安倍首相“吐血報道”に続き慶應病院入りで8月31日辞任説も…官邸や側近が健康不安情報を煽る異常 政権放り出しを正当化する目的か

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15日、全国戦没者追悼式に出席した安倍首相(政府インターネットTVより)


 お盆が明けた本日、永田町を揺るがす速報が入った。体調悪化説が流れていた安倍首相が午前、かかりつけとなっている慶應義塾大学病院へ向かったからだ。

 総理官邸は「休み明けの体調管理に万全を期すため夏期休暇を利用しての日帰り検診」だと発表しているが、安倍首相はたった約2カ月前の6月13日にも同院を訪れ、6時間にあわって人間ドックを受診。今回の検診について病院側は「6月の追加検査」と説明するが、永田町では「やはり体調が悪化しており、それで受診したのではないか」という憶測が飛び交っている。

 というのも、安倍首相の体調をめぐっては、「7月6日に首相執務室で吐血した」という情報が出ていたからだ。

 永田町では7月あたりから「安倍首相の顔色が悪い」という情報が流れ、会食に主治医が同行している、時折歩行が困難になることもあり医師団がケアしている、といった真偽不明のメモも出回っていたという。

 さらに、この「体調悪化説」に追い打ちをかけたのが、8月4日発売の「FLASH」(光文社)。同紙は「安倍晋三首相 永田町を奔る“7月6日吐血”情報」とタイトルに打ち、体調問題を報道したのだ。

 同紙では、7月6日の首相動静に小池百合子・東京都知事と面談を終えた11時14分から16時34分に今井尚哉首相補佐官らが執務室に入るまでの約5時間強、空白の時間があったとし、この間に吐血したのではないかという情報が永田町に流れていると報道。安倍首相が抱えている持病の潰瘍性大腸炎に合併する胃や十二指腸の病変や、治療のために服用しているとされるステロイド系の薬剤による影響を指摘していた。

 この「FLASH」の報道により、さらに「体調悪化説」に拍車がかかった。政治部記者のあいだでは『8月に入って“アベノマスク”をやめて、やけに大きなマスクに変えたのは、顔色が悪いのを隠すためでは』などという憶測まで流れはじめ、TBSは「安倍総理が官邸に入る際の歩くスピードが最近、遅くなった」とし、安倍首相が官邸に足を踏み入れてからエレベーターに消えるまでの速度が「4月の平均は18.24秒だったのに、8月の6日間では20.83秒まで遅くなっている」などと報じていたほどだった。

 さらには、安倍首相周辺からも「総理は疲れている」という声が漏れ出し、昨16日には安倍首相の側近である自民党の甘利明税制調査会長が『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ)に出演して、「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」「数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と体調問題に踏み込んだのである。

 そして、今回の人間ドックからわずか約2カ月での慶應大病院入り……。こうした経緯もあって、「安倍首相は深刻な状態なのではないか」という見方が広がっているのだ。

 だが、今回の安倍首相の「体調悪化説」には、異様な点がある。それは、揃いも揃って首相周辺が「体調悪化」を明確に否定しないことだ。

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