「モンハン占い」まで! ゲッターズ飯田の占いはネタ? それともホンモノ?

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ゲッターズ飯田オフィシャルブログより


 数年前より、芸能人を中心に「当たる」と評判になっていったゲッターズ飯田の占い。スギちゃんのブレイクを予言した、ということでもつとに有名だ。紹介された人々を無料で占うというスタイルを続けているが、診断した人数は4万人以上にものぼるという。筆者の周りでも、彼に占ってもらい「当たった」という人間を2人知っている。

 島田秀平の手相鑑定とともに、芸人から「占いの専門家」へ転身した成功例といえる。2人とも、細木数子や江原啓之をテレビで見なくなったな、というタイミングで入れ代わるように登場してきた。細木・江原とは違うアマチュアらしい親しみやすさと、元芸人ならではの場慣れ感が、占い・スピリチュアル不在の間隙にちょうどよくハマったのだろう。さらに自らの占いを「膨大なデータからの統計によるもの」と、オカルト臭を薄め、「なんとなく科学的っぽい」と感じさせている点も、メディアが使いやすい理由だろうか。『オーラの泉』(テレビ朝日系)終了以降、“霊視”を“鑑定”と言い換えるなど、マスコミの表現はオカルト臭を消す方向に振れているからだ(やっていることは同じだとしても)。

 さて、ウナギ登りに人気を高めてきたゲッターズ飯田が、満を持して発表したのが『ゲッターズ飯田の運命の変え方』(ポプラ社)だ。今までもポップな装いの占い本は出してきたが、これは早見表やグラフなどを参照させるような、いわゆる「本格占い本」。「僕の占いでは、人は5パターンの性格と3種類の運気しかありません」との言葉どおり、飯田のオリジナル「五星三心占い」は、誕生年と月日によって診断するもの。誰でも6の星を金・銀に分けた12種のどれかに当てはまる、という仕組みだ。その意味では、12星座占い、または四柱推命に近いだろうか。

 ただ、オリジナル占いなだけに、これは「正統的な占いではないのかな?」という疑問は残る。占いの歴史はまことに古く、その積み重ねも膨大。東洋(易経など)でも西洋(タロットなど)でも、基本を学習するだけで何年もかかるほど複雑な世界である。

 その点、ゲッターズ飯田は、特に占いの師匠についた訳でもなく、ほぼ独学であるようだ(もちろん書籍などで勉強しているだろうが)。

「モンスターハンター占い」(!)では、誕生日+血液型。またテレビで芸能人を診る時には、手相も判断材料に入れている。

 良く言えばフレキシブルとも言えるが、悪く言えば我流による占いの食い散らかし、ともとれる。元にする根拠が「データの統計」だと言うなら、正統な占いの1ジャンルどれかを修めたほうが、膨大な歴史的蓄積を参照できるのでは、と思うのだが……。

 飯田の書籍については、むしろ過去に出した軽い本の方をオススメしたい。

 例えば『ボーダーを着る女は、95%モテない!』(マガジンハウス)。占いというよりも「強引なあるあるネタ」「シュールな一言ネタ」のオンパレードで、意味不明ながら笑ってしまう面白味がある。

「友達の少ない男は、告白したらすぐ落ちる」
「情にモロい人は金持ちにならない」
 と、まあ当たり前のことを言ってるよね、というものから

「歯磨きがすきな人は人がいい」
 など、もはや「ことわざ?」と思しきものまで。

 また、やけに太った女性に厳しいのも特徴だ。
「よくしゃべる男はデブが嫌い」
「おなかがすくと機嫌が悪くなる男はデブ専」

 よく読むと、ここでいうデブとはポッチャリ・巨乳系の女性を指しているのだろう。マガジンハウス発行ということを考えると、文化系オリーブ女子な読者層を持ち上げ、肉食系女子を貶めるようなアピールともとれる……。

「占いを理解できない人は、空気が読めない」
 そんな言葉に至っては、飯田個人の主張だろう!と思わずツッコミたくなってしまう。

 同シリーズの『チョココロネが好きな女は、95%エロい!』(同)も含め、とても「占い本」とは呼べない内容ではあるが、そういった無茶な路線のほうが、むしろ好感がもてるのだ。

 ゲッターズ飯田については、このような「言い切り芸」のようなスタイルのほうが、元芸人という出自を存分に活かされている。本格的な占い本として打ち出しながら、目新しい占い術を開拓している訳でもなく、かといって歴史的蓄積もない『ゲッターズ飯田の運命の変え方』よりは、よほど個性的で楽しく読めるのだ。変に自身の占いの正統性を打ち出されても、逆に反発を覚えてしまう。「ストイックな占いのプロ」というイメージを打ち出すのではなく、「占いというパッケージだけの笑える本」といった方向性こそ、ゲッターズ飯田の個性であり持ち味ではないだろうか。
(吉田悠軌)

最終更新:2015.01.19 04:35

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