お笑いに関する話題……本と雑誌のニュースサイト/リテラ
渡部問題で『ガキ使』と松本人志の責任はなぜ問われない? 話題性狙いで女性蔑視・ハラスメントを軽視も、松本は逆ギレで責任逃れ
日テレ公式HPより
本日12月31日、大みそか恒例の特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス』(日本テレビ)が放送される。
周知のとおり、今年の『ガキ使』大みそか特番といえば、アンジャッシュ渡部建の復帰主演することが報じられ、渡部の謝罪会見、渡部批判再燃のきっかけとなった。
渡部の行為は、単なる不倫スキャンダルなどではなく、女性を性の道具扱いしたうえ、「多目的トイレ」で性行為に及んだというもの。その差別性を考えたら、報道からわずか半年、しかも『ガキ使』というオフザケ番組で(おそらくは問題をネタにして)の復帰に批判が集まったのは当たり前の話だ。
収録済みの渡部の出演シーンがお蔵入りになっているのか強行放送されるのか現時点では不明だが(おそらくお蔵入りだろう)、放送されるにしろされないにしろ、女性蔑視・ハラスメントという事態の本質を軽視し、話題性優先で安易にオフザケ番組で復帰させようとした、日本テレビ『ガキの使いやあらへんで』や番組を牛耳る松本人志の責任も大きい。
しかし、この騒動をめぐって渡部本人への批判が再燃する一方、日テレや『ガキ使』、松本の認識の甘さや責任を問う声はほとんどなく、スルーされてきた。
本サイトでは、渡部の謝罪会見直後に、渡部復帰騒動における日本テレビ『ガキ使』、そして松本人志の問題について批判する記事を出した。以下に再録するので、あらためてご一読いただきたい。
(編集部)
***************
●渡部問題で『ガキ使』と松本人志の責任はなぜ問われない? 土田晃之は『ガキ使』出演が渡部の希望でなく松本への配慮と推測
アンジャッシュの渡部建への批判が再燃している。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)の大みそか特番で復帰することが報じられ、慌てて謝罪会見を開いたが、むしろ火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
本サイトは芸能人が不倫したからといって芸能活動を自粛すべきだとは1ミリも考えていないが、渡部の行為は、女性を性の道具扱いしたうえ、「多目的トイレ」で性行為に及んだというもの。その差別性を考えたら、報道からわずか半年、しかも『ガキ使』というオフザケ番組での復帰に批判が集まるのは当然だろう。
しかし、今回の騒動で渡部以上に不可解なのは、批判が渡部本人にだけ集中し、渡部をそのオフザケ番組に引っ張り出した日本テレビ『ガキの使いやあらへんで』や番組を牛耳る松本人志の責任を問う声が全く聞こえていないことだ。
芸能マスコミは、渡部本人や所属の人力舎が復帰を焦ったかのように報じているが、これまでの立ち位置や芸風を考えても、渡部が『ガキ使』のような完全色物での復帰を自ら望むわけがない。これは明らかに『ガキ使』側からのオファーだった。
しかも、芸能プロダクション関係者によると、渡部サイドはこのオファーを松本人志の提案と捉えていたようだ。
「渡部サイドは復帰時期や方法についてまだ具体的に煮詰めていなかった。ところが、そこにいきなり『ガキ使』から出演オファーがあった。渡部サイドは当初、かなり迷っていたが、出演オファーを松本の意向だととらえ、断れなかったようだ。松本はテレビ業界を完全に牛耳っている存在だから、松本の提案を断ったらそれこそ復帰は絶望的になる。それよりは、松本の敷いたレールに乗って復帰する方が得策だと考えたんだろう。渡部サイドには『ガキ使』の出演のあと『ワイドナショー』に出演して完全みそぎをするというシナリオも提示されていたという話もあるしね」
渡部と親交のあるお笑い芸人の土田晃之は、4日の『バイキングMORE』(フジテレビ)で、『ガキ使』への出演が本意でなく、松本の顔色を伺ってのものだったことを示唆していた。
「渡部がたぶんもし復帰するんだったら、きっとレギュラー番組だと思うんですよ。計画を立てるなら。だってあの番組で復帰しようなんてたぶん思ってないですから」
「お世話になっている先輩で、迷惑かけたんで、僕でも出ると思う、同じ状況だとしても」
松本人志は渡部を出演させた責任から逃げ情報漏洩に「ルール違反だ」と激怒するスリカエ
そう考えると、日本テレビ、『ガキ使』、そして松本人志の責任は重大だろう。松本自身は、渡部の出演報道があった直後の『ワイドナショー』で、「あの番組は、誰がゲストでどこで出てきて何をするかというのはわれわれは知りたくないわけですよ。ドッキリを仕掛けられる側ですから」「ところが今回、収録前にネットニュースで知らされるというね」と、出演を知らなかったかのように語っていたが、本当なのか。番組と松本の力関係を考えると、世間を騒がすことが必至のこんなキャスティングを松本に相談せずに勝手に進めるとは考えづらい。
また、仮に松本が「週刊女性」の報道まで渡部の出演を知らなかったとしても、報道後の18日に渡部の出演シーンは予定通り収録されたのだから、松本が渡部の復帰を認めていたことには変わりはない。
ところが、松本は同日のワイドショーで出演させた側の責任については一切コメントせずに、事前に情報が漏れたことについて「ルール違反も甚だしい」などと話をすり替え、八つ当たりしてみせたのだ。
さらに渡部が会見した後の6日に放送された『ワイドナショー』では、「言いたいことは山ほどありますけど、言えることはちょっとしかない」と前置きし、「今年の年末の『笑ってはいけない』は、お子さまからおじいちゃんおばあちゃんまで楽しめる番組に仕上がっていると思うので、ぜひご覧くださいとしか言いようがない」などと発言した。
おそらく、松本は「世間の圧力のせいで渡部を出すというおもろい企画が潰された」ことを皮肉ったつもりなのだろうが、ならば「言えることはちょっとしかない」などと逃げずに堂々と主張すればいいだろう。それをこういうかたちでごまかすというのは、姑息というしかない。
しかし、芸能マスコミもネットメディアもこんな松本の姑息なごまかし発言をありがたがって紹介するだけで、渡部を出演させた『ガキ使』の責任はもちろん。松本がどういう関わり方をしていたのかさえ一切追及しなかった。
渡部のことはあれだけフルボッコする一方で、テレビを牛耳る大物・松本人志にはほんの些細な追及さえできない。芸能報道のこの弱いものいじめとご都合主義はどうにかならないものなのか。いや、政治報道だっておなじようなものだから、マスコミの体質が根本的に変わらない限り、きっとどうにもならないのだろう。
(林グンマ)
最終更新:2020.12.31 08:31
関連記事
新着 | 芸能・エンタメ | スキャンダル | ビジネス | 社会 | カルチャー | くらし |
公選法違反疑惑浮上の斎藤知事「SNS戦略の企画立案は依頼していない」の言い訳は通用するか? 削除されたPR会社社長の投稿を検証
斎藤知事が百条委員会欠席で「知事会出席」を理由にするも…前の知事時代には政府主催の知事会を欠席しあの時の懇話会に参加
国民民主・玉木雄一郎の不倫に“政治活動中の公私混同”疑惑が浮上! ヤバすぎる差別体質とビジネス右翼ぶりにも懸念の声
松本人志「訴訟取り下げ」でワイドショーが醜悪な忖度! 吉本御用スポーツ紙は「物証なし」だけ強調し復帰を扇動
萩生田光一ら非公認“裏金”候補に自民党から政党助成金2000万円振込み発覚も…選挙情勢では続々当選の可能性
“裏金”“統一教会”の萩生田光一を応援する極右勢力と有名テレビコメンテーター 一方、新たな裏金疑惑を検察が捜査開始の報道も
石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い
安倍首相が統一教会に選挙支援依頼の証拠を朝日がスクープ! 進次郎のバックにいる菅義偉や萩生田光一もあらためて追及せよ
高市早苗のヤバさは極右思想だけじゃない! 総務省文書問題、統一教会との関係、政治資金規正法違反をめぐる“大嘘”の数々
傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
松本人志「訴訟取り下げ」でワイドショーが醜悪な忖度! 吉本御用スポーツ紙は「物証なし」だけ強調し復帰を扇動
『仰天ニュース』“赤木ファイル”特集で安倍政権・公文書改ざん事件の卑劣があらためて注目! 中居正広も「あってはならない」と
ジャニーズ会見で井ノ原の「ルール守って」発言賞賛と記者批判はありえない! 性加害企業が一方的に作ったルールに従うマスコミの醜悪
ジャニーズ性加害でジュリー社長辞任もテレビ局は検証放棄! 局内での行為が疑われるテレ朝とNHKの無責任な姿勢
ジャニーズ性加害問題で露わになったテレビ局の共犯性! ジュニアの練習場を提供したテレビ朝日はジュリーの謝罪後も批判なし
坂本龍一が最後まで中止を訴えた「神宮外苑森林伐採・再開発」の元凶は森喜朗! 萩生田光一も暗躍、五輪利権にもつながる疑惑
れいわから出馬 水道橋博士が主張する「反スラップ訴訟法」の重要性! 維新・松井だけでなく自民党も批判封じ込めで訴訟乱発
自公維新が提出「国民投票法改正案」にネットで批判の声広がる! 小泉今日子も〈#国民投票法改正案に反対します〉と投稿
三浦瑠麗が「医者はワイドショー見てコロナ怖がりすぎ」と医療従事者を嘲笑! 専門家から反論されると半笑いで「私、医者じゃないんで」
Netflix版『新聞記者』の踏み込みがすごい! 綾野剛が森友問題キーマン官僚に、安倍御用ジャーナリストはあの人が…
公選法違反疑惑浮上の斎藤知事「SNS戦略の企画立案は依頼していない」の言い訳は通用するか? 削除されたPR会社社長の投稿を検証
国民民主・玉木雄一郎の不倫に“政治活動中の公私混同”疑惑が浮上! ヤバすぎる差別体質とビジネス右翼ぶりにも懸念の声
“裏金”“統一教会”の萩生田光一を応援する極右勢力と有名テレビコメンテーター 一方、新たな裏金疑惑を検察が捜査開始の報道も
窮地の岸田首相が一番頼りにしているのはあの「Dappi」“仕掛人”説の自民党・元宿仁事務総長!「日本の黒幕」特集本が暴いた新事実
兵庫・斎藤知事の「パワハラ告発職員」追いつめに維新県議が協力していた! 職員は吉村知事肝いり「阪神優勝パレード」めぐる疑惑も告発
“既成政党に与しない”石丸伸二の選対本部長は「自民党政経塾」塾長代行! 応援団筆頭に統一教会系番組キャスターの元自民党職員も
小池百合子が都幹部だけでなく“最側近”を天下りさせていた!「大日本帝国憲法復活」「国民主権を放棄せよ」の請願に関与の元特別秘書
大阪万博建設現場のメタンガスが急増し1日2tも発生! 3月の爆発事故では「通報遅れ」「天井破損」を隠蔽していたことが発覚
萩生田光一が裏金問題で提出した「領収書の嘘」が発覚! 安倍元首相が「官房機密費100 万円を参院候補者に手渡し」報道も
吉村知事はガス爆発でも開き直り「他区域ではガスが出ない」と大嘘! 地下鉄工事でメタンガス確認、大阪市も発生可能性認めたのに
維新ゴリ押し 万博&カジノにかかる金はインフラ整備を含めると8000億円以上だった! 大半が国と大阪市の負担、巨額の税金も投入
防衛費増額の財源で「法人税」を削除し「国民全体の負担」だけにした政府有識者会議は読売社長、日経元会長、朝日元主筆がメンバー
菅首相の追加経済対策の内訳に唖然! 医療支援や感染対策おざなりでGoToに追加1兆円以上、マイナンバー普及に1300億円
菅首相のコロナ経済支援打ち切りの狙いは中小企業の淘汰! ブレーンの「中小は消えてもらうしかない」発言を現実化
菅首相の追加経済対策が“自助”丸出し! コロナ感染対策は10分の1以下、大半が新自由主義経済政策に…坂上忍も「バランスおかしい」
悪評「マイナポイント」事業の広報費は54億円、1カ月で半分を浪費! 事務局事業も電通がトンネル法人通じて140億円
三浦瑠麗のアマプラCMは削除されたが…amazonもうひとつの気になるCM! 物流センター潜入取材ルポが暴いた実態とは大違い
安倍首相“健康不安”説に乗じて側近と応援団が「147日休んでない」「首相は働きすぎ」…ならば「147日」の中身を検証、これが働きすぎか
正気か? 安倍首相の諮問機関「政府税調」がコロナ対策の財源確保と称し「消費税増税」を検討! 世界各国は減税に舵を切っているのに
東京女子医大がボーナスゼロで400人の看護師が退職希望! コロナで病院経営悪化も安倍政権は対策打たず加藤厚労相は “融資でしのげ”
斎藤知事が百条委員会欠席で「知事会出席」を理由にするも…前の知事時代には政府主催の知事会を欠席しあの時の懇話会に参加
萩生田光一ら非公認“裏金”候補に自民党から政党助成金2000万円振込み発覚も…選挙情勢では続々当選の可能性
安倍首相が統一教会に選挙支援依頼の証拠を朝日がスクープ! 進次郎のバックにいる菅義偉や萩生田光一もあらためて追及せよ
高市早苗のヤバさは極右思想だけじゃない! 総務省文書問題、統一教会との関係、政治資金規正法違反をめぐる“大嘘”の数々
傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
兵庫・斎藤知事問題で維新の責任を改めて検証! 局長を“自死”に追い詰めた維新県議、課長の自死は吉村肝煎り優勝パレードが原因か
自民党総裁選広告「THE MATCH」は「おじさん」どころか「腐敗ジジイの詰め合わせ」だ! 担当の平井広報本部長は親族ぐるみ税優遇
岸田首相「総裁選不出馬」にごまかされるな! 後継候補の河野太郎、高市早苗、石破茂、小泉進次郎、小林鷹之の欺瞞
都知事候補討論会ですっとぼけるも…小池百合子に清和会時代、裏金を受け取っていた可能性が浮上! 派閥上納額は安倍を超える120万円
裏金裁判で安倍派幹部たちの嘘が明らかに! 抜け穴だらけの政治資金規正法改悪で幕引き図ろうとする自民・岸田政権
瀬戸内寂聴が生前、語っていた護憲と反戦…「美しい憲法を汚した安倍政権は世界の恥」と語り、ネトウヨから攻撃も
「BTSグラミー賞逃す」報道に「韓国人のニュースいらない」「日本人の受賞を報じろ」と炎上攻撃が! 日本スゴイの精神的鎖国
ぼうごなつこ『100日で崩壊する政権』を読めば、安倍首相が病気で辞任ししたのでなく国民が声をあげ追い詰めたことがよくわかる
百田尚樹が「安倍総理にお疲れ様とメールしても返信なし、知人には返信があったのに」とすねると、2日後に「安倍総理から電話きた」
村上春樹が長編小説『騎士団長殺し』とエッセイ『猫を棄てる』に込めた歴史修正主義との対決姿勢! 父親の戦中の凄惨な中国人虐殺の記憶を…
村上春樹がエッセイ『猫を棄てる』を書いたのは歴史修正主義と対決するためだった! 父親の戦中の凄惨な中国人虐殺の記憶を…
安倍首相に利用された星野源がエッセイに書いていた“音楽が政治に利用される危険性” 「X JAPANを使った小泉純一郎のように」
“宇予くん”で改憲煽動のJCと手を組んだTwitter Japanはやっぱり右が大好きだった! 代表は自民党で講演、役員はケントに“いいね”
ウィーン芸術展公認取り消しを会田誠、Chim↑Pomらが批判! あいトリ以降相次ぐ“検閲”はネトウヨ・極右政治家の共犯だ
「ノーベル賞は日本人ではありませんでした」報道で露呈した日本の“精神的鎖国” 文化も科学もスポーツも「日本スゴイ」に回収
幸福の科学出家騒動は清水富美加個人の責任なのか? カルト宗教信者の子どもたちが抱える問題
話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが
福島の子ども甲状腺がん検診「縮小」にノーベル賞の益川教授らが怒りの反論! 一方、縮小派のバックには日本財団
介護殺人に追い込まれた家族の壮絶な告白! 施設に預ける費用もなく介護疲れの果てにタオルで最愛の人の首を…
宇多田ヒカル「東京はなんて子育てしにくそう」発言は正しい! 英国と日本で育児への社会的ケアはこんなに違う
今もやまぬ人工透析自己責任論の嘘を改めて指摘! 糖尿病の原因は体質遺伝、そして貧困と労働環境の悪化だった
『最貧困女子』著者が脳機能障害に! 自分が障害をもってわかった生活保護の手続もできない貧困女性の苦しみ
雨宮塔子が「子ども捨てた」バッシングに反論! 日本の異常な母性神話とフランスの自立した親子関係の差が
『NEWS23』に抜擢された雨宮塔子に「離婚した元夫に子供押しつけ」と理不尽バッシング! なぜ母親だけが責任を問われるのか
小島慶子が専業主夫の夫に「あなたは仕事してないから」と口にした過去を懺悔!“男は仕事すべき”価値観の呪縛の強さ
人気記事ランキング
カテゴリ別ランキング
社会
人気連載
アベを倒したい!
ブラ弁は見た!
ニッポン抑圧と腐敗の現場
メディア定点観測
ネット右翼の15年
左巻き書店の「いまこそ左翼入門」
政治からテレビを守れ!
「売れてる本」の取扱説明書
話題のキーワード