紅白出場E-girls・Amiの「売れないアイドル」時代と「若手芸人との恋」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
egirls_11_141222.jpg
E-girls OFFICIAL WEBSITEより


 乃木坂46やモーニング娘。'14など、有力視されていた女性グループが落選するなか、2年連続での紅白歌合戦出場をつかんだE-girls。今年の夏には、東京、名古屋、神戸での単独アリーナツアーを成功させ、さらに来春にもアリーナツアーが控えているなど、もはや“EXILEの妹分”では収まらない勢いを見せつけている。

 E-girlsといえば、Dream、Happiness、Flowerといったユニットのメンバーを中心に構成されたグループ。一部オーディションでの選出メンバーを除いて、基本的にEXILEのリーダー・HIROが社長を務める芸能事務所LDHが運営するダンススクールEXPGの生徒が多い。しかし、Dreamの4人についてはまったく異なる経歴を持っており、紆余曲折を経て、今の姿がある。

 Dreamが結成されたのは1999年のこと。当時は小文字で「dream」という表記だった。メンバーは、avexの松浦勝人社長の肝いりで行われたオーディション「avex dream 2000」のグランプリ3人。そして2000年1月1日にCDデビューを果たしたのだが、当時は後藤真希加入直後のモーニング娘。が一大センセーションを巻き起こしていた時代。なかなか思うような結果は出せなかった。

 そんななか02年に大変革を迎えることとなる。オリジナルメンバーから1人が脱退すると同時に、オーディションで選ばれた6人の新メンバーが加入。8人組の大所帯で再スタートを切ったのだ。この時に加入したのが、現在E-girlsとしても活躍しているDreamの4人。当時を知るアイドルライターが振り返る。

「もともとデビュー当時のdreamは、アイドルでもアーティストでもないような存在だったんですが、新メンバーを大量加入させたことで一気にアイドル路線にシフトします。明らかにモーニング娘。を意識したものになっていましたね」

 それでも全く売れなかったdream。活動の場は音楽以外の場所へと移行していくことに。

「2003年くらいから、芸能人女子フットサルが盛り上がり始めるのですが、dreamのメンバーは『TEAM dream』というavexのチームの主要メンバーとして参戦していました。当時dreamとしての活動は、ほぼフットサルのみという状況で、メンバーたちも疑問を抱いていたようです」(前出アイドルライター)

 実際に、DreamのAmiは、レギュラー出演しているフジテレビ系『バイキング』の中で、「フットサルばかりやらされていた」と、苦い思い出として当時を振り返っている。また、「an・an」(マガジンハウス)14年2月5日号では、デビュー1年目から頻繁にテレビに出ているE-girlsの後輩たちに対し、「でもいいよねー。私たちの学生時代は、『おまえらいつテレビ出るんだよ』みたいな」と発言。メディア露出が少なかった当時の辛い気持ちを吐露している。

 しかし、芸能人フットサルが下火になると、活動すらままならなくなるdream。avexからフィットワンへと移籍し、「DRM」と改名。ライブ活動も行っていたが、それでもやはり結果は出なかった。

 今年11月に発売されたシングル『ダーリン』にカップリンとして収録されている「Unbelievable」という曲はメンバーのErieが作詞しているのだが、実はこのフィットワン所属当時のことを書いているのだという。音楽専門誌「WHAT'S IN?」(エムオン・エンタテインメント)14年12月号のインタビューで、Erieはこう明かしている。

「実は2番の歌詞は、昔に前の事務所で“解散”って言われたときのことを書いてて。すごく落ち込んだんですけど、その会議が終わったあとに、“やっぱそうか”って」

 さらにAmiはこう続ける。

「『はい、きましたー』って爆笑してた。あははは。忘れてたよ」

 普通、事務所から解散を告げられたら、落ち込むものだが、なぜだか爆笑してしまったという彼女たち。完全に諦めていたという状態なのだろうか。それとも……。Dreamをよく知っている芸能関係者が興味深い話をする。

「なんだかんだでメンバーたちも解散話に落ち込んだと思うのですが、Amiは“仕方ないか”っていう感じだったみたいですよ。というのも、当時Amiは吉本所属の人気若手芸人と付き合っていたんですよ。元々Amiはお笑い好きで、劇場にも通っていました。あと、同じDreamのAyaが『よしもとファンダンゴTV』というCSチャンネルでレギュラーを持っていたこともあって、芸人とはガッツリ繋がっていたんです。でまあ、グループにいる限り自由に恋愛もできないですし、解散だというのなら、そのまま恋に生きようという感じだったんだと思いますね」

 しかし、当時の「DRM」はそこで解散はせず、EXILEのリーダー・HIROに拾われる形でLDHに移籍する。ちなみにLDHは「Love」「Dream」「Happiness」の頭文字を取ったもので、HIROは「Dream」という名前のグループを所属させたいという気持ちから、Dreamを移籍させたのだという。

 その後、2011年にE-girlsが結成され、いよいよブレイクするのだが、ここでもまたAmiの恋愛問題が浮上してきたという。前出の芸能関係者が語る。

「AmiはLDHに移籍してからも吉本の若手芸人と付き合っていました。ただ、E-girlsとして売り出すにあたって、HIROはそれを良しとしなかった。しかも、Amiはバラエティー番組にもたくさん出て、E-girlsの顔としての役割も担っていたので、芸人とのスキャンダルは絶対にNG。結局HIRO はAmiと若手芸人を別れさせたそうです」

 その若手芸人は、劇場レベルでは人気があるというが、テレビにはほとんど出演していないという。

「Amiにとっても、E-girlsでのデビューは、売れる最後のチャンスですから、もう腹をくくったのでしょう。HIROに逆らったりしたら、干されるという恐怖もあったでしょうし」(前出芸能関係者)

 結果、E-girlsはブレイクした。デビュー当時から見てきたというAmiファンはこう喜ぶ。

「あの中島麻未(Amiの本名。デビュー当時はこの名前で活動していた)が、E-girlsの真ん中でパフォーマンスしているというのは感慨深いです。あの頃は、むしろ賑やかし要員だったのに……。あそこでふんばって、HIROに出会えて、本当に良かったですよ」

 ドン底から紅白出場にまでのぼりつめたAmiのがんばりには素直「おめでとう」と祝福したい。ただ、別れた若手芸人はどう思っているのか、気になってしまうところだが……。
(田中ヒロナ)

最終更新:2014.12.22 08:10

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

E.G. TIME (CD2枚組+DVD3枚組)

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

紅白出場E-girls・Amiの「売れないアイドル」時代と「若手芸人との恋」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。EXILEプロデュース田中ヒロナの記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄