池江璃花子復活劇を五輪強行派が利用、「反対派は池江選手に言えるのか?」の大合唱! 門田隆将や安倍前首相も便乗ツイート

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テスト大会中止意向の国際水泳連盟が日本政府を批判「開催に向けて必要な措置を講じなかった」

 テスト大会は国際オリンピック委員会との開催都市契約によって実施することが求められているもので、五輪開催の前に競技運営の確認などのためにおこなわれる。とりわけ今回は新型コロナ感染防止に万全の対策が求められており、テスト大会の重要度は高まっていた。

 しかし、この肝心の東京五輪のテスト大会で海外選手が参加するとされていたのは、飛び込みとアーティスティックスイミング、バレーボール、マラソン、陸上のわずか5競技のみ。これには「コロナ禍での五輪開催なのに海外勢の参加がこれだけで感染対策のテストができるのか」と疑義を呈する声があがってきたが、ここにきて、FINAが飛び込みとアーティスティックスイミングのテスト大会について日本側に中止の可能性を通告したと読売新聞などが報道。その理由は、〈入国後の隔離措置を不安視して審判などの関係者が渡航を拒否していること、日本側がFINAにコロナ対策費の負担を求めていること〉。英・BBCによると、FINAは日本政府に対して「開催に向けて必要な措置を講じなかった」と文書で批判したという。

 つまり、コロナ禍に五輪を開催しようというのに、組織委と日本政府はアスリートや関係者が安全だと納得し参加できるような対策を打ち出さず、そのことによってFINAはテスト大会を事実上“ボイコット”したのである。

 そして、もしFINAのあとにつづいて数少ない海外選手参加のテスト大会を中止する動きが出てくれば、安全に大会が運営できるかどうかの検証もなされないまま本番を迎えることになり、選手や関係者に大きな不安を抱かせることになる。そんなことはわかりきった話なのに、組織委も日本政府も、もっとも重要なコロナ対策をなおざりにしてきたのである。一体、これのどこが「アスリートファースト」だと言えるだろう。

 しかも、「アスリートファースト」を謳うならば全力で取り組むべきだった感染防止対策をおろそかにしてきたというのに、組織委や日本政府は「人類がコロナに打ち勝った証としての東京五輪」という、まるで現実を直視しない掛け声で開催を強行しようとしてきた。

 そして、そこで利用されたのが、池江選手の「物語」だった。

 延期された東京五輪まで1年となった昨年7月23日、組織委は開催の機運を高めるイベントに池江選手を起用し、国立競技場からメッセージ動画を配信。池江選手は白い衣装で聖火の入ったランタンを掲げ、「世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよくわかります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていくときには、どうしても希望の力が必要だということです」とメッセージを発信した。

 このメッセージは池江選手が考えたものだというし、池江選手の思いがたしかに伝わるものだ。しかし、池江選手を起用したことからもわかるように、これは池江選手の「闘病」という「逆境」を組織委が利用し、「東京五輪に襲いかかったコロナ」を「逆境」として重ね合わせようとする意図があったのはあきらかだ。

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