百田尚樹の“ヨイショ感想文”キャンペーン中止に百田ファンが「左翼の妨害」「あいトリと同じ」 単に企画がバカすぎただけなのに

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わずか2日足らずで百田尚樹“ヨイショ感想文”キャンペーンは中止に

 そして映画評論家の町山智浩氏は、〈一万円をエサにぶら下げて誰がいちばんのケツナメラーかを競うイベントが本の宣伝になると思っている新潮社で、なんとか一生懸命、本当にいい本を作ろうと頑張っている一部の編集者さんたちにエールを送ります。〉〈お金を払ってアマゾンに賞賛レビューを投稿させることが問題になっている時に、出版社が自らヨイショ・レビューを金で募集するとは……。「批判してもいいから素晴らしい書評に100万円」くらいのことができないのか。〉と、今回の宣伝手法に疑問を呈した。

 さらに、ハッシュタグ「#夏の騎士ヨイショ感想文」にいたっては、大喜利状態に。 

〈読んだら身長が3センチ伸びました。〉
〈読んでませんが、内容が永遠の0でした。〉
〈── ウィキペディアから剽窃していない、その独創性とアイデンティティに涙が止まらない ──〉
〈よく炎上するのでBBQの焚き付けとして最高でした。〉
〈新潮社が社会的に没落していくシーン、戦前みたいで怖かったです。読んでないけど〉

 百田センセイにとっては、新作のプロモーションどころか、大恥を晒す形になったわけだが、すると、昨日5日午後9時ごろ、その新潮社のPRアカウントが、こんなコメントを発表した。

〈「夏の騎士ヨイショ感想文キャンペーン」について
お騒がせをし、申し訳ございません。
多くのご意見を受け、中止とさせていただきます。
尚、既にご参加済みの方に対しては、追ってアナウンスさせていただきます。
今回皆様からいただいたご意見を真摯に受け止め、今後の宣伝活動に活かして参ります。〉

 そう、前述したように、新潮社は開始わずか2日足らずで早々に中止を発表してしまったのだ。

 新潮社の担当者は朝日新聞の取材に対し「このキャンペーンは『夏の騎士』の魅力をより多くの方に、知っていただくために新潮社が企画、立案したものです。読者の方に楽しんで参加していただくための宣伝手法ですが、それを当方の意図とは違った形で、受け止め、不快に感じられた方がいらっしゃったとしたら遺憾です」とコメントしていたが、しかしこの中止の判断もちょっと不可解だろう。

 たしかに、非難やツッコミは殺到していたが、差別発言で炎上したわけでもなく、土曜日に慌てて中止するほどの話でもないからだ。

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