「介護マンションに入りたい」リリー・フランキーが鬱状態?

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「映画『そして父になる』公式サイト」より


 最近は作家というより、俳優として大活躍のリリー・フランキー。そのいい具合に枯れた演技が大好評で、テレビや映画、CMでも引っ張りだこになっている。

 ところが、そんなリリーが最近、月刊誌「婦人公論」(中央公論新社)のインタビューで、「介護マンションに入りたい」となんとも弱気な発言をして、周囲を驚かしている。

「(前略)家を持つほど落ち着きがないのが現実で。そこで考えているのが、ケア付きマンションに住むこと。施設によって55歳以上とか60歳以上とか、年齢制限があるから、その年齢に達したらすぐに入居し、絶対もとをとるべく、できるだけ長く住む」(「婦人公論」2014年6/22号)

 リリーは昨年、50歳になったばかり。「自分の中では50って、明確に“じいさん”なんですよ」と語るリリーだが、介護マンションというのはちょっと早すぎではないだろうか。たしかにリリーは独身で家族もいないが、メディアからは引っ張りだこで女性からもモテモテ。そんな人もうらやむ51歳が隠居を考えているというのは、いくらなんでも弱気すぎる気がするのだ。

 実は、こうした言動に、リリーをよく知る人たちの間では「また鬱になるんじゃないか」と心配の声があがっているという。

 リリーはこれまでも、何回か鬱状態になった事がある。 吉田豪が“サブカル男子は40歳で鬱になる”をテーマに出版したインタビュー集『サブカル・スーパースター鬱伝』(徳間書店)でも、リリーは一時、本格的に鬱々とした状態になり、睡眠障害や味覚障害におちいったことを認めている。

 同書をもとに推測すると、リリーがひどい鬱になったのは2回。1回目は、コラムニストとして売れっ子になった頃、「おもしろコラム」を書くのがうっとうしくなって、「『あいつはもう終わった』とか言われたい」としきりに言い始めたという。

 そして次が、初の自伝的小説『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(扶桑社)がベストセラーになった後。「もらった印税分は嫌な事があった」と語っているように、かなり重度の鬱状態におちいり、それ以降、ほとんど原稿を書けなくなってしまった。

 こうしてみると、リリーは仕事で高い評価を受け、確固たる地位を築くと、とたんに鬱になってすべてを放り出してしまう傾向がある気がする。とすれば、『そして父になる』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞し、NHKの土曜ドラマ『55歳からのハローライフ』では主演に抜擢されるなど、プロの俳優としてゆるぎない評価を得た今、リリーが、三たび鬱になり、俳優の仕事を「や〜めた」と投げ出してしまう可能性は十分あるかもしれない。

 だが、仮にそうなったとしても、心配は無用。これまでをふりかえってみると、リリーは鬱になっても必ず、その後に復活を果たしているからだ。しかも、1回目の鬱の後は『東京タワー』、2回目の後は俳優として大活躍と、今までとはまったくちがうジャンルで、今まで以上の高い評価を得て、大活躍をしている。むしろファンにとっては、リリーがネガティブになったときは、新しいリリーが見られるチャンスともいえるくらいだ。 

 実際、「婦人公論」のインタビューでも、「昨年50になり、やったことのないことをやりたいと思っています」とも語っており、すでにリリー自身が新しく生まれ変わることを考えているフシも見受けられる。

 そう考えると、リリーについて心配しなければいけないのは、「仕事をやめて介護マンションに引きこもっちゃうんじゃ……」ということではなく、もっとちがう事態かもしれない。

 リリーといえば、これまでも宍戸留美、加藤紀子、安めぐみと、多くのアイドルや芸能人と噂になり、今もAKB48のバラエティ番組などに嬉々として出演している筋金入りのアイドル好き。その老後は孤独な介護マンション行きよりも、何十歳も歳の離れた元アイドルを嫁にもらうという“加トちゃん”的な展開のほうが実現確率が高い気がするのだ。そして、まさに加トちゃんのように、若い嫁にエネルギーと金をすいとられて、どんどん生気を失っていく。まあ、それはそれでリリーらしい老後といえるかもしれないが……。
(正田小夜)

最終更新:2014.07.13 12:36

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