石破茂「正直、公正」が安倍首相の個人攻撃という噴飯! 安倍独裁化で首相批判が完全タブーのディストピア

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「正直、校正」を堅持すると表明した石破氏だが…(公式サイトより)

 9月20日に投開票の自民党総裁選。今月26日に出馬宣言を行った安倍首相と、すでに立候補を表明していた石破茂元幹事長との一騎打ちとなる模様だが、そんななか、石破陣営の選挙戦略に対する自民党内の反応が実に噴飯ものだ。

 周知の通り、森友・加計問題などに対する安倍首相の対応に批判的な石破氏は、今回の総裁選を「正直、公正」とのキャッチフレーズで戦うと宣言してきたわけだが、25日、ネット番組のなかで突如このフレーズを封印・変更することを示唆。番組終了後、記者団に対しても「別に人を批判するつもりはまったくない。そういうふうにとらえる方がいるなら、変えることだってあるだろう」と語ったという。

 しかし昨日、石破氏は昨選挙公約を公開した記者会見で「正直、公正」のフレーズを堅持すると表明。最後まで安倍首相を党内から批判する立場として総裁選に臨む方針を固めたのだ。

 当然だろう。おかしいのは、石破氏が「正直、公正」の撤回を示唆する原因となった、自民党の状況のほうだ。

 すでに多数のメディアが指摘しているように、石破氏が一度はキャチコピーを取り下げるポーズをとったのは、党内から「安倍首相への個人攻撃だ」なる批判を受けてのことだとみられている。実際、参院では石破氏を支持するとしている竹下派の吉田博美参院幹事長も「相手への個人的なことでの攻撃は非常に嫌悪感がある」などと述べていた。

 だが、ちょっと待ってほしい。そもそも「正直、公正」って、別に政治家として当たり前の志だろう。それを自民党は「安倍首相への個人攻撃」になると騒いでいるのだから、コレ、裏を返せば、安倍首相は「正直、公正」ではなく「嘘つき、不正」と自民党が認めてしまったということではないのか(笑)。

 まあ、そう考えると石破氏が下げる素ぶりを見せたのも、この倒錯的な党内に苦言を呈するメッセージのような気もしなくもないが、どちらかというと、世論の反応を見ての判断というところが大きいのだろう。

 というのも、石破氏の「正直、公正」撤回示唆発言を受けて、Twitter上には「#石破氏の新キャッチフレーズ」なるハッシュタグが登場。これがいわゆる大喜利状態となり、こんな盛り上がりを見せていたからだ。

「憲法違反はしません!」
「お友だちを優遇しません」
「国民を“こんな人達”と呼びません!」
「強行採決を繰り返しません」
「災害時に宴会はしません」
「自分のフェイスブックへの差別的書き込みを放置しません」
「ネトウヨ作家をNHK経営委員にしません」
「ヤクザに汚れ仕事は依頼しません!!」
「公文書は改竄せずに保存しておきます!」
「聞かれたことに答えます」
「約束を守ります」
「自由と民主主義」

 わざわざ解説するのも野暮だろうが、つまり「石破氏の新キャッチフレーズ」の体裁をとりながら、安倍首相に総理大臣としての、いや、そもそも政治家としての資質が皆無であるということを、人々が思い思いに皮肉ったわけである。

 振り返るまでもなく、安倍首相はこの間、森友・加計問題だけでなく、財務省の公文書改ざん問題や防衛省の自衛隊日報問題などの不祥事や、安保法制をはじめとする政府法案などでの国会答弁で、さんざんウソやごまかしを重ね、果ては国民の疑問に答えずに逆ギレを繰り返しながら遁走を続けるという、おおよそ先進国政府のトップとは思えない無茶苦茶なことをやってきた。

安倍独裁化がすすむ自民党、安倍首相に対する批判が完全タブーに!

 ゆえに、Twitterで流行した「#石破氏の新キャッチコピー」は、そうした愕然とせざるを得ない政治状況に対して、人々が明確に「NO」をつきつけたことのあらわれであり、言い換えれば、石破氏を素朴に応援するムーブメントではなくて、挙げられたコピーの集合体こそ、まさしく“安倍首相と代わってもらいたい首相像”だと言っていいだろう。

 だからこそ、一度は党内からの批判に屈し、安倍首相との対決姿勢をトーンダウンさせようとした石破氏が、この尋常ならざる世論のうねりを目の当たりにして「正直、公正」に立ち戻った。そういうふうに思えてくるのだ。そして、その意味では「#石破氏の新しいキャッチコピー」のハッシュタグは、単なるネットの大喜利を超えて、一種の社会運動となったと評価するべきなのかもしれない。

 しかし、それにしても呆れるのは、すっかり安倍独裁状態と化した自民党だ。

 すでに一線から身を退いた自民党の長老たちに言わせれば、以前の自民党はタカ派とハト派を抱える事情と派閥間の権力争いとが重なるなかで、党内からも時の首相を公然と批判する声があがり、その批判を受けて首相側も妥協点を探る議論を行なっていたという。

 しかし、いまや状況はまったく異なる。繰り返すが、「正直、公正」という当たり前のことを掲げる石破氏が、自民党内から「安倍首相への個人攻撃だ!」と血祭りにあげられているという事実が示すのは、もはや、党内は安倍シンパのロボット議員ばかりとなっていて、首相に対する批判が完全にタブー化しているということに他ならない。いやはや、いったいどこの独裁政権の話なのか。

 思えば、これまでも政権周辺や安倍応援団は、政権のスキャンダルが浮上したり、法案の危険性や行政の問題行為が発覚したりして、国民から批判の声が上がるたびに「安倍さんへの人格攻撃だ!」などと散々がなりたててきたし、安倍首相もまた抗議のコールをあげた有権者に対して「こんな人たちに負けるわけにはいかないんですよ!」と暴言を放っている。

自由と民主主義を求めただけで、首相への個人攻撃と弾圧されるディトピア

 無理やり「批判者のほうが悪いのだ」とする印象操作と同時に、安倍政権に対する批判を封殺しようという弾圧行為だ。石破氏に対する自民党内からの「個人攻撃だ」とのバッシングも、まさに同じ狙いにほかならない。はっきり言うが、石破がどうこう以前の話で、こんな連中が政権与党であること自体がありえないのである。

 このままではマスコミや市民が「ウソで国民をごまかす政治はやめろ」「えこひいきのない公正な政治を求める」と、民主主義国家としてごく当然ことを言っただけで、誰もが「安倍首相への個人攻撃」なるレッテルを貼られ、政権から弾圧されてしまう。

 実際、例の「#石破氏の新しいキャッチコピー」のムーブメントのなかにはこんなツイートまで見られた。

〈自由、民主主義、寛容、報道の自由、地方分権、開かれた政治、国民第一、弱者にやさしい政治、格差是正、公金の適正支出、討論・対話重視、誠実、三権分立、権力を私物化しない…
 ダメだ。何を言っても安倍への個人攻撃になってしまう。〉

 アイロニックではあるが、安倍政権下の日本の状況を端的に言い当てているだろう。冗談ではなく、こんなディストピアめいた状況が、安倍首相のもとで現実化しているのである。

 何度でも繰り返す。安倍首相の“対抗馬”に求められていることは、この国が民主主義国家を標榜する以上、どれも当たり前のことでしかない。「正直、公正」もまた、国民が政治に求めてごく当然のことである。だが、安倍首相とそのシンパたちはこうした声に絶対に耳を貸さない。だとしたら、もう「個人攻撃」で結構である。わたしたちは今後いっそう、安倍政権に対する批判の声を大きくしていかねばならない。

最終更新:2018.08.28 05:00

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