【特別企画】3・11を風化させるな! 被災地で原発で何が起きているのか

ずさんな防災で多数の犠牲者…被災地の無責任市長が今度はネトウヨばり歴史捏造発言!

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 いかにもネトウヨが小躍りしそうな主張が並ぶが、実はこの〈マッカーサーの言葉〉、正式な資料をもとにしたものでなく、「青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ」からの孫引きだった。しかも、この「淡交 ブログ」の記述は、既に14年3月の時点で原文に当たったネットユーザーによって「事実を一部だけ織り交ぜた創作文」、つまり捏造であることが判明していた。たしかに、「反日」とか「自虐史観」とか、マッカーサーがこんなネトウヨ用語を使って、戦後日本を批判するなんてことがありうるはずがないのは、ちょっと考えれば、わかりそうなものだ。
 
 ところが、佐々木市長はこのネットの捏造文書をそのまま鵜呑みにして市の広報紙で紹介。「ネットでは当たり前に閲覧できますが、日本のマスコミには載りません」とのセリフで得意げに締めくくっていたのだ。これでは、正史と偽史の区別もつかず、自説に都合のいい陰謀論だけを信じ込む“ネトウヨ”と大差ないといわれてもしかたがないだろう。

 まあそれでも、歴史認識で妄言を語るだけなら、住民に直接的な物理被害を与えるわけではないから、いちいち目くじらをたてる必要はないのかもしれない。

 だが、佐々木市長は5年目を迎える震災復興事業でも同様に、歴史や現実を直視せず、異論を排除し、自らに都合のいい話しか聞きたくないという“ネトウヨ脳”全開で臨もうとしているのだ。

 前述の「閖上地区まちづくり個別面談集計結果」が明らかになった13年5月21日の市議会では、「閖上に戻りたい」と回答した住民は全体の25%に過ぎないにもかかわらず、“現地再建計画”を強行しようとする佐々木市長の姿勢に、議員から疑問の声が噴出。これに対し、佐々木市長はこう強弁したという。

「事業について異論のある人ばかりが発言する。表向き反対意見ばかりが出ているが、早く推進してくれと言う人が大多数。(その)サイレントマジョリティの方々をいかに早く本当の意味での復興に導いていくかということを考えなければならないと思っています」

 ちなみに前述の名取市による「個別面談」には対象住民の81.5%が回答している。繰り返すが、そのうち現地再建を望んでいるのは4分の1に過ぎない。一体、佐々木市長に現地再建を「早く推進してくれと」言っている「サイレントマジョリティ」はどこに存在するのだろうか。もしかしたらその声は、佐々木市長の“ネトウヨ脳”にしか聞こえないのかもしれない。
(平喜治)

【特別企画 3.11を風化させるな! 被災地で原発で何が起きているのか(第一弾)(第ニ弾)(第三弾)(第四弾)(第五弾)(第六弾)】

最終更新:2017.12.19 10:05

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