ロフトプラスワン20周年+1特別企画

あの人たちが壇上で乱闘、流血、失神…“サブカルの殿堂”ロフトプラスワン20年間のトラブル事件簿(前編)

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その4 流血!新左翼団体・戦旗派によるリンチ襲撃事件
戦旗派による右翼活動家への集団リンチ、襲撃事件は常連客が抗議声明を出す事態に!

 自由な言論の場としてタブーなきイベントづくりをしてきたロフトプラスワンだったが、その過激な運営方針ゆえに、お店が敵対する政治団体同士の抗争の舞台となってしまったことがある。この事件は、これまで紹介してきたものとは趣を異にする流血事件にまで発展した。

加藤「戦旗派の連中が店の前で待ち構えてたんですよ。10人ぐらいで。それで、(その日の出演者の)佐藤悟志が来た途端にビルの地下で彼を袋叩きにして……」

 ここで名が登場する「戦旗派」とは、新左翼の政治団体のこと。三里塚闘争や反天皇制闘争にも積極的に参加し、公安からは「極左暴力集団」とも呼ばれた泣く子も黙るゴリゴリの集団である。だが、そんな戦旗派がなぜロフトプラスワンで集団暴行事件を……?

 そもそもの騒動の発端は、リンチ事件が起きる数日前に、これまたロフトプラスワンで起きた諍いだった。

 1997年7月8日、戦旗派の指導者である荒岱助氏と、新右翼団体・一水会の代表だった鈴木邦男氏が参加したトークイベント『21世紀右左盛衰論・飛翔主義と若者の俯仰』にて、政治結社・青狼会の佐藤悟志氏が荒岱助氏を罵倒するビラを配ったのだ。

 この一件に腹を立てた戦旗派のメンバーが、その8日後にロフトプラスワンで行なわれるイベント『北朝鮮とよど号の真実』に登壇する予定だった佐藤悟志氏を待ち伏せしたのである。これが冒頭で紹介した集団暴行である。

 しかし、この暴力事件はビルの地下でのリンチだけでは終わらなかった。

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