「長嶋家はもともとバラバラ、家族断絶」長嶋一茂が父との確執報道めぐり法廷で衝撃証言

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
nagashima_150510.jpg
長嶋一茂の衝撃発言にもメディアはだんまり(画像は「プロ野球チームをつくろう!ONLINE 2」スペシャルインタビューより)


「もともと長嶋家はバラバラです」
 
 東京地裁の法廷でこんな衝撃的な証言が飛び出した。証言者は国民的英雄・長嶋茂雄の長男でタレントの長嶋一茂。一茂は「週刊新潮」(新潮社)2013年5月16日号の〈「長嶋茂雄」晴れの舞台の後の寂寥〉という記事をめぐり、「記事は事実無根」として新潮社を名誉棄損で訴えており、その証人尋問で自らこう発言したのだ。

 一茂といえば、一時期、父親の長嶋茂雄との確執が報じられていたが、「新潮」の記事もその延長で出てきたものだった。長嶋茂雄が、2013年5月5日に東京ドームで行われた国民栄誉賞授与式の夜にまっすぐ田園調布の自宅に帰ったことを取材。自宅には家族がおらず、華やかな授与式の夜にお祝いの席も囲む会も開かれなかったとして、「長嶋家では、もはやごく普通の家族の光景を目にすることは望むべくもない」と長嶋家が家族崩壊を起こしていることを報じた。

 これに対して一茂側は、こういった家族関係が報じられる背景には、一茂が「おばさん」と呼ぶ親族のAさん(法廷では実名)の存在があると主張。Aさんさえ関与しなければ、長嶋家は平穏だったとしている。

 Aさんとはミスターの妻である故・亜希子夫人の弟の妻。ミスターからすれば義理の妹にあたる人物で、07年に亜希子夫人が亡くなってからは、茂雄氏の身の周りの世話をしているという。

「Aさんと一茂の対立が表面化したのは09年。茂雄氏の肖像権や資産管理をめぐる両者のトラブルが週刊誌で相次いで報じられました。すぐ後には、田園調布の長嶋邸で保管されていたミスターゆかりのグッズが、福井県のミュージアム(現在は閉館)に大量に売却されていたという報道も出ました。この記事では一茂がミスターに無断で処分したとされましたが、一茂はこれを否定。Aさんサイドのメディアへのリークを疑うようになったようです」(週刊誌記者)

 これを機に、週刊誌を中心に“長嶋家骨肉の争い”という見出しが相次ぎ、世間の耳目を集めることとなった。とくに、テレビ朝日に勤めていた次女の三奈はミスターとA氏に近いとされ、一茂とは対立の構図にあるとされている。

「新潮」との裁判では、一茂本人も出廷してAさんとの確執の詳細が語られた。一茂によれば、茂雄氏は脳梗塞の後遺症もあってAさんへの依存が強まり、「すべて言いなり」の状態だという。また、現状ではAさんを“後妻”と認識していることも明かされた。

 さらに、一茂本人の口からは思わぬかたちで“長嶋家の実像”をさらけ出すような発言も飛び出した。「新潮」は記事のなかで三奈との関係を「兄妹の絶縁状態は今も続いている」と書いているのだが、これに関して一茂は冒頭のようにこう証言したのだった。

「(絶縁とは)何を持ってなのかな、と。話せば長くなりますけど、もともと長嶋家はバラバラで、母の生前も6人そろって旅行に行ったことも、食事だってそろってしたことは一度もないです」
「僕は中学から家を出ましたし、弟(次男・正興)もアメリカに行った。去年手紙はやりとりしましたけど、一度も会っていない。だいたい弟の所在を知る人間もいません。妹(長女のこと、法廷では実名)にしても、会っても年に1回です。このように、基本的にバラバラなので、もともとが家族断絶といってもよいと思います」

 なんと、ミスターの現役時代からも含め、いわゆる“普通の家族像”などはまったくなく、きょうだい間の交流も事実上の断絶状態であったことを明かしたのだ。

 弁護士からは、「家族関係がドライということですか?」と補足質問があったのだが、一茂は「ドライというか、これが普通だと思っていました」と受け流した。

 つまり、長嶋家は世間一般の家族像とはちがうものであるがゆえ、「新潮」がいうような「普通の家族の光景」などなくて当然ということなのだ。言い換えれば、一茂は“国民栄誉賞授与式の夜に家族でお祝いなどをしませんけど何か?”と主張しているのである。

 もちろん、家族のあり方にはさまざまな形態があるだろうし、率直にいえば、“普通の家族が何か”という問いに正解などないのかもしれない。

 だが、世間一般の人々が長年抱いてきた、“理想の家族像”的な長嶋ファミリーのイメージを根底から覆すような証言だったことは間違いないだろう。

 ところが、こんな衝撃的な事実が、法廷で当事者によって語られたにもかかわらず、メディアでは一切報じられていない。一茂の発言は、スキャンダル好きなマスコミにとっては、いかにもおいしいネタにも思えるのだが、どうしてまったく報じられないのか。

 前出の週刊誌記者がその背景を解説してくれた。

「実は一茂は、ほかにもいくつかの裁判を起こしています。前述したグッズ売却を報じた『週刊ポスト』とは係争中ですし、同様に『週刊文春』とは、昨年最高裁までいって勝訴しています。いずれも弁護士は最強とうたわれる弘中惇一郎氏。どの媒体も下手なことを書けば訴えられると尻込みして、一茂関連の話題には触れないようにしているという状態なんですよ」

 なるほど、ここにもマスコミお得意の自主規制が働いているということなのである。

 だが、一茂はただのタレントにとどまらず、テレビ朝日『モーニングバード』でコメンテーターも務めて、自らの意見を発信する立場にある人物である。こういった人物の実像を伝えることは、メディアにとって重要な役割の一つであろう。

 思考停止して、すぐにタブーを作るメディアの体質はどうにかならないものなのか。
(窪川 弓)

最終更新:2015.05.11 11:55

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

長嶋茂雄 最後の日。 1974.10.14

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

「長嶋家はもともとバラバラ、家族断絶」長嶋一茂が父との確執報道めぐり法廷で衝撃証言のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。タブー家族窪川弓の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
2 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
3 「拝謁記」昭和天皇は「反省」していたか 改憲再軍備、沖縄切り捨ても
4 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
5 『クロ現』降板の国谷裕子が圧力を語る
6 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
7 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
8 『ワイドナ』の裏で、『サンジャポ』が吉本と安倍政権の癒着を批判
9 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
10 ジャニー喜多川社長の性的虐待問題を一切報じないマスコミ
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
13 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
14 秋元康の東京五輪に椎名林檎が危機感
15 山本太郎が安倍の対韓国強硬姿勢を「小学生並み」と批判した理由
16 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
17 自衛隊スパイ事件、官邸が解禁の理由
18 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
19 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
20 秋篠宮家の料理番がブラック告発
1 安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3 金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4 産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5 安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7 金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8 F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9 金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10 防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11 長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12 講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13 映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14 渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16 田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17 川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19 松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20 農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

カテゴリ別ランキング


人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄