ヤクザから学ぶ、要求を通すための正しい「怒り方」のテクニック

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 ビジネスでも「営業は熱意だと思います」などと上司の前でカッコつける奴は多い。そんなとき「まったくだ。陣頭指揮はキミに頼む」といえば相手は責任を背負わされると、及び腰になる。そこで「拙速は避け、きっちり話し合ったほうがいいんじゃないか?」と助け舟を出せば、恩も売れて一石二鳥というわけだ。

 また「バカ野郎! お前の頭は蟻の脳みそか!」などと上司に侮蔑されたら、あくまで冷静に切り返す。「そうです。蟻の脳みそしかない私が必死に知恵を絞ったんです。しかし努力まで否定されるのは侮蔑です。撤回してください」

 あくまで冷静に、そして「謝れ」ではなく「撤回」。この言葉の方が上司も受け入れやく、その後の上司の態度も変化すること請け合いだという。

 他にも人の弱みを握る、のらりくらりと話をはぐらかす、黙ってムッとした態度を取る、時には開き直る、自分自慢にはほめ殺しで対処、部下を怒鳴った後は褒める、怒っている相手に「それで?」とかわす、などなど多くのヤクザの怒り方、対処指南が示される。とはいえ、やはりヤクザ社会は特殊である。サラリーマン社会に全て応用できるかといえば、ケースバイケースだろう。

 自分の中の〈怒り〉は上手にコントロールし、時に巧い〈怒り方〉で相手を制する。それが社会を生き抜く知恵かもしれない。
(伊勢崎馨)

最終更新:2016.08.05 06:32

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