黒沢かずこが証明したいまも続く”PCR検査拒否”の実態…「検査不要論が」感染拡大を生んだ! 米大使館も不信感

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インスタでも「なかなか検査してもらえない」ことを訴えた鈴木おさむ


 志村けん、宮藤官九郎、ケツメイシRYOJIなど、芸能界でもコロナ感染が相次いで報告されているが、4日朝には、お笑いトリオ・森三中の黒沢かずこが新型コロナウイルスに感染していることが、報じられた。

しかし、黒沢のケースで気になるのが、発症してから検査までにかかっている日数だろう。

吉本興業の発表によると、黒沢は3月21日に発熱があり医師の指導で2日間自宅待機、その後25日に仕事復帰。26日に味覚障害・嗅覚障害があったことから、以降仕事をキャンセルし自宅待機。その後今月1日にCTで肺炎の診断、ようやくPCR検査を受け、3日夜に陽性が確認された。つまり、21日の発熱から約2週間、26日に味覚障害・嗅覚障害に気づいてからも、検査まで1週間近くを要している。

 この間の黒沢の感染確認までの経過について、同じ森三中のメンバー・大島美幸の夫である放送作家の鈴木おさむが、ツイッターでこう明かした。

〈森三中・黒沢、二週間放置とか書かれてますが、そんなことない。味がしないという症状が出て、先週の木曜日26日から、自宅待機で仕事休んでます。しかも、病院行っても、検査してくれなくて、粘って粘って、頼みこんで、やっと今週水曜日検査してくれたんです!なかなか検査してくれない!これが怖い!〉

 さらに鈴木はインスタグラムでも、こう明かしている。

〈先週、味がしない・匂いがしないの症状が出て、26日木曜日から黒沢は仕事を休んでいます。〉
〈黒沢は、そこから病院に診察に行っても、コロナ検査をしてもらえず。
黒沢、自分で保健所に電話しても、その症状だけだと検査してもらえなくて。
でも、黒沢は不安で、今週水曜日、いくつめかの病院で、頼み込んで頼み込んで頼み込んで、ようやく検査してもらえました。
やっとです。
発熱して、体温が高ければ検査してもらえたのかもですが、、、、 これが一番怖いです。検査してもらえない。〉

 病院でも、保健所に電話をしても、検査をしてもらえず、いくつもの病院に頼んで、何度も粘って頼み込んで、ようやく検査してもらえたのだという。

 黒沢は阪神の藤浪晋太郎選手の報道で、コロナ感染の特徴として嗅覚障害・味覚障害があることを知ったのだというが、藤浪選手も一度は検査を拒否され、交渉の結果、検査を受けるに至っている。

 ようするに、政府や自治体はこの期に及んでまだ、検査拒否を続けており、国民はこの高い高いハードルを越えなければ、検査にたどりつけないというわけだ。

 この状況には怒りしかないが、信じがたいのは、検査してもらえないという実態を指摘した鈴木のツイートに対して、逆に、「軽症者まで検査していたら医療崩壊が起きる」とか「検査しても軽症者は自宅療養だから変わらない」「検査のキャパシティは限られている」などと、黒沢の検査を批判するするリプが多数よせられていたことだ。

 これまた、この期に及んでまだそんなことを言っているのか、とあきれ返るが、そんな中のひとつに対し、鈴木はこう返している。

〈まわりにうつしている可能性があります。それが一番こわいと思います。〉

 まさにそのとおりだろう。検査したくても検査できないという状況が何を生み出すか。それは、感染拡大だ。

 実際、お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーは、黒沢の性格に触れながら、こうツイートしている。

〈黒沢さんは、プライベートで人が集まる所には絶対に行かないし、普段から衛生には人一倍厳しく除菌などうるさいぐらい徹底している方です。
なんだか半ば悪口みたいになりましたが、それぐらいの方が感染したということは、無症状の保菌者や、保健所で検査してもらえない方がたくさんいるということ。〉

米大使館は日本の検査不足を問題にして、日本滞在の米国人に帰国うながす

 これもそのとおりだ。黒沢の場合はたまたま、断られても粘って何回もお願いして検査を受けたが、たいていの人は1回でも医師から「受けなくても大丈夫」「コロナではない」と言われれば自分自身の安心したいという心理も手伝って受け入れてしまうだろう。

 また、黒沢は検査を受けられていなかった段階でも、自身の判断で仕事を休むという対応を取ったが、医師の「コロナではない」「検査受けなくていい」という言葉をそのまま信じて、仕事に行くなど日常生活を送っている人も少なくないだろう。その結果、本人にはまったく責任はないが、無自覚に感染を拡大してしまうことになる。

 いや、すでにもうそうなってしまっているというべきか。この2ヶ月間、検査を抑制してきたことで、日本は無症状・軽症の感染者が水面下で拡大し、今頃になって感染爆発寸前の状況に追い込まれているのだ。しかも、恐ろしいのは、検査していないために、行政がその実態をまったくつかめていないことだ。

 東京都では昨日4日、118人もの感染者が確認されているが、この数字は、この高い高いハードルを超えて、検査を受けられた結果、陽性が判明した人の数字にすぎない。実際は、検査を断られたり、はなから検査は受けられないと諦めている、あるいはまさか自分が感染しているとは思ってもいない潜在的な感染者が何倍もいて、いまも感染を拡大させている。

 政府や行政は「若者の自覚のなさ」のせいにしているが、バービーが言うように、個人がどれだけ気をつけていても限界がある。感染を拡大させないためには、積極的に検査したうえでの隔離以外になかった。それをしてこなかったから、こんな事態が起きているのだ。

 この日本の検査抑制については、海外メディアからはずっと批判されてきたが、ここに来て、アメリカ政府からも検査抑制が問題視されていたことがわかった。

 アメリカ大使館が4月3日、日本に滞在するアメリカ国民に対して帰国を促すメッセージを掲載したのだが、そのなかで日本の検査不足や医療体制についてこう指摘されていた。

「広く検査をしないという日本政府の決定によって、新型コロナウイルスがどれくらい広がっているかを正確に評価することが困難になっている」
「いま我々が信頼している日本の医療システムが、新型コロナの感染増加によって、今後数週間、いかに機能するか予測することが難しくなっている」

検査を求める声を封じてきた村中璃子、『ミヤネ屋』『Buzzfeed』の責任

 こうした声を受けてか、政府は今頃になって、PCR要否判断について全国的に実態調査をすると言い出しているが、遅すぎるだろう。この2カ月もの間、検査拒否や検査件数の少なさがずっと指摘され続けてきたにもかかわらず放置し、政府は積極的に検査を拡大する方針やそのための対策を取ってこなかった。これは明らかに政府の責任だ。

 その結果、無用な感染を広げ、実態を隠し、日本の脆弱な医療環境を改善していくチャンスを奪ってきたのだ。

 これは、検査不要論をがなり立て、検査を求める声を封殺してきた医療ジャーナリスト・村中璃子氏ら専門家、『情報ライブ ミヤネ屋』『BuzzFeed』のようなメディアも同罪だ。

 黒沢や宮藤官九郎のケースもそうだが、いま、ネットでは感染者をバッシングする風潮が広がっており、陽性が判明した有名人が謝罪をするという理不尽な状況が起きている。

 だが、本当に批判されるべきは、被害者の患者ではなく、検査不要論で感染を拡大させてきた政府、専門家、メディアだろう。彼らこそ、きちんとこの状況の責任を認めて謝罪するべきだ。

最終更新:2020.04.05 09:17

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