オヤジ向けに復活「Hot-Dog PRESS」不変の“マニュアル男”ぶりに唖然

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「Hot-Dog PRESS」(講談社)公式Facebookより


「出会いとH完全攻略マニュアル」「女の子はそのままのキミが好き!」「女のコの本音&実態徹底究明 好きだからHしちゃう!」

 初っ端から「うへぇ」と唸ってしまいそうな文言を並べてしまったが、これは昔、人気を博していた雑誌「Hot-Dog PRESS」(講談社)の特集タイトルである。「そんな雑誌、知らない」という若者に説明すると、1979年に創刊されて2004年に休刊したこの雑誌は、デートからセックスまでとにかくマニュアル化するという得意技をもち、故・ナンシー関には「童貞が書いた童貞のバイブル」と評された、とくにバブル期世代にもてはやされた伝説の“痛い系雑誌”だ。

 じつはこの「Hot-Dog PRESS」(以下、HDP)が今年、10年振りに“スマホ・マガジン”として復活を遂げた。雑誌離れが進む時代に、しかも男子たちの草食化が叫ばれるこの時代に、まさかの復活。一体、誰が読むのだろうかと心配してしまうが、読者ターゲットは「40オヤジ」。そう、かつての読者たちなのである。

 だが、過去のターゲットであった“童貞”たちだって、世間の酸いも甘いも知っている。いまさら何を指南するのかと興味本位で読んでみたのだが……さすがはオレたちのHDP! 童貞マインドは清いままに失われていなかった。

 たとえば、復活第2号目の特集は、「女子のメール&LINEを深読みしよう!」。いわく、「40オヤジに求められているもの、それは女子のメール&LINEの分析&解読能力だ! そしてそれを踏まえた上での勇気ある撤退or進撃を決めるべきなのである」と、オヤジになっても昔さながらの鼻息の荒さだ。

 もちろん、中身も昔と変わらない“ご都合主義”。この企画では、女子から送られてきたメールで自分に気があるかどうかを判定する方法を指南しているのだが、「仕事、体調、気候、花粉症、痛風などなど」を気遣うひと言があれば「かなり有力である」のだそう。「寒いのでご自愛ください」くらいは、目上相手ならだれでも書きそうなものだが、HDP的にはこれは“イケる合図”らしい。……リアリティが感じられるのが「痛風」という具体的すぎる病名だけというのが、なんともいえない。

 また、女子からのメールに「ピンチ」「困ってる」「凹んでる」「落ち込んでる」などの“ネガティブ系センテンス”が入っていれば、「『私を構って欲しい』というアピールなのである」とHDPは断言する。ふつうに考えれば、「ピンチかも。助けて」なんてメールが届けば、それはカモられているだけ。だが、どこまでもめでたいのがHDPの流儀。この調子だから、「温泉、日本酒、ワインなどが話題に出てきたら、もう誘ってあげよう」と、女性からすれば確実に大迷惑な提案までおこなっている。

 しかし、まだまだHDPの暴走はつづく。最新の「大人女子100人に聞きました 40オヤジとの合コン&イベント、どうですか?」という企画では、「それぞれの目的とスタンスを見失わなければ、けっこうイイ線行くんじゃないの?というのがHDPの結論だ」と、オヤジたちをそそのかして合コンに誘おうとする。

 だが、大人女子(ちなみに全員20代)1000人へのアンケート結果では、「出会いを求めて男女ともガツガツ&イケイケだから」という理由で、49%の女子たちが「合コンは嫌い」と回答。それでもHDPはめげず、「40オヤジとの合コン楽しい!と言わせたいところだな(キリッ)」。このドヤ感こそ、HDPの真骨頂である。

 加えて、大人女子が合コンに恋愛を求めず、大多数が「その場が楽しければいい」という結果がもたらされると、「結婚している=恋愛対象ではない、40オヤジ=人生経験もあり面白い&若い男子よりお金も持っている」という理由から、「まさに今求められているのは、既婚40オヤジの合コンである!」と盛大なアジテーションを繰り広げるHDP。しかし、HDPにとってもっとも肝心なテーマである“やれるか、やれないか”になると、途端、説教が吹き荒れた。その説教とはもちろん、オヤジお得意の口癖「あの頃はよかった」である。

 それは「合コン当日に男女関係になったことはあるか」という質問に、90%の女子が「ない」と答えた結果を受けてのこと。「HDP世代がヤング男子だった頃の合コンは、すごいイケイケだったよな。出合ってその日にホテルにGO!とか、口説きの応酬っていうか……。しかし時代は変わった……」と回顧し、「2014年のヤング男子は、けっこうダメなんじゃないか?」とダメ出しするのである。いや、ダメというよりもデリカシーが向上しただけのようにも思えるが、繊細さと無縁のHDPには通用しない。それどころか、「合コンで出会って、2人で会う約束をして、3回くらいデートしてみようよ。それでダメだったら次の合コンを企画して、新しい女子に行けばいいよ」と、完全に女を喰うことしか頭にない、突き抜けたクズっぷりを見せつけるのである。ブラボー!

 厳しすぎるほどに自己客観視とメタ化をする若者諸君にしてみれば、“大いなるネタ”にしか見えないであろうが、このトンデモ思考がポピュラリティを獲得していた時代もあったのである。で、これをバイブルにして童貞たちがモテたのか?と問われれば、答えはもちろんノーだ。それでも、もしかすると“元・童貞”であるオヤジたちは、復活したHDPに夢をあたえられているかもしれないのだ。女性にとってみれば「老害」と呼ばずして何と言おう。

 ちなみに、女性の名前を「○○クン」と表記するアレも健在であることを、最後にお伝えしておきたい。
(サニーうどん)

最終更新:2015.01.19 04:31

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