【検証!ブラックディズニーの恐怖 第3弾】

ディズニーのホスピタリティの正体は千葉のヤンキー文化だった!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
disney3_140824.jpg
左から『ディズニーの最強マニュアル』かんき出版/『誰もが“かけがえのない一人”になれる ディズニーの「気づかい」』総合法令出版/『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』こう書房


 殴られても笑顔、無給で奉仕……バイトに多大な負荷をかけ、東京ディズニーリゾートをブラック企業化させている「ホスピタリティ」というキーワード。前回の原稿では、本場・アメリカのディズニーのサービスマニュアルにホスピタリティという言葉はなく、過剰なサービスは日本のディズニーリゾートで独自に発展していったと指摘した。

 では、いったいどうして日本だけでこんな無茶な「ホスピタリティ」精神が生まれ、本場・ディズニーのサービスを変質させてしまったのか。実は、そのヒントらしきものが『ディズニーの最強マニュアル』(かんき出版、2014年)という新刊本に載っていた。

 同書はディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドで20年間、社員として勤務した大住力氏がディズニーの人材教育マニュアルを紹介した本なのだが、大住氏はその中で、ディズニーランドの現場に、マニュアルを浸透させるための慣習的なシステムがあったことを明かしている。

 それはズバリ、“アニキ”制度と呼ばれるものだ。

「マニュアルに従うことで小さな成功体験を積み、それをアニキが評価することで本人のやる気にスイッチが入る。アニキはそこで満足せず、マニュアルの背景にある本質を語っていく。アニキと若手の間には前提となる信頼関係が構築されているので、語られた側はミッションの大切さを受け入れてくれるのです」(同書より)

 ディズニーなのに“アニキ”? なんだか、ミッキーというより千葉のヤンキーみたいだが、ディズニーでは新人に指導係がつき、実際にそこにヤンキー的な上下関係が生まれているようなのだ。しかも、アニキの中には本物のヤンキーのみなさんもいるらしい。

「私が新人としてカストーディアル課に配属されたときのアニキは、身体が熊みたいに大きいコワモテの男性でした。しかも、コワモテなだけでなく、昔は本当に暴走族のリーダーだったという経歴の持ち主でした」

 そして、新人はこうした“アニキ”たちからマニュアルにはない精神論を叩き込まれていく。大住氏はジャングルクルーズ時代の“アニキ”からこんな厳しい教えを受けたという。

「よく覚えているのは、『大住、おまえはゲストに土下座できるのか!』と問われたことです。きっかけはちょっとした会話のなかで、私が『本当のサービスとはこうなんじゃないか?』と深い考えもなく、サービス論を語り出したことにあります。しかも、若い私は自分の考えるやり方……、ディズニーランドのマニュアルから外れた方法をまわりのキャストにすすめようとしたのです」

 しかし、土下座なんてする必要はないという大住氏に対しアニキは「お前は軽々しく最高のサービス、サービスと言うけどな。サービスというのはゲストの前で土下座をするのと同じことだ。よく考えろ、わかるまで考えろ」と諭されるのだ。

 大住氏は考えに考えて、「すべてを目の前の相手にさらけ出す。差し出す、と。そんな行動なのだということがわかりました。言わば、煮るなり焼くなり切るなりなんでも好きにしてくださいという気持ちを本気で示しているのです」。つまり「土下座」というのは「本気かどうか」なのだという結論に達する。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

ディズニーのホスピタリティの正体は千葉のヤンキー文化だった!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ディズニーブラック企業ヤンキー松井克明の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 指原莉乃がウーマン村本を「政治語るな」批判
2 NZモスクテロ事件容疑者が日本の「多様性のなさ」を賞賛!
3 安倍首相が防衛大卒業式でも自衛隊を道具に改憲を宣言
4 グッディ!土田マジギレ真の原因
5 フジ『バイキング』で金美齢が部落差別
6 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
7 沖縄2紙の記者を警察が拘束する暴挙
8 安倍首相にマッチョ批判
9 東山紀之が“反ヘイト本”を出版
10 田崎スシローが望月衣塑子記者を「トンチンカン」と攻撃
11 高須院長〈アウシュビッツは捏造〉問題をマスコミはなぜ報じない?
12 ピエール瀧逮捕報道で炎上した深澤真紀は間違ってない
13 自民党・大西議員が原発でも言論弾圧
14 『報ステ』がまた政権批判アナ排除
15 山本太郎を評価せよ!
16 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
17 自民党NHK受信料義務化の狙いは?
18 在日差別に怯え続けた芸能人の苦悩
19 又吉も?厳しすぎる作家の金銭事情
20 五輪汚職のJOC竹田会長居座りを許すマスコミの電通タブー
1安倍首相が隠した原発事故の責任
2 震災から8年、安倍政権の被災者切捨て
3田崎スシローが望月衣塑子記者を「トンチンカン」と攻撃
4指原莉乃がウーマン村本を「政治語るな」批判
5 電力会社の原発広告復活! 関西電力、九州電力は3倍増に
6ピエール瀧逮捕報道で炎上した深澤真紀は間違ってない
7安倍自民党「公約の9割成果」の嘘を検証
8高須院長〈アウシュビッツは捏造〉問題をマスコミはなぜ報じない?
9『報ステ』がまた政権批判アナ排除
10安倍政権が米ジャパンハンドラーに3億円の寄付
11 安倍が再びバノンから「偉大なヒーロー」と
12安倍首相が“外国人労働者受け入れ”でもお友達優遇か
134人のヘイトデモを大量の警察官が守る異様な過剰警備!
14 防衛省元幹部が新基地建設事業投資ファンドの広告塔に
15参院選出馬説の貴乃花が危険な極右オカルト発言!
16酩酊状態にさせ暴行して無罪!甘い性犯罪判決の背景
17NZモスクテロ事件容疑者が日本の「多様性のなさ」を賞賛!
18五輪汚職のJOC竹田会長居座りを許すマスコミの電通タブー
19百田尚樹vs古市憲寿、ウソついたのは
20ピエール瀧「韓国紙幣で吸引」報道の差別扇動

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄