学歴詐称はショーンKだけじゃない! 安倍首相も「南カリフォルニア大学政治学科留学」を詐称しこっそり削除

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
abe_K_160318_top.jpg
上・安倍晋三公式サイトより/下・ショーンK公式モバイルサイトより


 発売中の「週刊文春」(文藝春秋)3月24日号がスクープした、経営コンサルタントの“ショーンK”ことショーンマクアードル川上氏の経歴詐称問題が大きな話題になっている。

 ショーン氏は決定していたフジテレビの新番組『ユアタイム』のキャスターや『報道ステーション』(テレビ朝日)や『とくダネ』(フジテレビ)のコメンテーターを即座に降板したが、それも当然だろう。

 ショーン氏はこれまで、公式ホームページやメディアの取材に対し、テンプル大学とパリ第一大学で学んだあと、名門ハーバードのビジネススクールでMBA(経営学修士号)を取得したなどとしてきた。ところが、「週刊文春」でショーン氏自身が告白したところによれば、テンプル大学は在籍しただけで卒業しておらず、パリ第一大学はオープンキャンパスで聴講しただけで留学の事実はない。しかも、ハーバードのビジネススクールに関してはMBAはおろか、「まったくの外部の人間」としてわずか3日間のコースを一度経験しただけだという。

 ショーン氏はどうも海外留学歴の確認しづらさを利用して嘘のプロフィールをでっちあげ、“経営コンサルタント”として名前を売ってのしあがってきたらしい。いくらなんでも、こんな人物がニュース番組のコメンテーターやキャスターをやれるはずはないだろう。

 しかし、実は、政界にはこのショーン氏と同様の学歴詐称をしながら、今も権力の座に居座る厚顔の人物がいる。ほかでもない、安倍晋三首相だ。安倍首相もまた、嘘の海外留学歴を公言し、自らの箔付けを行っていたことがあるのだ。

 この事実が発覚したのは、安倍氏が自民党幹事長時代の2004年。当時、安倍氏は自らの経歴をこう称していた。

〈1977(昭52年)3月 成蹊大学法学部政治学科卒業、引き続いて南カリフォルニア大学政治学科に2年間留学〉
  
 事務所のホームページ、後援会向けに作成したプロフィールはもちろん、新聞や雑誌のインタビュー記事などでも同様の記述がされていた。

 南カリフォルニア大学は、1880年設立と、アメリカ西海岸の私立大学では最古を誇る名門校。成蹊大学卒という学歴にコンプレックスをもっていた安倍氏は、この留学歴を前面に出し、箔付けにおおいに利用していたというわけだ。

 ところが、この〈南カリフォルニア大学政治学科に2年間留学〉というのは明らかな水増し、虚偽の学歴だったのだ。

「週刊ポスト」(小学館)04年2月13日号が、当時、南カリフォルニア大に確認、広報担当者からこんな回答が得られたことを記事にしている。

「シンゾウ・アベは78年の春期、夏期、秋期のみ在籍しています。その間は本学の正規の学生であるが、専攻はまだありませんでした。取得したコース(講座)は全部で6、そのうち3つは“外国人のための英語”です、政治学は入っていません。1コースは4単位ですから取得単位は24。卒業できる数字ではありません」

 ようするに、安倍氏は南カリフォルニア大学には「1年間」しか留学しておらず、「政治学科」どころか、そもそも政治学系の科目すら1科目も履修していなかった。これに対し安倍事務所は、以下のように反論している。

「南カリフォルニア大には78年1月から79年3月まで在籍しています。政治学は履修しましたが、途中でドロップアウトしたため、記録は残っていないだけで、留学の実態はあったと考えています」(「週刊ポスト」より)

 政治学の科目を履修したが、「落第」しただけだと言い張っているのだが、こんな弁解が通用するはずはない。しかも、安倍氏の学歴詐称疑惑はこれで終わらなかった。

 前述の「週刊ポスト」の記事が出た後、「週刊現代」(講談社)が同年2月21日号で後追い報道をしている。「現代」が問題にしたのは、母・洋子氏が毎日新聞1994年8月7日付朝刊のインタビュー著書『わたしの安倍晋太郎』(ネスコ、1992年)で、次男の晋三が成蹊大卒業後、「カリフォルニア州立大学と南カリフォルニア大学に一年ずつ留学して政治学を学びました」としたことだった。

 本人や事務所と母親の間で、学歴の認識に差があるというのも驚きだが、「週刊現代」の記事によれば、安倍氏がカリフォルニア州立大学で政治学を専攻した事実はなく、大学付属の英語学校に通っていたにすぎないという。そして、南カリフォルニア大学に関しては、「現代」の取材でも、78年年春から同年秋までの在籍しか確認できなかった。

 いずれにしても、安倍氏の海外留学というのは、よくある語学留学に毛の生えた程度のものすぎなかった。しかも、「留学」した安倍氏がホームシックにかかり、東京の実家に月10万円にもなるコレクトコールをかけまくっていたというエピソードや、現在も安倍首相が「英語は苦手」と公言していることからもうかがえるように、安倍氏は結局、その語学すら習得できずに帰国したのである。

 それを、政治学を学んだと公言し、まるで学士を取得したようにプロフィールに書き込むというのは、明らかな学歴詐称。安倍氏は政治家であることを考えると、非常に悪質な詐称といっていいだろう。

 しかも、この詐称は、安倍氏側も明らかに自覚していた。週刊誌の取材には「留学の実態はあった」と強がっていた安倍氏だが、報道に前後して、安倍氏のホームページ上のプロフィールからこっそりと留学部分の「2年間」という部分が消え、2016年現在では「米大学への留学」自体の記述まで姿を消している。

 もっとも、この安倍氏の疑惑はなぜか大きな問題にならなかった。安倍首相の疑惑が報じられる少し前に、民主党所属の古賀潤一郎衆議院議員(当時)の海外留学に関する学歴詐称問題が発覚。国会で厳しい追及を受けていた。この際、安倍氏は先陣を切って古賀氏と民主党を攻撃、「もし事実なら大きな問題。道義的、政治的責任は重い。当然、辞職に値する」「政党として候補者を公認した責任がある。どう責任をとるべきか指導、処分する責任がある」などとまくしたてていた。

 自分のことを棚に上げて、他人を攻撃する習性は昔からだが、衆議院議員を辞職した古賀氏とは対象的に、なぜか安倍氏にはなんのお咎めもなかった。当時は小泉政権下で、今と同じ自民党一強の政治状況にあり、力で疑惑追及の動きをねじふせてしまったのだ。

 そして、安倍氏はこの学歴詐称を知らんぷりをして、その後、政界の階段を登り続け、今も日本の最高権力者の椅子にのうのうと居座っている。この厚顔ぶりに比べたら、ショーン氏の方が「文春」の追及に事実を認め、番組を降板しただけ、まだマシというべきかもしれない。
(宮島みつや)

最終更新:2017.11.24 09:04

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

学歴詐称はショーンKだけじゃない! 安倍首相も「南カリフォルニア大学政治学科留学」を詐称しこっそり削除のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ショーンKフジテレビ学歴安倍晋三宮島みつやの記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大阪の入院率10%のなか、維新議員が「コロナ感染、即、入院」で非難殺到!
2 コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ
3 菅首相が「人流は間違いなく減少」と真っ赤な嘘! 東京駅前は昨年の1.8倍
4 西村担当相が「マスクでも感染」認めたのに濃厚接触者の定義変更しない菅政権
5 大阪で123の病床が削減! コロナ医療崩壊でも菅政権が強行する医療カット
6 東京都が東京五輪の観戦に子ども81万人を動員! 感染拡大中に通達
7 大阪に看護師不足は維新のせい!橋下徹は看護師の給料を「バカ高い」と攻撃
8 吉村知事が「変異株対応」を強調して私権制限主張も…国内初の変異株死者を隠蔽
9 菅首相がコロナ対応の失敗を改憲にスリカエる発言! 国民投票法も強行成立
10 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
11 自殺した赤木さんの妻が『バイキング』生放送中にLINEで…
12 吉村知事が“批判逃れ”に必死! 橋下徹と宮根誠司は“同情誘う作戦”
13 葵つかさが「松潤とは終わった」と
14 大阪「高齢者の入院の優先順位下げろ」は職員の問題ではない! 吉村知事も
15 菅首相が「休んでいる看護師がいるから五輪に500人」妄言の直前に…
16 『バイキング』がリコール不正で高須院長を露骨擁護!スポンサーに忖度か
17 名古屋リコール不正で維新市議が関与を証言!吉村知事、松井市長の責任
18 近畿財務局職員「遺書と手記」麻生太郎財務相の答えが酷い
19 『報ステ』古舘が安倍に最後の反撃!
20 大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算
1 東京都が東京五輪の観戦に子ども81万人を動員! 感染拡大中に通達
2 吉村知事が“批判逃れ”に必死! 橋下徹と宮根誠司は“同情誘う作戦”
3 菅首相がコロナ対応の失敗を改憲にスリカエる発言! 国民投票法も強行成立
4 大阪で相次ぐ救急搬送拒否も吉村知事はスタンドプレー 滋賀県へ要請でも
5 安倍晋三「朝日の捏造体質は変わらない」発言に「お前が言うか」と非難殺到
6 吉村知事が「変異株対応」を強調して私権制限主張も…国内初の変異株死者を隠蔽
7 大阪の入院率10%のなか、維新議員が「コロナ感染、即、入院」で非難殺到!
8 大阪で123の病床が削減! コロナ医療崩壊でも菅政権が強行する医療カット
9 菅首相が「人流は間違いなく減少」と真っ赤な嘘! 東京駅前は昨年の1.8倍
10 大阪「高齢者の入院の優先順位下げろ」は職員の問題ではない! 吉村知事も
11 市長選で優勢 河村たかし市長との焼肉会食をリコール不正渦中の事務局長が
12 東京五輪組織委が看護協会に「看護師500人動員」を要請する横暴!
13 菅首相が「休んでいる看護師がいるから五輪に500人」妄言の直前に…
14 緊急事態宣言発出で菅首相がついた大嘘 バッハシフトを追及する質問は無視
15 西村担当相が「マスクでも感染」認めたのに濃厚接触者の定義変更しない菅政権
16 コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ
17 フジ系『最高のオバハン』が結婚詐欺師の名を小室氏と一字違いの「小室敬」に

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄