NHKが“森友スクープ記者”告発本に卑劣攻撃! 圧力暴露を「虚偽」「ルール違反」とイチャモン恫喝、内部では口止め会議

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
abekanteivs_11_181221.jpg
相澤冬樹著『安倍官邸vs.NHK 』(文藝春秋)

 あの“森友スクープ記者”相澤冬樹氏が上梓した著書をめぐり、さっそく、古巣のNHKが“攻撃”を展開し始めた。

 本サイトでも“NHKの政権忖度人事”とお伝えしたように、相澤氏はNHKの記者として森友問題発覚当初から継続して取材にとりくみ、スクープを連発してきた敏腕記者。ところが今年5月の局内人事の内々示で、本人の「記者を続けたい」という希望を無視するかたちで考査部への異動を告げられ、8月にNHKを退社。現在は大阪日日新聞に転職し、記者活動を続けている。

 その相澤氏が、今月13日、森友問題をめぐるNHK内部の“圧力”などを暴露したノンフィクション本『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)を出版したのだが、これに対して、NHKは19日の定例会見で、同書と相澤氏を公然と批判したのである。

 定例会見では、担当の編成局計画管理部長がNHKのコメントとして「主要な部分において虚偽の記述が随所に見られる上、未放送原稿を規則に反して持ち出し、加工した上で公表もしており、極めて遺憾である」と発表。さらに、「記者が守るべきルールを守っていないということを鑑み、必要に応じて対応を検討していく」としたのだ。

「必要に応じて対応を検討」などと言っているが、これは暗に訴訟をチラつかせた圧力としか言いようがない。しかも、NHKは相澤氏の著書のどの部分が「虚偽」と主張しているのかさえ明かしていないのだ。こんなことが許されるのか。

 本サイトは20日、すでに新聞等が報じている19日定例会見の内容について、あらためてNHKに問い合わせ、相澤氏の著書のいかなる具体的記述が「虚偽の記載」や「記者が守るべきルールを逸脱」にあたるのか、その理由も含めて質問した。しかし、同日夜、NHK広報部からファクスで送られてきた返答は〈取材や制作に関することにはお答えしていません〉の一点張りだった。

「虚偽の記述」などと公然と批判しながら、一切具体的なことを言おうとしないNHKの姿勢は、あきらかにおかしい。裏を返せば、相澤氏の著書には、NHKがここまで隠し通さねばならないような、核心をついた記述があるということではないのか。

 実際、同書では、相澤氏が「記者を外された」顛末以外にも、いびつとしか言いようがないNHK内部の圧力や軋轢が描かれている。

 たとえば、森友問題のNHKでの第一報をめぐる“2本の原稿”。これは2017年2月8日、木村真・豊中市議が売却された国有地の金額について情報公開請求をしたのに、開示されなかったことは不当であるとして記者会見したことを報じたもの。同書には、記者会見を取材した相澤記者による〈元の原稿〉と、これを当時の司法担当デスクが〈書き換えた原稿〉が紹介されている。

 実は、相澤記者の“元原稿”には、本文の早い段階で、問題の土地に建設中の小学校の名誉校長に安倍昭恵夫人が就任することが、地の文で記されていた。ところが、“デスクが書き換えた原稿”からは、昭恵氏に関する記述が本文の最後に追いやられ、しかも、木村市議の発言として、すなわちカッコつきに直されているのだ。これはどういうことなのか。相澤氏は同書でこう説明している。

〈現場のYデスクの判断で当たり障りのない原稿に書き換えたのである。Yデスクは私に言った。「この時点で昭恵夫人の名前をリードから出すのはちょっと……木村市議が語った言葉にすれば、差し支えないかと……」視聴者にわかりにくくなろうが構わない。というより、わかりにくくなった方がいい。まさに「忖度原稿」だ。〉(『安倍官邸vs.NHK』)

 行政のトップ・総理大臣の夫人である昭恵氏の名前こそ“トップバリュー”であることは、報道に身を置く者なら誰しもが理解できるはずだ。にもかかわらず、NHK内部ではそれを微妙に弱めようという動きがあったというのである。しかも、この“NHKの第一報”は不可解にも全国放送にまわされず、関西でストップされたのだ(結果、森友問題はその翌日の朝日新聞朝刊の報道で全国的に知られることになる)。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

NHKが“森友スクープ記者”告発本に卑劣攻撃! 圧力暴露を「虚偽」「ルール違反」とイチャモン恫喝、内部では口止め会議のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。NHK安倍官邸vs.NHK安倍政権森友学園相澤冬樹編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍が徴用工問題で「ファクト示すのが一番」とツイートしツッコミ殺到
2 フジテレビがお台場カジノ開発を計画
3 菅首相のベトナムでのスピーチが露呈した「教養のなさ」
4 菅首相の著書改ざんは“都合の悪い記録は残さない”という宣言!
5 欠陥だらけ GoToイートの背景に菅首相と「ぐるなび」会長の特別な関係か
6 ぼうごなつこ『100日で崩壊する政権』は安倍政権のインチキの記録
7 櫻井よしこは「神社」に住んでいた! 
8 菅政権「成長戦略会議」恐怖の顔ぶれ! 竹中平蔵、三浦瑠麗、アトキンソンも
9 甘利明、下村博文、高橋洋一、橋下徹も……日本学術会議攻撃のフェイク
10 「あいちトリエンナーレ」“慰安婦像展示”への攻撃・圧力はフェイク
11 通販生活が「左翼だ」攻撃を一蹴!
12 「日本学術会議」任命拒否問題で平井文夫、志らく、橋下徹、八代英輝が…
13 ホリエモン擁護のロンブー淳が「切り取り」反論も…発言はもっと一方的
14 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
15 中曽根首相「1億円合同葬」強行、教育現場に弔意強要 「前例踏襲」の嘘
16 二階幹事長はリアル『半沢直樹』? 日本航空がらみの土地取引疑惑も
17 杉田和博官房副長官「公安を使った監視と圧力」恐怖の手口!
18 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
19 葵つかさが「松潤とは終わった」と
20 大阪都構想住民投票に58億円 吉村知事「イソジン会見」の裏側も発覚
1杉田和博官房副長官「公安を使った監視と圧力」恐怖の手口!
2欠陥だらけ GoToイートの背景に菅首相と「ぐるなび」会長の特別な関係か
3菅首相のベトナムでのスピーチが露呈した「教養のなさ」
4大阪都構想住民投票に58億円 吉村知事「イソジン会見」の裏側も発覚
5菅首相は消費増税をするつもりだ!内閣官房参与に増税主張エコノミストを抜擢
6 中曽根首相「1億円合同葬」強行、教育現場に弔意強要 「前例踏襲」の嘘
7甘利明、下村博文、高橋洋一、橋下徹も……日本学術会議攻撃のフェイク
8菅政権「成長戦略会議」恐怖の顔ぶれ! 竹中平蔵、三浦瑠麗、アトキンソンも
9菅首相の著書改ざんは“都合の悪い記録は残さない”という宣言!
10 フジテレビがお台場カジノ開発を計画
11二階幹事長はリアル『半沢直樹』? 日本航空がらみの土地取引疑惑も
12安倍が徴用工問題で「ファクト示すのが一番」とツイートしツッコミ殺到
13ホリエモン擁護のロンブー淳が「切り取り」反論も…発言はもっと一方的

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄