自民党の“公平”圧力に『朝生』が屈服!じゃあ安倍首相の単独出演は公平なのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
asanama_01_141129.jpg
テレビ朝日『朝まで生テレビ』番組サイトより


 早速、効果が現れたということだろうか。先日、本サイトが取り上げた自民党による各テレビ局への「報道の公平を求める」通達の事実はその後、共同通信、朝日新聞や毎日新聞などでも報道され、識者の間で「報道への圧力」という批判の声があがるなど、大きな問題になった。

 ところが、その直後、テレビ朝日の『朝まで生テレビ!』が解散総選挙をテーマにした放映で、出演の決まっていた荻上チキ、小島慶子ら評論家、文化人を「公平性を担保できない」としてドタキャンしていたことが発覚したのである。

 荻上がラジオ『Session-22』(TBSラジオ他)で説明したところによると、テレビ朝日から連絡があったのは放映前日の27日。「当初は質問する文化人がいて、各党の代表が答えるスタンスだった。それだと公平性を担保できない、番組側と局との間で方針が違ったとの事で政治家のみの出演になったと連絡を受けた」という。

 これはどう考えても、くだんの自民党の圧力が原因だろう。ただし、これはネットの一部が指摘している、自民党が荻上をおろすよう働きかけたという話ではない。自民党がやったのは、先日、紹介した〈選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い〉という通達のみ。だが、テレビ朝日にとってはそれだけで十分だった。

「この通達のすぐ後に、報道局長から番組側に荻上らを出演させないように圧力がかかったようです」(テレビ朝日関係者)

 テレビ朝日上層部が神経をとがらせていたのは、自民党からの通達文にあった以下のクダリだった。

〈ゲスト出演者の選定についても公平中立、公正を期していただきたいこと
〉〈テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見の集中がないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと〉

「荻上や小島のようなゲストでは、これに抵触する可能性があるということでしょう。ただ、荻上らだけをキャンセルするわけにはいかないので、ゲストを一切抜きにして、政治家だけにしたということでしょう。現場は相当、抵抗したのですが、時間切れ。結局、上層部に押し切られて、政治家と司会の田原総一朗、局のコメンテーターだけの出演になった」(同)

 当日、28日の『朝まで生テレビ!』はわざとなのか、冒頭ベルで時間を測りながら、各党の代表者が政見放送のようにひとり1分ずつしゃべっていた。しかし、テレビ朝日は本当に政党の主張だけを等分に流すことが公平だと思っているのか。むしろ、政党の代表者以外のゲスト出演者が排除されたことで、どの政党にも賛同できない人の主張や、どの政党も無視している政策を知る機会が完全に奪われてしまった。これのほうがはるかに不公平ではないか。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 (中公新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

自民党の“公平”圧力に『朝生』が屈服!じゃあ安倍首相の単独出演は公平なのかのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三選挙野尻民夫の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
2 菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
3 東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
4 菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
5 山口達也の事件をNHKが隠蔽していた
6 大坂なおみを賞賛し黒人差別に抗議した自民党議員がツイートを削除し謝罪
7 山口敬之氏が詩織さんに卑劣すぎる反論
8 釜山総領事更迭の裏に官僚監視秘密警察
9 デジタル担当相・平井卓也は電通と組んでネット情報操作を始めた張本人
10 ジャパンライフ山口会長逮捕 焦点は消費者庁の立入検査中止問題だ
11 河野太郎のパフォーマンスがひどい! 行政改革目安箱を私物化
12 安倍首相が隠した原発事故の責任
13 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
14 葵つかさが「松潤とは終わった」と
15 俳優・伊勢谷友介が自殺した近畿財務局職員の手記を読み危機感表明
16 安倍政権が消費者庁のジャパンライフ立入検査ツブシ、内部文書が
17 自民党のネット誹謗中傷対策メンバーの平井卓也が女性蔑視書き込み
18 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
19 区立中学の性教育に自民党が圧力!
20 「桜を見る会」ジャパンライフ招待問題にマスコミが消極的な理由
1菅政権で「公費不倫」の和泉洋人首相補佐官が“再任、官邸官僚のトップに
2菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
3菅官房長官がテレビでもポンコツ露呈!『報ステ』では徳永有美に陰険クレーム
4 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
5安倍首相は本当に病気だったのか? 辞任表明以降一度も病院に行かず
6デジタル担当相・平井卓也は電通と組んでネット情報操作を始めた張本人
7ジャパンライフ山口会長逮捕 焦点は消費者庁の立入検査中止問題だ
8安倍首相が昨晩、フルコースを完食しワイン、ゴルフの約束まで! 
9東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
10菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
11菅政権の官房長官に決定 加藤勝信厚労相がコロナ対応で見せた無能
12菅義偉“総理”誕生で権力のために不正を働く「忖度官僚」だらけに
13総裁選で自民党がまた新聞社に圧力文書!
14大坂なおみを賞賛し黒人差別に抗議した自民党議員がツイートを削除し謝罪
15大坂なおみの黒人差別抗議マスクに冷ややかなマスコミとスポンサー
16菅内閣が「第三次安倍政権」化! 6月の時点で密約説
17河野太郎のパフォーマンスがひどい! 行政改革目安箱を私物化
18三浦瑠麗が特別講師「N高政治部」で麻生太郎が民主主義否定の暴言
19『バイキング』坂上忍パワハラ報道は政権批判潰しだった!
20菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼か

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄