香川もトゥルン状態を告白 サッカー選手のアンダーヘア脱毛事情

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「SAMURAI SOCCER KING」(2013年04月号/講談社)

 ポゼッションサッカーから縦に早いカウンターサッカーへ。今回のブラジルW杯はサッカーの戦術トレンドの転換が鮮明になった大会だったが、実は海外のサッカー界では、数年前からもうひとつのトレンドがじわじわ進行しているという。  それはサッカー選手たちの“アンダーヘア脱毛”というトレンドだ。いや、サッカーの戦術論議を期待した方には非常にもうしわけない。でも、海外のプレイヤーはほんとうにみんなアソコの毛を完全脱毛していてツルツル状態らしいのだ。  ヘア処理はもともと欧米の女性の間で10年以上前からブームになっていたが、数年前から男性にも飛び火。股間に汗をかきやすいサッカー選手を中心に広まり、ヨーロッパのサッカーリーグでは今や一種のエチケットになっているらしい。スポーツ選手は試合の後に必ずシャワールームを使うため、たまに海外移籍した日本人が陰毛をそのままにしていると、毛の色が黒々しているのとあいまって、不潔がられるのだという。

 実はあの日本代表の香川真司選手(マンチェスター・ユナイテッドFC所属)もその洗礼を受けて、今ではアソコの毛を全面剃毛しているひとりだ。W杯では元気のなかった香川選手だが、『やべっちF.C. 〜日本サッカー応援宣言〜』(テレビ朝日系)に出演した際はその事実をめちゃくちゃ楽しそうに告白していた。 矢部「チームメイトからの信頼感を得たのは、プレーだけで得られたのか、それとも普段のコミュニケーション?」 香川「やっぱり自分から積極的にじゃれ合う…」 矢部「じゃれ合うってどんなことを?やっぱり股間をポンって触ったり?」 香川「でもそれも一つの手ですよ」 矢部「それもコミュニケーションですもんね。シャワーとかお風呂とか、裸のコミュニケーションも…?」 香川「これはテレビで流せるかわからないですけど、やっぱり“毛”の話とか。まあ、下の毛は剃るじゃないですか」 矢部「ええーっ!! オレ初耳」 香川「初めてですか?」 矢部「うん、知らない知らない。エチケット的なことなのかな」 香川「そうみたいですね。だからこっちの文化に慣れるためにカミソリとって…」 矢部「トゥルン香川や」 香川「トゥルン香川です」 矢部「へー、でも偉い偉い」 香川「でもね、慣れたら逆に生えてたら気持ち悪いですね」  香川選手は少年のような雰囲気を持っているので、“トゥルン”はなかなか似合いそうな気も……と勝手に想像して顔がニヤけてしまったが、それはさておき、このときの香川は、カミソリで処理していると話していた。だが、最近は「ブラジリアンワックス」での脱毛がサッカー選手の間でも一般的なのだという。

 ちなみに、ブラジリアンワックスといっても、ブラジルW杯とはなんの関係もなくて、リオのカーニバルの衣装からもはみ出ない、と名付けられた(らしい)ヘア脱毛の方法だ。やり方はあたたかいワックスを薄く塗ってのばし、その上にワックス脱毛専用の不織布をあてて一気に引きはがす。それだけ。一瞬ですむうえ、根こそぎ抜けるので生えてきにくく、肌荒れもない。レーザー脱毛のように費用もたいしてかからない、というので、こちらもまず女性の間でブームになったのである。2008年に公開された映画版『セックス・アンド・ザ・シティ』でも、たしか主人公たちがブラジリアンワックスで陰毛処理を行うシーンがあった。  そして、このブラジリアンワックスが1〜2年前から男性の間にも広まり、今年5月には東京に初のメンズ専門ブラジリアンワックスサロンがオープンするほどのブームになっているのだ。  ただ、このブラジリアンワックス、人によっては、相当に痛いらしい。『桜木さゆみのイケナイとこイッちゃった』(ぶんか社)という体験コミックエッセイで、作者の桜木さゆみと担当編集者の女性がこのブラジリアンワックスに挑戦しているのだが、布をバリっと引きはがされるたびに、担当編集者が悶絶を繰り返すシーンが描かれている。そばについていた桜木が「ど、どれくらい痛い…?」と聞くと、「子宮口が2センチ開いたくらい」。さらに「出産より痛かった?」と聞くと、「たぶん」と答えるのだ。しかも、この引きはがしは何回か繰り返されるのだが、回を重ねるごとに敏感になって痛くなるという。  もっとも、本サイトの女性編集者にもこのブラジリアンワックス経験者がいるのだが、彼女は「まったく痛くなかった」という逆の感想をいっている。どうやら個人差があるようで、一説には剛毛の人ほど痛いらしい(ちなみに彼女は陰毛が薄いとのこと)。ということは、男性の場合、硬くて量も多いから結構大変じゃないのだろうか。  しかも、ブラジリアンワックスには痛み以外にもうひとつ、難点がある。ブラジリアンワックスは専門のサロンでやることが多いのだが、施術の際にかなり恥ずかしいポーズをとらされるのだ。基本ポーズは下半身裸で仰向けに寝てM字開脚、お尻まわりの毛を脱毛する際には、四つん這いのポーズをとらされることもあるという。  前出の『イケナイとこイッちゃった』でも、作者や編集者は大股開きや赤ちゃんがおむつをかえるようなポース、さらには、自分でおしりの穴のあたりを広げて見せるようなポーズをとらされている。  女性用サロンの場合、施術師(ブラジリアンワクサーというらしい)はもちろん女性だが、男性が客の場合はどうなるのだろう。施術師が女性だと風俗みたいに使う客が出てきそうだし、男性が施術するというのもそれはそれでなんだか恥ずかしい。いや、それより何より、サッカー選手の間で流行っているということは、ブラジルの至宝・ネイマールや、W杯で脚光を浴びたコロンビアのイケメン選手・ロドリゲス、そしてわれらが日本代表のウッチーなども、M字開脚や四つん這いのポーズをさせられて、「ゔっ」「ぐわはっ」とかいう埋めき声をあげているのだろうか。ああ、想像すると、またニヤニヤがとまらない……。 (岡崎留美子) 

最終更新:2016.08.05 07:03

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桜木さゆみのイケナイとこイッちゃった・ (ぶんか社コミックス)

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