小泉進次郎が撮られた復興庁元美人秘書との“ホテル密会”、囁かれる意外なネタ元とは?

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ハメたのは誰だ?(小泉進次郎公式サイトより)


 “政界のプリンス”小泉進次郎・復興大臣政務官がホテルでの密会を撮られてしまった。「週刊文春」(文藝春秋)8月13・20日特大号に掲載された「小泉進次郎が抱いた復興庁の女」だ。

 刺激的なタイトルと同様、その内容もなかなかスキャンダラスなものだった。7月23日深夜を回る頃、進次郎の姿は小泉家御用達ホテルの東京プリンスホテルにあった。当初ホテル正面に止めた車の中で“待機”していた進次郎だったが、代わりにチェックイン手続きをした運転手の合図でホテルの部屋へ。

 それから少し遅れて、周囲に異常な警戒をしながら1人の女性が進次郎のいる部屋に入っていった。しかも、「文春」はドア越しに会話を聞いており、それによると、2人は午前2時頃までたわいのない会話を続けた後、進次郎の「可愛いねえ」という言葉で会話が止まったという。

「文春」によれば、この女性は進次郎の秘書だった30歳の復興庁の元職員。1年ほど前まで夫と短い結婚をして離婚したバツイチ女性だ。

 独身同士の男女の密会とはいえ、絶大なる人気を誇る、若き政界のプリンスを襲った女性スキャンダルは大きな波紋を呼んでいる。なかでも週刊誌関係者の間で話題になっているのが、誰がネタ元か、という話だ。

「『週刊文春』はあまりに用意周到にこのスキャンダルを取材しています。進次郎がホテルに到着した様子から部屋に入るまでの一部始終、ホテル手前の細い路地にタクシーを止めた相手の女性が周囲を警戒しながらホテルに入るところをずっと追っている。ホテルで密会する以前に女性の存在を特定し、さらに密会日時も把握していなければ出来ないことですからね」(週刊誌記者)

 そのため、この情報はお相手の女性が自らリークしたのではと言われているのだ。

 実は密会の翌々日、女性は1年間の予定で留学するため渡米するのだが、「週刊文春」は彼女を成田で直撃取材している。

「女性が進次郎と渡米直前に会ったこと。そのタイミングでマスコミに報じられたことから、女性が自分の存在をアピールして留学したいためにリークしたのではないかと言われているのです」(前同)

 芸能スキャンダルではよくある“売名”“自分アピール”のパターンだが、しかし、だとしたら、今回は女性の当日の行動やプロフィールなどが少し詳しく書かれすぎではないだろうか。女性がネタ元になっている場合、離婚歴などマイナス情報を書かないのが通例だし、密会までの女性の行動をいちいちリポートしたりしないのだが……。

 実際、永田町では、今回のスキャンダルのネタ元について、全く違う見方が広がっている。それはなんと、官邸=公安によるリーク説だ。

 内閣発足以降、安倍首相や菅義偉官房長官が、内閣情報調査室(内調)や公安に命じ、政敵へのバッシング情報や、情報操作を盛んに行ってきたことは本サイトでも何度も指摘している。

 例えば昨年、民主党の枝野幸男幹事長など野党の政治資金問題が報じられた際も、内調からの情報と御用メディアへの官邸リークの存在が明らかになっている。また、イスラム国人質事件でも人質のネガティブ情報を盛んに流し、自己責任論といった世論をコントロールしようとしたのもこのラインだった。

「特に安倍首相は内調のトップである北村滋・内閣情報官に全幅の信頼を置き、盛んに自分の都合のいい情報収集を命じてきた。北村は第一次安倍内閣では首相秘書官もつとめたことなどから、昵懇の仲と言っていい。安倍首相は最近でも週に2回以上、北村と会って様々な情報を報告させているほどです」(全国紙政治部記者)

 そして、この公安、内調情報を官邸がリークする相手としてしばしば名前があがってきたのが「週刊文春」だった。「文春」の新谷学編集長は安倍首相が2006年に上梓した『美しい国へ』(文春新書)の担当者で、菅官房長官とも非常に親しい。官邸はこのルートで、新聞には書けない情報を「文春」に流していると言われていた。実際、同誌がキャンペーンを張った沖縄県の翁長雄志知事のネガティブ記事も官邸の意向を受けたものだったし、ほかにも、「官邸関係者」の証言による記事が非常に多い。

「今回の進次郎スキャンダルも、官邸が内調、公安に調査をさせ、その情報を文春にリークしたんじゃないかと言われているんです」(政治評論家)

 たしかに、公安のネットワークを使えば、相手の女性を割り出すことも、密会日をピンポイント特定することも、そう難しくないだろう。

 しかし、なぜ官邸が同じ自民党の、しかも人気絶大で広告塔的存在の進次郎スキャンダルをリークする必要があるのか。

 その鍵は、急激に落ちる安倍政権の支持率と、9月に行われる自民党総裁選にあるらしい。

「これまで高い支持率を誇ってきた安倍首相は、総裁選で無投票再選を目論んでいました。しかし、安保審議の過程で“戦争反対”“集団的自衛権反対”という世論が日増しに高まり、支持率は急速に低下しています。こうした流れから俄然注目されているのが、ライバルである石破茂地方創生相と、野田聖子前総務会長の総裁選出馬です」(前同)

 そして、安倍官邸が恐れているのが、石破が立候補し、進次郎が推すというシナリオだ。

 現に、2012年に行われた総裁選では、進次郎は石破を推しており、後に石破に投票したこと明かしている。

「このときは、安倍首相も進次郎人気を利用しようと盛んにラブコールを送っていたのですが、しかし石破支持の進次郎はそれに首を振らなかった。それで、安倍サイドは様々な圧力を掛け、進次郎に石破支持を事前表明しないということを約束させたんです」(全国紙政治部記者)

 しかし、今回はそういかないだろう。実際、進次郎と石破の結びつきは以前よりも強くなっており、2013年人事の際に、菅官房長官に直談判して進次郎を内閣府兼復興政務官に推したのも石破だった 。

「これまで進次郎は原発再稼働反対だけでなく、安倍政権の方針や自民党に批判を繰り返しています。石破が今回出馬を決めれば、今度こそ進次郎は石破支持を表明するでしょう。そうなれば安倍政権に不満をもつ自民党議員が石破支持に回り、また安保法案に不安をもつ多くの国民、世論も石破・進次郎連合を歓迎するでしょう」(前同)

 こうした政局のなかで飛び出したのが「週刊文春」の進次郎の女性スキャンダルだった。永田町に詳しいジャーナリストが解説する。

「今回のスキャンダル劇は安倍首相、官邸サイドが『俺たちはお前の情報を掴んでいる。今後も下手な動きをすればもっとネガティブ情報が出る』と暗に釘をさす、脅すブラフだった可能性は十分あるでしょう」

 いささか陰謀論めいてはいるが、魑魅魍魎が跋扈する永田町、しかも、謀略が大好きな安倍官邸のこと。意外とありえる話かもしれない。
(田部祥太)

最終更新:2015.08.10 12:03

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