乃木坂46歌唱で『セーラー服を脱がさないで』歌詞の酷すぎる女性蔑視に非難殺到! 変わらない秋元康の差別性

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番組HPより


 9月12日放送の日本テレビの大型音楽番組『THE MUSIC DAY』で、「セーラー服を脱がさないで」が乃木坂46のメンバーにより歌われたことが物議を醸している。

「セーラー服を脱がさないで」といえば、秋元康作詞で1985年に発表されたおニャン子クラブの代表曲のひとつで、秋元康の出世作としても知られる。

 12日の『THE MUSIC DAY』では、19時台の「女性アイドルメドレー」というコーナーのなかで、乃木坂46のメンバー6人と元おニャン子クラブの新田恵利、渡辺美奈代が、この「セーラー服を脱がさないで」を歌ったのだが、問題はその歌詞だった。

〈週刊誌みたいな エッチをしたいけど 全てをあげてしまうのは もったいないから…あげない〉とか〈おばんになっちゃうその前に おいしいハートを…食べて〉といった女性蔑視丸出しのフレーズに、視聴者から多くの違和感の声が上がったのだ。

〈待ってちゃんと歌詞聞いたらやばいじゃんセーラー服を脱がさないで〉
〈聴けば聴くほど気持ち悪いなと思うセーラー服を脱がさないで〉
〈改めて聞くととんでもねぇ歌だなセーラー服を脱がさないで〉
〈セーラー服を脱がさないで。これ、すごいなw当時やから良かったやつやろw初めて全部聞いたわwコンプラ大丈夫なんw〉
〈今のアイドルにも他の人にも歌わせんな
キモすぎセーラー服を脱がさないで〉
〈セーラー服を脱がさないで。折に触れて音楽番組で流れているけれど昔聞いてもキツいのに今は絶対ダメだよなぁ…
おじさんがこの歌詞を若い子に歌わせてるっていう構図がずっと引き継がれているっていうのは非常に心持ちが悪い。〉
〈乃木坂46のセーラー服を脱がさないで。
セクハラとかその辺が今の方が厳しい世の中で高校生や10代も多くいるグループに歌わせるのはもうアウト
秋元康忖度かもしれないけど現代だと放送禁止ソングにしないと駄目
番組プロデューサーの責任は何考えてんの?これパワハラだからね。〉
〈家族団欒の時間に、セーラー服を脱がさないでなんて流すな!!!ほんっと気持ち悪い歌詞。ほんっっっときもちわるい。〉

 初めて耳にしたであろう10代や20代はもちろん、当時小学生くらいで歌詞の意味をわかっていなかった40代くらいまで、あるいは当時はなんとも思っていなかったが、という人からも批判の声が上がった。

 また、同番組にはNiziUが「テレビ初パフォーマンス」として出演していたことから、NiziUと比較して、「セーラー服を脱がさないで」の問題を指摘する声もあった。

〈今の女の子たちが夢中でみてるNiziUが目玉で歌う番組で、セーラー服を脱がさないでを坂道さんに歌わせるって…なんか、なんかな。 自分のために頑張る、その姿に心惹かれてる女の子たちが見てるのに、昔のオッサンの欲望全開の歌とかさ〉
〈niziuめあてで撮った歌番組見てるけどセーラー服を脱がさないでって歌詞きっも〉
〈NiziU待機でTHE MUSIC DAY見てるが改めてセーラー服を脱がさないではキモい。この歌詞をおっさんが書いてるのもキモいし、これを今もアイドルにおっさんたちが歌わせてるのもキモい。聞いて悦に入っているおっさんがいると思うとさらにキモい。個人の感想です〉

 マンガ家の渡辺ペコ氏も、こうツイートしていた。

〈昨日の「MUSICDAY」で女性グループに秋元作詞の『セーラー服を脱がさないで』を歌わせたのを知った。 まじで気持ち悪い。終わってる。そんな日本の番組で推しさんたちが「アジア初披露〜」とか言われてもな。彼らは素晴らしいパフォーマンスを変わらず披露したと思うけれど、番組には不快感しかない〉

秋元康の歌詞はいまも女性差別全開「女は一人じゃ眠れない」「アインシュタインよりディアナ・アグロン」

 こうした反応は当然だろう。あらためて説明するのもはばかられるが、「セーラー服を脱がさないで」の〈週刊誌みたいな エッチをしたいけど 全てをあげてしまうのは もったいないから…あげない〉〈おばんになっちゃうその前に おいしいハートを…食べて〉といった歌詞は、性搾取や処女信仰、エイジズムなど、女性蔑視の見本市のようなフレーズのオンパレードだ。

 また、歌詞以上に問題なのは、秋元康という年齢も地位も上にある男性が、こんな曲を“歌わせている”ということだ。「女子高生が性的欲望をカジュアルに口にする」という先進性を装って、実際は男性が自らの欲望のはけ口として搾取・消費している、その構造はとてつもなくグロテスクなものだ。

 ところが、秋元康や日本テレビは2020年のこの時代に「女性アイドルメドレー」にわざわざこの歌を選び、乃木坂46という、同じ秋元プロデュースの現役アイドルグループに歌わせた。いったいどういう神経をしているのか。

 いや、考えてみれば、それは秋元や秋元に付き従う運営やテレビ局にとって、なんの違和感もないことなのかもしれない。

 たしかにあれから35年経ったが、秋元康とその周辺の差別的本質はまったく変わっていないからだ。秋元はつい最近まで、女性蔑視の詰まった歌詞を、自らがプロデュースするAKBグループや坂道グループに歌わせてきた。

 たとえば、今回「セーラー服を脱がさないで」を歌わされた乃木坂46の歌も女性蔑視として炎上したことがある。2017年にアメリカで記録的な大ヒットとなっている女性解放運動とも縁深い映画『ワンダーウーマン』の日本版イメージソングを乃木坂46が担当することになったのだが、そのタイトルが「女は一人じゃ眠れない」というものであり、『ワンダーウーマン』という作品の意義を知っているアメコミファンや映画ファンから大反発を招いた。

 また、2016年4月にリリースされたHKT48のシングルのカップリング曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」でも、〈難しいことは何も考えない 頭からっぽでいい 二足歩行が楽だし ふわり軽く風船みたいに生きたいんだ〉〈女の子は可愛くなきゃね 学生時代はおバカでいい〉という女性蔑視丸出しの歌詞をつけ、厳しい批判を受けた。

 さらに2017年には欅坂46のアルバム『真っ白なものは汚したくなる』に収録されている楽曲「月曜日の朝、スカートを切られた」で、スカートを切られた女性が「悲鳴はあげない」よう抑圧するような歌詞を書き、大きな批判を浴びたことがある。

 そういう意味では、秋元やテレビ局が今回、女性蔑視の原点でもある「セーラー服を脱がさないで」を乃木坂に歌わせたというのは、当然の流れともいえる。

乃木坂には性的な言葉のパートは歌わせず、新田恵利、渡辺美奈代に押し付け

 ただし、彼らはひとつだけ配慮を見せていた。実は「エッチしたい」とか「ヴァージン」とか性的なワードを発するパートはすべて、元おニャン子クラブの新田、渡辺が担当し、乃木坂メンバーは一切歌っていないのだ。

 しかし、この配慮はもちろんフェミニズム的な意識から出たものではない。乃木坂の「清楚」なブランドイメージを守るために、直接的な性的ワードを新田と渡辺に押し付けただけだろう。

 しかも、この「配慮」を受けて、ネットユーザーの間ではこんないじりが広がっていた。

〈「セーラー服を脱がさないで」の「エッチをしたいけど」のとこだけおばさんが歌ってるの死ぬほど面白い。〉
〈セーラー服を脱がさないでのちょっとエロい歌詞を全部乃木坂じゃなくておばさんが歌うの見てなんかわからんけどめっちゃ萎えてる〉
〈セーラー服を脱がさないで エロいワードはおばさん担当で草〉
〈今乃木坂とおニャン子クラブの2人がセーラー服を脱がさないでを歌ってたんだけど、「エッチをしたいけど」とかエグい歌詞の所乃木坂が歌うのかな?と思ってたら そこだけおニャン子のおばさんのソロでクソワロタ〉
〈ミュージックデイで乃木坂が歌うセーラー服を脱がさないで エロ気味の歌詞のところは確実に本家のおばさんに歌わせる&カメラに乃木坂を抜かなくて、意地でもヲタクのフリー素材を作らせない気概を感じた〉

「セーラー服を脱がさないで」の歌詞の差別性はそのままに、乃木坂のイメージだけを守ろうとして、「おばさん」を笑い者にするエイジズム的差別を助長する──“秋元康”的な女性蔑視ビジネスは、実は「セーラー服を脱がさないで」の時代よりももっと陰湿でグロテスクなものになっているのかもしれない。

最終更新:2020.09.14 10:34

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