元都庁の土木専門家が明言! 集中豪雨で東京の4分の1が水没する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
shutotinbotsu_01_140822.jpg
『首都水没』(文春新書)

 8月20日未明に広島市を襲った記録的集中豪雨は、甚大な爪痕を残した。10カ所以上にもわたる土砂崩れや土石流が発生、近くの住宅街を襲い多くの家屋が流され、現在判明しているだけで死者39人、行方不明者7人というあまりに多くの人命が失われる結果となった。

 こうした水害は、首都・東京も決して例外ではない。「東京は今回の広島のように山の近くに住宅地が密集しているわけではないから大丈夫」などと思っている人は多いかもしれない。しかし実は東京は日本の中でも特に危険な場所どころか「世界一危ない」都市なのだという。

「首都東京は必ず水没する」

 こんな恐ろしい警鐘を鳴らす本が最近になって出版された。都庁で土木部長として河川事業や下水道処理に長年関わってきた専門家による『首都水没』(土屋信行/文春新書)である。この書によると、東京はまさに水害の危険に満ちあふれている。本書に記されている中央防災会議が発表したシュミレーション(2010年版)によると、一旦東京が洪水に襲われるとその被害は甚大なものとなるという。

「利根川が氾濫した場合、最悪のケースで530㎢(東京都の約4分の1の面積に相当)が浸水し、(略)死者数は約6300人を想定しています」

 しかも水の深さは最大で5メートル以上に達する地域もあり、さらにそれに伴い都市機能も完全にマヒすると見られているのだ。

「電力設備の浸水による電力の停止、漏電による二次災害防止のため電力供給が停止されることに加え、個別のオフィスビルで等では受電設備が地下に設置されているケースが多いため、浸水に伴い、電力が使用できない期間が相当長期にわたる恐れもあるのです」

 まさにパニック状態だが、さらなる恐怖が待ち受けている。それが地下鉄の存在だ。同じく防災会議で出された荒川の堤防が北区志茂値地先で決壊した場合を推定したシミュレーションが存在する。

「決壊してから11分後、氾濫した洪水は決壊個所から約700m離れた、東京メトロ南北線の赤羽岩渕駅に到達します」

 大量の水は駅に設置された1メートルの板も乗り越え、一気に地下鉄線路まで到達、地下鉄トンネルに沿って激しい勢いで流れていく。さらに他の駅からも洪水が合流、1時間後には次駅の王子神谷駅に、3時間後には5キロ先の西ヶ原駅までほぼ水没する。さらに数時間後には銀座、霞ヶ関、赤坂、六本木駅にまで洪水は達するというのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

川と国土の危機――水害と社会 (岩波新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

元都庁の土木専門家が明言! 集中豪雨で東京の4分の1が水没するのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。伊勢崎馨住宅災害の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 小池百合子都知事が東京アラート解除のため陽性者数を操作していた疑惑
2 『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった!
3 吉村洋文知事がコロナワクチン開発でもペテン手口!
4 小池百合子が当選後、コロナ対応担う都立病院の合理化計画
5 河井事件でバービーが「安倍首相の名前で金を受け取らせたのは圧力」
6 小池百合子、小野泰輔の“ヘイト”に津田大介が切り込んだ
7 久米宏がTBSラジオの最終回で何も語らなかったのはなぜか?
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 安倍首相秘書が案里陣営とともに溝手陣営切り崩しに動いていた!
10 『進撃の巨人』のシキシマはリヴァイ?
11 大震災を予言した霊能師の幻の書
12 “ネトウヨの尊師”青山繁晴と『虎ノ門ニュース』の醜すぎるケンカ!
13 久米宏が終了決定のTBSラジオで田中真紀子と
14 「専門家会議廃止」の裏に緊急事態宣言の解除をめぐる安倍官邸と専門家の対立
15 吉村洋文知事は「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人に
16 新しい地図の番組『ななにー』に吉村知事出演でSMAPファンが抗議!
17 安倍首相がイージス・アショア停止を悪用して「敵基地攻撃能力」保有へ
18 フジ特番が触れなかった津山事件の真相
19 キンコメ高橋が法廷で母親の自殺を告白
20 テラスハウスの出演者がセクハラ告白
1河井克行・案里事件で検察の捜査が安倍首相の地元事務所も捜査対象に
2安倍首相秘書が案里陣営とともに溝手陣営切り崩しに動いていた!
3橋下徹の政権批判はポーズ!安倍首相とAbema対談でアシスト
4小池百合子が当選後、コロナ対応担う都立病院の合理化計画
5検品したアベノマスクにまだ「虫」が…作家で医師の海堂尊が画像公開
6河井夫妻逮捕後の安倍会見に唖然!幹事社フジのアシスト以外質問なし
7「安倍さんからと言われた」河井前法相から現金を受け取った町議が証言!
8フジ産経の世論調査のインチキは“架空回答”だけではない!そのペテン手口
9「専門家会議廃止」の裏に緊急事態宣言の解除をめぐる安倍官邸と専門家の対立
10 田崎史郎が『モーニングショー』から消えた! 原因は玉川徹?
11 “フジのスシロー”平井文夫解説委員の安倍擁護は“本家”田崎史郎より酷い
12小池百合子都知事が東京アラート解除のため陽性者数を操作していた疑惑
13安倍首相がイージス・アショア停止を悪用して「敵基地攻撃能力」保有へ
14吉村洋文知事がコロナワクチン開発でもペテン手口!
15河井事件でバービーが「安倍首相の名前で金を受け取らせたのは圧力」
16マスコミはなぜ水原希子への差別攻撃を放置するのか!
17小池百合子、小野泰輔の“ヘイト”に津田大介が切り込んだ
18『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった!
19久米宏がTBSラジオの最終回で何も語らなかったのはなぜか?
20渡部建が妻や相方に謝罪する一方、被害者である相手女性に謝罪せず

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄