するに作家表現が入ってるかどうかではないか。過去のものに関しては単なるわいせつ物だったら時代の波に洗われて、消えてしまっているはずです。春画が残ったということは、そこにやはり作家表現が確固としてあって、それがわいせつかどうかを超えて我々の目に届くのだと思います〉

 雑誌に掲載されたり、春画展で展示されている春画のなかには、葛飾北斎や喜多川歌麿など、世界的にも評価されている浮世絵師の筆による作品が多数含まれている。もちろん、春画にも彼らの卓越した技術がふんだんに投入されており、美術史の観点からもそれらは大変貴重なものだ。そのことを忘れてはならない。

 また、自分の女性器の3Dデータを配布したとして逮捕されたことでも話題となった、アーティストのろくでなし子氏は、「笑絵」と呼ばれることもある「春画」の本質を突き、今回の件に異議を申し立てる。

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