国会で追及されたのに…高木毅復興相の「下着ドロボー」問題をテレビ各局がスルー! 安倍政権への露骨な配慮

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 しかも、公職選挙法違反が疑われているだけでなく、現職の大臣に下着ドロボーの過去があったとなれば、これは恥ずべき大問題である。当然、国会での追及を機に、テレビもこの問題に食いつくはず……と思いきや、実際はそうはならなかった。

 たとえばニュース番組では、香典費問題を伝えるなかで下着ドロボー問題に触れた番組と、まったく触れずじまいだった番組とに分かれた。が、注目すべきはワイドショーだろう。普段、下半身スキャンダルは大好物のワイドショーだが、本日放送のテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』、日本テレビ『スッキリ!!』は香典問題もろとも取り上げず。日テレ系『情報ライブ ミヤネ屋』やテレ朝『ワイド!スクランブル』、フジテレビ『とくダネ!』はニュースコーナーで香典問題のついでに少し下着ドロボー疑惑にも言及した程度で、TBS『ひるおび』は、香典問題を比較的長く取り上げたが、下着ドロボーには触れなかった。

 そんななか、唯一健闘(?)したのが、フジの『直撃LIVE グッディ!』だ。『グッディ!』では、昨日、ニュースコーナーでこの話題を取り上げ、柚木議員の具体的な追及内容を放送。被害者女性が銀行員だったことや、青年会議所時代に行われたミスコンで被害者女性を認識したこと、事件は87年から88年あたりに起こったのではないかと推察を述べる柚木議員の質問に、高木復興相が動揺する様子をも流した。

 今春の番組改編の目玉として鳴り物入りでスタートしたものの低視聴率にあえぐ『グッディ!』にしてみれば、視聴者の食いつきがいいスキャンダラスな話題に活路を見出しているのかもしれない。

 とはいえ、それでもこの下着ドロボー問題に対する追及は、ほとんどできなかったと言わざるを得ない。なにせ大臣が、女性の家に不法侵入した挙げ句、パンツを盗んでいたという驚愕の疑惑であり、それを裏付ける証言も数多くある状態なのである。とくに女性への破廉恥な行為は、女性視聴者が多いワイドショーでは関心が高く、ウケもいい。第二次安倍政権以前ならば、確実に根掘り葉掘り取材を行い、スタジオトークでも厳しい意見が飛び交っていたはずだ。

 実際、森喜朗氏が首相在任中、過去の「買春検挙歴」を「噂の真相」(2004年休刊)に報道された際や、中川秀直官房長官(当時)が「FOCUS」(新潮社、2001年休刊)に愛人との写真や電話での会話を録音したテープを報道された際は、新聞・テレビもこうした疑惑を一斉に後追い報道。中川氏に関してはテープの会話までそのまま流していた。

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