ノーベル賞「青色LED」が人体に悪影響の説が…でも詐欺商法には注意

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『負けてたまるか! 青色発光ダイオード発明者の言い分 』(朝日選書) 

 青色発光ダイオード(青色LED)を発明したとして、名城大学・赤崎勇教授、名古屋大学・天野浩教授、米カリフォルニア大サンタバーバラ校・中村修二教授(米国籍)の3人の日本人に2014年のノーベル物理学賞が授与されることが決定した。STAP細胞論文問題で、世界的な信用を失いかけていた日本の科学界にとっては、これほどまでに明るいニュースはないだろう。

 従来の白熱電灯や蛍光灯に比べて消費電力が大幅に少なく、かつ寿命も長いので“エコ”的な観点からも大きなメリットがあるLED。青色LEDについては20世紀中の実用化は不可能とまで言われていたが、赤崎勇氏と天野浩氏は、窒化ガリウムによる青色LED開発の基礎技術を開発、中村修二氏は日亜化学工業時代に、青色LED製造の道を切り開いた。

 先行して実用化されていた赤色LEDと緑色LEDに、青色LEDが加わったことで、光の三原色が揃ったこととなり、自由な色が出せるようになった。現在、パソコンの画面やスマートフォン、液晶テレビなどで多彩な色を使うことができるのも、青色LEDが発明されたおかげなのだ。

 まさに現代人の生活に欠かせない存在である青色LEDだが、その一方で青色LEDが発する「ブルーライト」が人体に与える影響について、危険性を指摘する声も少なくない。

 岐阜薬科大学薬効解析学研究室・原英彰教授の研究グループは、青色LEDから発せられるブルーライトが目に悪影響を与えるメカニズムを解明。その論文が、2014年6月9日付けの英国学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

 研究グループは、波長の異なる3つのLEDを使って、エネルギーを一定にした、青、白、緑の光をマウスの視細胞に照射し、細胞がどのような影響を受けるか調べた。

 その結果、緑色LEDを照射した細胞にはあまり変化がなかったが、白色LEDを照射した細胞は約70%、青色LEDを照射した細胞や約80%が死滅していたという。さらに、これらの細胞を調べたところ、細胞の老化に影響を与えるといわれている活性酸素が、緑色LEDを当てた細胞では通常の1.5倍、白では2倍、青では3倍となっていたという。ちなみに、白色LEDは通常黄色の蛍光体と青色LEDを組み合わせたものであり、ブルーライトを多く含んでいる。

 この実験結果について、研究グループは、活性酸素が増加したことで、エネルギーを生産するミトコンドリアや、タンパク質合成の場である小胞体といった細胞内器官に障害が生じ、その結果細胞が死滅したと分析。活性酸素が増加しやすいブルーライトは、それだけ目に悪影響を与えやすいというわけなのだ。

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