読者プレゼントはなんと「棺」! 葬儀・終活雑誌の軽さがスゴい!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
sonae_01_140813.jpg
「終活読本 ソナエ」vol.5 2014年夏号 (産経新聞出版)

 雑誌の懸賞プレゼントというと、昔から人気のバロメーターであり、世相を映し出す鏡でもある。自転車、テレビ、オーディオセット、ゲーム機、海外旅行などなど、時代ごとに豪華景品が登場し、読者の心をつかんできた。

 いまや雑誌の読者層は全体的に高齢化しつつある。となれば、プレゼントもその年代に合ったものになるのは当然だ。産経新聞出版の季刊誌『終活読本 ソナエ』の創刊1周年記念プレゼントは、その究極ともいえる。何しろ、「棺」をプレゼントするというのだから。この7月に発売された同誌vol.5(2014年夏号)の誌面には、「日本初のプレゼントになるかもしれません」との紹介文が躍る。

 ちょうど同じ号では、「生前葬 「その時が来る前に大切な思いを伝える」」という特集が組まれている。そのなかで、最近の流行として「入棺体験」なるものが出てくる。これは、生前に棺に入ることで「自らの死」や「葬儀」について考えるきっかけとする、というものらしい。葬儀社の行なうフューネラル(葬儀)フェアや終活フェアでは、遺影撮影と並ぶ人気コンテンツになっているそうだ。

 棺プレゼントも、そんな風潮に乗ったものなのだろう。プレゼントの紹介文にも、棺を生前に用意して、思い出の品や貴重品の収納箱、あるいは瞑想ルームなどとして利用する人たちがいると書かれている。応募に際しても、棺をどのように活用したいか、はがきに記入することが必須だという。

 そんな『終活読本 ソナエ』だが、本誌のメインターゲットであるはずの高齢者でなくても、興味を惹かれる企画が多い。そもそも筆者が本誌を手に取ったのは、昨年夏に出た創刊号の表紙と巻頭インタビューに壇蜜が出ていたからだ。このときちょうどブレイク直後、しかもかつて葬儀社に勤務していた経験を持つ壇蜜の起用は、絶妙だった。

 同誌ではその後も、vol.2(2013年秋号)では「千の風になって」の歌手・秋川雅史、vol.3(2014年冬号)では、映画『麦子さんと』で母と死別した娘を演じた堀北真希、vol.4(2014年春号)では作家で僧侶の家田荘子というぐあいに、同誌のテーマにふさわしい人たちが登場している。最新号のvol.5に登場するのは、実家が東京・浅草の大手仏壇店であるタレントの山口もえ。彼女の実家については以前からわりとよく知られていたとはいえ、彼女の口からここまでくわしく語られたのは、ひょっとすると初めてのことかもしれない。

 同誌の読みどころは表紙・巻頭ばかりではない。たとえば、vol.3の遺影特集では、仏像ブームの火付け役で、仏教にも造詣の深いみうらじゅんがインタビューに応え、自分の遺影を生前から用意しておくことを勧めていた。同じ号ではまた、「死後のインターネット事情」と題して、ブログやSNSなどのユーザーが死んだあと、それらアカウントがどう扱われるのか検証する企画も組まれている。これなど、高齢者よりもむしろ日常的にネットを使っている若い世代のほうが身につまされるテーマだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

終活読本 ソナエ vol.5 2014年夏号 (NIKKO MOOK)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

読者プレゼントはなんと「棺」! 葬儀・終活雑誌の軽さがスゴい!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。葬儀近藤正高の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 自宅療養方針への批判に田村厚労相が唖然反論!「肺炎は入院させる」とゴマカシ
2 伊藤美誠に妨害ライトは韓国でなく『スッキリ』!ネトウヨや夕刊フジがデマ
3 東京は濃厚接触者も検査できない!それでも西村康稔は「直ちに検査を」
4 スポーツ選手に五輪問題を問うのは誹謗中傷でない!有森裕子、平尾剛の発言
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 市長選で優勢 河村たかし市長との焼肉会食をリコール不正渦中の事務局長が
7 「救急搬送困難」続出で菅首相が「重症・重症化リスク以外は入院させない」の棄民方針!
8 IOC幹部の発言で安倍の責任が明白に…「1年以内延期」「再延期なし」ゴリ押し 
9 安倍晋三が「東京五輪」語るも、1年延期の理由は大嘘 歴史改ざん
10 高市推薦、自民党ヒトラー本が怖すぎ
11 感染3000人超でもテレビは五輪一色、加藤浩次が“五輪無罪”を主張
12 検察審査会「不起訴不当」は当然!桜前夜祭の損失補填に安倍本人関与の根拠
13 病床を削減した病院に消費税でご褒美…病床削減推進の改正医療法が成立か
14 川島なお美が近藤誠の診断を告発
15 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
16 コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ
17 感染3177人で小池百合子が会見トンズラ!「一人暮らしは自宅を病床」暴言も
18 五輪海外選手の猛暑への批判に同調の為末大が猛暑懸念の声を「反安倍」と
19 芸能人も苦しむフィリピン差別
20 「大阪の自宅死が全国最多」でも吉村知事を追及できないマスコミ 朝日も…
1検察審査会「不起訴不当」は当然!桜前夜祭の損失補填に安倍本人関与の根拠
2大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
3自宅療養方針への批判に田村厚労相が唖然反論!「肺炎は入院させる」とゴマカシ
4 スポーツ選手に五輪問題を問うのは誹謗中傷でない!有森裕子、平尾剛の発言
5「救急搬送困難」続出で菅首相が「重症・重症化リスク以外は入院させない」の棄民方針!
6安倍晋三が「東京五輪」語るも、1年延期の理由は大嘘 歴史改ざん
7菅首相「五輪中止ない」の理由「人流減った」「新たな治療薬確保」は大ボラ
8感染者急増、医療逼迫でもテレビは「五輪金メダル」報道一色、コロナ無視!
9五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調
10五輪海外選手の猛暑への批判に同調の為末大が猛暑懸念の声を「反安倍」と
11五輪で “濃厚接触者との対戦拒否できず”のルールがこっそりできていた
12東京は濃厚接触者も検査できない!それでも西村康稔は「直ちに検査を」
13感染3177人で小池百合子が会見トンズラ!「一人暮らしは自宅を病床」暴言も
14組織委は「復興」ないがしろ!被災3県の子どもの深夜動員にも批判 
15感染3000人超でもテレビは五輪一色、加藤浩次が“五輪無罪”を主張
16五輪入場行進曲の作曲者名カットはすぎやまこういち隠し?それとも
17伊藤美誠に妨害ライトは韓国でなく『スッキリ』!ネトウヨや夕刊フジがデマ

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄