ロフトプラスワン20周年+1特別企画

公安も来た、デモの拠点にもなった、“サブカルの殿堂”ロフトプラスワン20年間のトラブル事件簿(後編)

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 ただ、こうして警察がお店に来ることは、実はそう珍しいことではなかったらしい。かつて、ロフトプラスワンは公安にとって格好の情報収集の場として機能していた時代もあったのだと平野氏は言う。

平野「この時期は、塩見孝也みたいな人が出るようなイベントがたくさんあって、公安にとっては実においしい店なわけです。今までは地下に隠れていたような連中が、みんな平気な顔して喋りに来てるんだから。公安がお店に来たら『こいつはいま何してるんだ』っていう情報収集ができるわけじゃない? 今はインターネットがあるからそれなりに調べられるだろうけど、20年前はそんなものありませんでしたからね。事情聴取で何度か警察署に呼ばれて行ったこともありましたけど、そしたら部屋にウチの店のスケジュールが置いてありましたからね(笑)。それでウチも「公安も来る明るい居酒屋」なんて名乗ったりして(笑)。ステージが始まる前に『公安の人、手をあげてください』なんて煽ったこともありました(笑)」


その6 名物雑誌編集長がライター陣にタコ殴りされる事件
「BURST」の編集長がライターでもあるパンクロッカーたちに壇上でボコボコに…

 かつて「BURST」(コアマガジン)という雑誌があったのをご存知だろうか? 違法ドラッグ、死体写真、タトゥーなどの人体改造、アブノーマルセックス、レイブカルチャー、パンクロック、暴走族など、ありとあらゆるアングラカルチャーを扱い一部に熱狂的な信者を生んだ雑誌である。その「BURST」執筆陣が一堂に会したトークイベントが行われた際、事件は起きた。なんと、「BURST」ライター陣が編集長をタコ殴りにしたのである。加藤梅造氏は事の経緯をこう振り返る。

加藤「『BURST』編集長のピスケン(曽根賢)さんが、その当時のライターや、PANTAさん、見沢知廉さん、LAUGHIN’ NOSEのPONさんとかを呼んで話してたんですけど、だんだんピスケンが酔っ払ってきてウザくなってきたのか、最後には『お前、いい加減にしろ』って言って壇上の人全員がピスケンさんをボコボコにするって事件がありましたね。原稿料払ってなかったとか、そういう不満がたまっていたらしく、お酒飲んで盛り上がってきたらそういうことに……。それでみんな帰っちゃって、編集長ひとりだけ床に伸びてるっていう。まあ、酒飲むとどうしてもそうなりますもんね」

 破天荒・無頼なキャラクターで知られていた名物編集者をライターたちが集団リンチ。ロフトプラスワンは、古き良きゴールデン街で起こっていたような珍騒動がステージ上で巻き起こる場でもあったのである。

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