「男しか行けない場所=風俗」に女が潜入取材してみたら理不尽なことだらけだった

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
otokoshika_01_150221.jpg
『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イーストプレス)

 イケメン男優が少女マンガさながらの甘い設定でセックスまで見せる、「女性向けAV」が市民権を得た昨今。だがしかし、「女性向け風俗」はあるのかといえば、出張ホストなどはあるもののその存在がポジティブに語られることはない。

 やはり風俗はまだまだ男性のモノなのだろう。

 そんな風俗を女性が見たら、ぶっちゃけどうなのか。『母がしんどい』で知られるマンガ家・田房永子が数年前に体験した風俗取材の裏側を描いたコミックエッセイ『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イーストプレス)を読むと、エロ本などに載っている「風俗像」と彼女が見た「風俗の現実」の間に、すさまじいギャップがあることがよくわかる。

 マンガ家として駆け出しだった当時、エロ本に風俗レポートマンガを描いていた田房氏だったが、“無駄なものにびっくり”の連続だったという。

「レポート漫画家としては、『すごいですね、素晴らしいアイディアですね』と取材先の人たちに感服したけれど、ひとりの女としては、『なんて無駄なものが街中にたくさんあるんだろう』と思っていた」

 さらに描き続けるうちに、「本当に思ったことは書けない」ことに気づく。

 たとえばこうだ。風俗嬢・マリンちゃんに性感帯を聞く田房氏だが、マリンちゃんは「乳首とか書くとそこばかり責められて嫌だから、肩って書いてください」と、田房氏のほうも見ずに答えるなどつれない様子。だがマンガには、そのまま書くことはできない。田房氏は苦悩した、そしてついに、答えをひり出す。

「エッチなお店で働く21歳ピチピチのマリンちゃん。なんと肩が性感帯というドスケベ敏感BODYの持ち主! 毎日お客さんにイカされちゃってるんだって」

 また人妻アロママッサージの店長(金村義明似)と、風俗嬢の人妻さんを取材したときだった。描いたマンガは「きゃっおちんちんがおおきくなっちゃった! なんだか私も…ヘンな気分…」といった内容であったが、やはりそこに至るまでには田房氏に受難が振りかかっていた。

 まずは店長の、「これは加藤鷹とかAV男優御用達メーカーのパンツなんですけどね」という得意ヅラや、そのご自慢のパンツを脱ごうとするので制止すると、「平気ですよ全然、チンポ見られるの慣れてるんで」と、見慣れていない田房氏のことなど全く意に介さないことなどを、さらりとかわすことから始まる。さらに取材終了後の、「肝心なのは舐めですから」という突然の店長のクンニ自慢には、「この年一番の放心を味わった」という。

「『本当のこと』は、私の中に虚しさとともに降り積もっていった」と、田房氏は語る。

 特にイライラが募ったのは、密着型理髪店という、理容師たちが胸やお尻を強調したピッチピチの服を着ているのを、全身鏡越しに視姦したり、洗髪中におっぱいが当たるか当たらないかのジラシ感を楽しんだりする理髪店に、男性編集者とカップルを装い潜入取材したときだった。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

男しか行けない場所に女が行ってきました

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

「男しか行けない場所=風俗」に女が潜入取材してみたら理不尽なことだらけだったのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。羽屋川ふみ裏側の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
2 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
3 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
5 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
6 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
7 キムタク・マツコ共演の裏で中居が…
8 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
9 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
10 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
11 安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
12 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
13 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
14 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
15 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
16 コムアイが明かした社会的発信への葛藤
17 財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
18 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
19 加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
20 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
1セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
2首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
3首相秘書官「本件は首相案件」
4羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
5安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
6村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
7 安倍が「こんな人たち」につづき「左翼は人権侵害が平気
8柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
9「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
10加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
11財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
12柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
13財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
14「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
17田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
18下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
19上念司もケントと同様、加計の客員教授
20セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃