たかじんも健さんも膝をうつ? 相続トラブルを詠った短歌集が登場!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
souzoku_01_150120.jpg
『相続百人一首 相続対策を短歌で学ぶ!』(文藝春秋)

 百田尚樹『殉愛』(幻冬舎)騒動によって、あらためてスポットが当たっているのが、遺産相続の問題。故・高倉健の養女による遺産総取り報道や、昨年3月に亡くなった宇津井健も死去2週間前に結婚した新妻と息子のあいだで相続問題が勃発。そこに便乗してか、今春に復活する『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)も宇津井が演じた岡倉大吉の遺産問題をテーマにするらしい。ここまでくると下世話が過ぎる気もするが、遺産相続が世間のホットワードであることに違いはないだろう。

 このように遺産相続に注目が集まるのは、仕組みのわかりづらさにもあるはずだ。はたして遺産相続では、どんなことが問題になるのか。それをなんと短歌で(!)解説しているのが、先日発売された『相続百人一首 相続対策を短歌で学ぶ!』(森欣史/文藝春秋)だ。たとえば本書では、なんともタイムリーな、こんな短歌が登場する。

〈相続人 前妻の子と 後妻さん 考えただけで かなり揉めそう〉

 まるで、やしきたかじんの妻・さくら夫人と長女のバトルを意識したかのような短歌だが、著者によれば「この家族構成は遺産相続争いが起こりやすい典型的なパターン」だという。被相続人を男性と仮定すると、通常は“前妻との間に生まれた子と、再婚した妻がいる場合、相続人は子と後妻となり、法定相続分は2分の1ずつ”となる。しかし、「前妻と別れた理由が離婚か死別か」「前妻と別れてから後妻と再婚するまでの期間の長短」「その時の子の年齢」などが遺産相続にも影響する。とくに揉めやすいのは、後妻が「略奪婚」であったケース。さらに被相続人である父親の死亡時に子が未成年だと、本来なら相続権がない前妻が法廷代理人として加わるから、もう大変。前妻vs.後妻の遺産争い……リアル火曜サスペンス劇場のような修羅場である。

 また、気になるのは、〈財産を 相続させたくない人を 相続人から 排除できる?〉という短歌だ。

 これまた、さくら夫人は、“たかじんが娘には一切遺産を相続させないという旨の遺言状を遺している”と主張しているが、対して長女は「父親が正常な判断力を失った状態で書かされた」として無効の訴えを起こしている。だが、正常な判断云々の前に、血のつながった実の娘に一切相続させないということが可能なのだろうか。

 本来なら、この答えは“相続人から排除するのはかなり難しい”となる。相続人には「遺言の内容にかかわらず遺産の一定割合が保証される制度(遺留分)」があるため、遺留分減殺請求を行えば一定の割合は相続できる。実際、たかじんの長女もこの遺留分減殺請求を起こしている。逆に、相続から排除されるのは、「定職に就かずに反社会集団に加入し、重大な犯罪行為を繰り返して服役中の息子」や、「重病で入院中の夫を見捨てて年下の男と同棲し、看病も見舞いもしなかった妻」といったようなケースらしい。

 さらに、関西で連続して起こった“後妻業”事件でクローズアップされたのが、「公正証書遺言」。逮捕された筧千佐子容疑者の切り札は男性が遺した公正証書遺言だった。これは「遺言する人が、二名以上の証人の立ち会いの下で、遺言の趣旨を公証人に告げて、公証人に代筆してもらう遺言状」のこと。本書では「遺産を本人が望んだ人に迅速かつ確実に承継させるという点では、公正証書遺言が最も優れている」と書かれているのだが、無効となるケースもあるらしい。それは、〈遺言を 公証人が 読み聞かせ 本人はただ うなずいただけ〉という場合だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

相続対策を短歌で学ぶ! 相続百人一首

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

たかじんも健さんも膝をうつ? 相続トラブルを詠った短歌集が登場!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。やしきたかじん家族島原らん老人高倉健の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 百田尚樹『日本国紀』に“Yahoo!知恵袋コピペ疑惑”
2 直木賞受賞『宝島』が突きつけた「沖縄問題」の本質
3 三浦大知が歌う歌は天皇皇后の沖縄への想い
4 櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
5 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
6 稀勢の里「ナショナリズムのアイコン」の相撲人生
7 DA PUMPがEXILEに挑戦状
8 “バンクシー”のネズミはOKで安倍首相の顔写真にヒゲはNG?
9 沖縄県民投票“不参加”指南の背後に安倍官邸の存在か!
10 三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「問題ない」と擁護
11 百田尚樹の「改憲PR映画」がトンデモ!
12 つんく♂が秋元のメンバー差別に
13 安倍応援団やネトウヨの「バッシング」を検証!!
14 元旦朝生のウーマン村本は間違ってない
15 古市憲寿「平成くん、さようなら」と「終末期医療打ち切れ」論
16 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
17 竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
18 国連も「組み体操」の危険性を指摘!
19 松尾貴史「日本を壊しているのは安倍さん」
20 イノッチが夫婦別姓反対派を一蹴!
1追悼!市原悦子が生前語った安倍政権への怒り、反戦の思い
2クイーンのB・メイ辺野古署名に『ボヘラプ』鑑賞の安倍首相は…
3所ジョージが沖縄米軍基地反対ソング! 
4竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
5ウーマン村本、ローラ…権力批判芸能人を排除する醜悪メディア
6安倍首相の“サンゴ移植した”嘘を追及しない本土メディア
7早野龍五・被曝論文に重大誤り!お墨付き与えた糸井重里の責任
8産経と菅官房長官が「辺野古赤土投入問題」追及の望月記者を攻撃
9 仏司法当局が東京五輪誘致汚職で竹田恒和JOC会長の捜査開始!
10日露外相会談の大失態を必死で隠す安倍政権
11沖縄県民投票“不参加”指南の背後に安倍官邸の存在か!
12 ゴーン前会長出廷で露呈した特捜部の無理スジ国策捜査
13外務省が日米地位協定のウソ説明をコッソリ修正
14 バカリズム、指原莉乃が外国人労働者問題で差別丸出し
15安倍政権の反韓煽動が酷い!「韓国へ渡航禁止」まで主張
16三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「問題ない」と擁護
17三浦大知が歌う歌は天皇皇后の沖縄への想い
18“バンクシー”のネズミはOKで安倍首相の顔写真にヒゲはNG?
19直木賞受賞『宝島』が突きつけた「沖縄問題」の本質
20松本人志が指原莉乃に悪質セクハラ差別発言! 

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄