新潟県知事選で当選した花角英世が一週間で豹変し「原発再稼働は当然ありうる」! 背後に官邸と経産省の意向

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
新潟県知事選で当選した花角英世が一週間で豹変し「原発再稼働は当然ありうる」! 背後に官邸と経産省の意向の画像1
花角英世公式サイトより

 6月10日投開票の新潟県知事選挙で、「原発ゼロ」を掲げる池田千賀子氏らを破り当選した花角英世氏。最大の争点は、県民の65%が反対(地元紙・新潟日報の世論調査)している柏崎刈羽原発の再稼働の是非だった。

 花角氏は、再稼働政策を進める自民・公明両政権与党の支持を受けつつも、公約では原発再稼働に慎重姿勢を見せていた。選挙戦でも「原発は怖い」「県民が納得しない限り、原発を動かさない」などと繰り返し、再稼働反対派の票を取り込むことで接戦を制した。

 ところが、いや、やっぱりと言うべきか。その花角新知事が、はやくも馬脚を現したらしい。選挙戦中の発言から一転、原発再稼働を「当然ありうる」と言い出したというのだ。朝日新聞が16日付新潟版朝刊でスクープした。

 記事によれば、花角知事は15日、東京で行われた新潟県選出の国会議員への説明会に出席。冒頭を除き非公開だったというが、朝日新聞新潟版は「出席者によると」としてこのように報じている。

〈出席者によると、無所属の会黒岩宇洋衆院議員(3区)が「条件付きで再稼働を認める可能性はあるのか」と質問したのに対し、花角知事は「当然ありうる。ゼロか1かの予断を持っていない」と答えたという。〉

 花角氏は12日の就任会見でも、再稼働について「私自身への信任を県民に問いかけるのがはっきりさせる方法」としたうえで、記者から在任中は再稼働を認めないのかと問われ、「結果的に私が在任している間は、原発は動かないということ」と明言していた。それからわずか3日後に「(再稼働は)当然ありうる」と翻したとは……。

選挙では裏で東電が支援、当選後は安倍首相と面会した途端の豹変

 もっとも、花角氏が当選後、一転して原発再稼働を容認するだろうとの見方は極めて強かった。本サイトでも紹介したが、花角氏は毎日新聞によるアンケートでは「将来的には原発に依存しない社会の実現を」などとしながら、同時に「(原発が)ベースロード電源との、国の位置づけは承知」などと含みをもたせていた。また、朝日新聞のアンケートでも、柏崎刈羽原発の賛否を問う質問に「どちらとも言えない」と濁していた。

 さらに、選挙戦中には「創価学会だけでなく、原発ムラも裏で相当に動いている。表立った動きは控えていますが、東京電力が社員や関係企業を通じて強力に組織票を固めている」(地元紙記者)と言われていた。11日のNHK報道によれば、〈今回の知事選挙の結果を受けて、東京電力は、引き続き新潟県に柏崎刈羽原発の再稼働への理解を求めていくことにしています〉というが、あまりに白々しい。

 そうしたことから、花角氏が知事になれば原発再稼働に踏みきることはほとんど決定的ではあったが、それにしても、当選からわずか1週間たらずで“正体”を剥き出しにするとは、さすがに予想外だろう。

 実は、このあまりに早期の再稼働容認発言は、官邸・経産省の要望に応じたものではないかとの見方がある。

 周知の通り、花角知事は、国会議員への説明会で「当然ありうる」と発言した同じ15日に、経産省内で世耕弘成経産相と面談。花角知事は再稼働問題について具体的な議論はしなかったとしているが、会談後には記者団に対し「まったく動かさないから、100%動かすまですべてあり得る」と述べたという(16日付毎日新聞)。

 また、上京した13日には官邸で安倍首相、菅義偉官房長官らと会っている。そこで、安倍首相から柏崎刈羽の再稼働について何らかの発言があった可能性は高いだろう。

 言うまでもなく、東電が福島第二原発の廃炉を表明したことも大きく影響している。東電から見ると、柏崎刈羽原発の再稼働ができれば問題が山積みの福島第二原発に固執しなくてすむ。また、自民党としては、今年10月に行われる福島県知事選で支援するとみられる現職・内堀雅雄知事の援護射撃にもなる。見方を変えれば、今回の花角新潟県知事のあまりに早い再稼働容認発言は、政府与党、東電とのトライアングルのなかでの“玉突き”と捉えることもできるだろう。

 いずれにしても、県民の多数は再稼働を拒絶している。選挙では花角氏が勝ったとはいえ、これで争点隠しと裏切りが明白になった。新潟だけの問題ではない。こんな卑劣を許してしまえば、今後も各地で同じことが繰り返されてしまうだろう。再稼働を阻止するためには、やはり私たちが反対の声を大きくしていくほかなく、その根っこである安倍政権にNOを突きつけるしかないのだ。

最終更新:2018.06.16 11:15

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

新潟県知事選で当選した花角英世が一週間で豹変し「原発再稼働は当然ありうる」! 背後に官邸と経産省の意向のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新潟県知事選東京電力柏崎刈羽原発編集部花角英世の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
3 百田、上念、有本、WiLL…安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!
4 五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
5 岸井成格が安倍官邸から受けた圧力
6 自民党がネトサポに他党叩きを指南
7 IOC幹部の発言で安倍の責任が明白に…「1年以内延期」「再延期なし」ゴリ押し 
8 上田晋也『サタデージャーナル』後番組MCに自民党議員の娘
9 『上田晋也のサタジャ』が山本太郎の企画をボツに
10 川島なお美が近藤誠の診断を告発
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
13 東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
14 NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問
15 『報ステ』新キャスターの大越健介に安倍の圧力で『NW9』を追われた過去
16 上田晋也が最終回で「当たり前が言えない」言論状況を批判
17 吉村知事の「新大阪駅で検温」にツッコミ殺到! 変異株死亡者隠蔽も
18 きゃりーぱみゅぱみゅ、ロンブー淳、フット岩尾らがオリンピックに疑問!
19 宮台真司「ネトウヨは感情の劣化」
20 麻生「ヒトラーは正しかった」は本音
1 大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2 五輪関係者が入国当日、築地を散歩! 
3 聖火お披露目式で手話通訳が小池百合子らのテントには入れず雨に濡れ
4 平井大臣の株売却益隠しの裏!タニマチIT企業がオリパラアプリを高額受注
5 東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
6 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
7 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
8 それでも謝罪しない…河野太郎がワクチン問題でついた嘘と”知の崩壊“発言
9 南ア、チェコ選手の感染、イギリス選手の濃厚接触も隠していた政府と組織委
10 五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調
11 五輪でIOCラウンジ以外にVIPルーム、広告代理店は物品購入でも15%上乗せ
12 五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
13 きゃりーぱみゅぱみゅ、ロンブー淳、フット岩尾らがオリンピックに疑問!
14 NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄