糸井重里、山下達郎、太田光…「責めるな」「いまは団結を」と安倍政権批判を封じ込める有名人がわかっていないこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

「責めるな」「いまは批判している場合じゃない」という連中の正体

 この政権は小さい声や冷静な意見では動かない。実際、新型コロナの対策については、1月、2月の段階で野党が医療体制の整備を求めていたが、安倍政権は動こうとしなかった。彼らを動かすには、多少乱暴でも、大きい声を上げていくしかないのだ。もし、国民やメディアが声を上げなければ、おそらく安倍政権はいまも「布マスク2枚」すら配布しなかったのではないか。

 ところが、糸井重里や山下達郎や太田光は、国民がここまで追い詰められてもまだ、「責めるな」「いまは批判している場合じゃない」などと言って、ギリギリの声を封じ込めようとしているのだ。

 これは、この連中が「自分は社会全体のことを冷静に考えている」というポーズをとりながら、実際は自分のことしか考えていないからだ。連中の頭の中にあるのは、自分のイメージを高めることだけ。だから、安全で快適な家にいて、在宅ワークしたり、広い部屋やベランダで運動したり、手づくりマスクをつくったりしながら、「Stay Home」と呼びかけることになんのためらいもない。「Stay Home」したくてもできない人間がいっぱいいることなんて知ろうともしないのだ。

 そう考えると、彼らは安倍応援団ではないが、そのメンタリティは完全にあの画像を上げた安倍首相と地続きにある。

 ネットを見ていると、セレブ有名人にひきずられて、善良な“もたざる人々”までが、「いまは批判しているときじゃない」と口にしているが、騙されてはならない。

 安倍首相らは、国民の命や生活を守ることなんてこれっぽちも真剣に考えていない。“経済を回す”コマの頭数さえ残っていれば、どうにでもなると思っている。頭数じゃなくて、一人ひとりに命があって生活があって感情があって、考える頭があるということを見ようとしない。

 政権に殺されないためにも、わたしたちはもっと強い声を大きく上げ続ける必要がある。

最終更新:2020.04.15 12:10

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

糸井重里、山下達郎、太田光…「責めるな」「いまは団結を」と安倍政権批判を封じ込める有名人がわかっていないことのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。太田光安倍政権山下達郎新型コロナウイルス糸井重里編集部近田春夫の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄