『マッサン』苦戦を招いた怖すぎピン子、“死に芸”で視聴率復活なるか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
pinko_01_150105.jpg
“鬼姑”亀山早苗役を務める泉ピン子(NHK連続テレビ小説『マッサン』番組HPより)


 視聴率の低下から「朝ドラ爆走の息の根をとめる作品になるのか!?」と注目を浴びているNHK連続テレビ小説『マッサン』。だが、ここにきて視聴率が復調。15〜20日放送分の第12週では、5週間ぶりに平均視聴率20%の大台を取り戻した。

 しかし、テレビ業界関係者のあいだでは「正念場は年明けの放送にかかっている」という見方が広がっている。というのも、本日スタートの1月5日〜10日放送分は、あの泉ピン子がメイン級で再登場するから。じつは、『マッサン』の視聴率が下落したのは、ピン子に原因があるのではないか?と見る向きがあるのだ。

 最初にピン子が登場したのは、スタートの第1週。この時点では数字も高く、順調な滑り出しと思われていた。が、再びピン子が登場した第8週で視聴率は下向きに。はじめて平均20%台を割ってしまったのだ。これが『あまちゃん』から前作『花子とアン』までつづいていた“平均20%以上”という朝ドラの記録が破れてしまった週となった。

 そもそも、第1週からピン子を“不安視”する声はあがっていた。ピン子の役どころは、ひとり息子の政春(玉山鉄二)の母親で、息子が連れ帰った妻・エリーに「外国人の嫁は絶対認めまへん」「出てってつかあさい!」と声を荒げる鬼姑。超がつくほどピン子のハマリ役なのだが、逆にハマりすぎて朝からドン引きする視聴者が続出し、「陰鬱な気分になる」「観ているのがツライ」という意見がネット上にも殺到していた。こうした視聴者が、ピン子再登場の第8週を敬遠し、結果として視聴率低下を招いたのでは……というのだ。

 NHKとしても、これは大きな誤算だっただろう。『マッサン』の制作はNHK大阪(BK)だが、同じくBK制作だった『ごちそうさん』では、キムラ緑子が小姑としてヒロインの杏に行ったイビリが大ウケ。ピン子も「やっぱり(撮影に)入るときに緑子には負けないぞと思いましたよ」と発言しているように、キムラのイビリ芸を多分に意識していたはずだ。

 だが、キムラ緑子のイビリと泉ピン子のそれは、同じようであってまったく違う。たしかにキムラのイビリも相当に陰惨で、料理はひっくり返すわ、ヒロインの夫の初任給を横取りするわでやりたい放題。だが同時に、ヒロインの荷物を実家に送り返すべくタンスまで積み込んでひとり押し車を押すなど、イビリの“滑稽さ”もきちんと描いていた。キムラのイビリにはそうした思わず笑ってしまうバカバカしさがあったから、視聴者も乗ることができたのだ。

 他方、ピン子のイビリはわめき&恫喝というリアリティ満載の、正真正銘の嫁イジメ。そこには外国人に対する偏見や差別もかかわってくるので、現代の視聴者には見るに堪えないものがあったのではないだろうか。

 とはいえ、本日1月5日からの放送では、ピン子扮する母親の容体が悪化し、それをきっかけにエリーと距離を縮めるという“和解”週。すでにピン子自身が11月に出演した『あさイチ』(NHK)で壮大にネタバレ発言したように、母親はここで死んでしまうのだ。

 そして、ピン子といえば“死に際の視聴率女王”という異名をも持つ女優。ピン子の役が亡くなる回は、『おんな太閤記』で31.4%、『おしん』では驚異の56.1%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と、凄まじい数字を叩きだしてきた。

 以前、『マッサン』の会見でも「私が死ぬときは数字いただきます」と宣言していたピン子。さらに今週のタイトルはズバリ「渡る世間に鬼はない」ときた。イビリ芸では視聴者に忌避されたピン子だが、最後の“死に芸”でその心をつかむことはできるのか。大いに見物である。
(サニーうどん)

最終更新:2017.12.09 04:36

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

NHK連続テレビ小説 マッサン 上

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

『マッサン』苦戦を招いた怖すぎピン子、“死に芸”で視聴率復活なるか?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。サニーうどんマッサン朝ドラ泉ピン子老人の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
2 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
4 GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
5 『なつぞら』が宮崎駿・高畑勲も闘った「東映動画・労使紛争」を矮小化
6 久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
7 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
8 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
9 葵つかさが「松潤とは終わった」と
10 安倍イラン訪問でNHK岩田明子記者がまた安倍フェイクPR
11 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
12 陸上・朝原宣治がスポーツの政治利用に危機感
13 田崎とケントに自民党からカネが!
14 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
15 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
16 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
17 安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
18 秋篠宮家の料理番がブラック告発
19 「あおり運転」警察の過剰捜査とワイドショーの異常報道
20 久米宏、さんま、村本も東京五輪批判
1 安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3 金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4 産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5 安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7 金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8 F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9 金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10 防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11 長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12 講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13 映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14 渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16 田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17 川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19 松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20 農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄