横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」③

日露首脳会談で安倍首相がやらかした「売国奴的交渉」の内実! ガセネタ喧伝の森喜朗、鈴木宗男らも共犯だ!

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 莫大な血税を投じて国益を損ねる外交交渉をした安倍首相の責任は重大だが、ガセネタを垂れ流して最高権力者を舞い上がらせたロシア通3人組――森喜朗元首相と鈴木宗男・新党大地代表と作家の佐藤優氏――も、“A級戦犯”と言われても仕方がないだろう。 

 安倍首相に助言するなど北方領土問題で二人三脚を組んだ鈴木氏は、日露首脳会談が近づくにつれてメディアに頻繁に登場。これまでの「4島一括返還」を非現実的と批判しながら、「2島先行返還+α」を代わりに主張、官邸の広報宣伝役として12月15日に向けたムード作りに尽力した。安倍首相と密接な関係となったのは、今年4月の北海道5区補選。娘の貴子衆院議員と共に野党から自民党に寝返って与党系候補を応援し、次期総選挙は自民党から出馬予定の貴子氏の結婚披露宴には安倍首相が駆け付けたほどの“蜜月関係”となっている。

 ちなみに宗男氏に三顧の礼で自民党への鞍替えを要請したのは、安倍首相と森元首相と伊達忠一参院議員。宗男氏はこの申し出を快諾。こうして新党大地は野党から与党に“鞍替え”することになったのだ。

 そして今夏の参院選の前哨戦といわれた北海道5区補選(4月24日投開票)では、鈴木氏は自公推薦の和田義明候補の選対幹部を務め、ラストサンデー前日の4月16日に開かれた新党大地の総会には森元首相が駆け付けて応援演説した上で、鈴木氏を北方領土問題のキーマンとして、次のように絶賛した。

「(北方領土問題で)大切なのは日露のトップ、(安倍)首相と(プーチン)大統領が話し合って『こうだ』と決める。問題を解決しないと、日本の終戦は終っていかない。その積み重ねを鈴木さんがやってくれた。私が一生懸命お手伝いもした。そういう二人ですから」

 続いて登壇した佐藤優氏も「(森元首相の話は)外務官僚出身の話ではないかと思った」と絶賛し、安倍首相の要請を次のように解説した。

「(2島先行返還の)“鈴木戦略”は今でも生きている。安倍首相が鈴木宗男さんの力を借りたかったのは、北方領土問題を動かすには野党側に新党大地がいると困るのだと(いうことです)」「権力基盤は盤石だから安倍政権の下で領土問題は動きますよ。3年から5年以内に歯舞と色丹が返ってくる。そうしたら根室並のインフラ整備を2島でするでしょう。国後島と択捉島も『日本のインフラ整備をしてもらった方がいい』という機運が出てくるから、10年でみれば、4島返還の可能性がある」

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