安倍首相「108兆円経済対策」は詐欺だ! 30万円現金給付の説明も嘘だらけ、月収9万円に落ちても資格なし、支払いも夏以降の可能性

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安倍首相「一律給付は時間がかかるが自己申請なら5月に給付」は真っ赤な嘘だ

 その上、安倍首相はこんな御託も並べた。

「また、なるべくスピーディーにおこないたい。ですから、我々は5月、なるべく早く補正予算を通していただいて、5月に直ちに出ていくようにしていきたい。全員に給付するということになりますと、麻生政権のときでもやりましたが、大体手に届くまで3カ月ぐらい、どうしても時間がかかってしまう。今回はスピードも重視したということであります」
 
 一律給付は時間がかかるが自己申請なら5月には直ちにおこなえる……って、そんなバカなと言うほかない。ネット上でも〈「全員に給付だと3ヶ月かかる」とか言ってんの?かからねえよ!選挙の投票券サクッと成人全員に届くじゃんか〉〈選挙投票券を送るシステムを使って現金書留送ればいいだけの話〉などという意見も出ているが、いくらでも方法はあるだろう。

 しかも、安倍首相の言う「5月に直ちに」というのは本当か。実際、日本経済新聞電子版7日付記事では、こう伝えている。

〈給付金は国の予算だが、執行には市町村が補正予算案を成立させる必要がある。6月定例議会に予算案を出す場合、給付に向けた準備が整うのは夏ごろになる。申請が殺到した自治体では審査に時間がかかり、さらに遅れる可能性もある。〉

 このように5月どころか夏以降まで遅れる可能性があることを、政府側がまさか知らないわけがない。ようするに、給付が遅れても地方自治体のせいにしてしまえばいいと踏んで、「スピードを重視した」などと素知らぬ顔で主張しているのだろう。

 国民の暮らしがどれほど追い詰められているかも、いま早急にどんな手立てが必要かも考えず、ただケチって出し渋る安倍首相。「私たち全員が努力を重ねれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる」などと語ったが、その一方で休業補償を拒否しつづけるという姿勢からは、本気で感染防止をしようとする意志がまったくみえてこない。

 いや、もっと驚きなのは、前述した観光や外食を促進するための「Go Toキャンペーン」だ。収束後におこなうものだというが、じつは“安倍首相の代弁者”である田崎史郎氏は、今朝放送の『モーニングショー』で、こんなことを語っていたのだ。

「(収束時期は)希望的観測としては6月。遅くとも、夏の観光シーズンに間に合うようにコロナが収束してくれると、この(Go To Travel キャンペーンの)使い方も非常に活用されるようになる」

 まさか、本気で夏までに新型コロナが収束するなどと考えて、「Go To キャンペーン」の予算を1兆6794億円も計上しているのか……。当然、田崎氏の発言に対しては、玉川徹氏が「科学的な知見に基づけば、この夏に旅行に行けるようになるとは、ちょっと僕はとても思えない」と呆れたようにツッコミを入れていたが、これが田崎氏自身の考えなどではなく、安倍官邸が「夏には終わっているはずだ」などと見立て、そのために観光・外食促進のキャンペーンを用意していたとしたら、驚くほかない。

 新型コロナを侮り、国民の健康と命はそっちのけで、危機感を持っているのは経済の停滞だけ。──これが安倍政権の実態で、そのために国民に出し渋っているのだとすれば、ただただ恐怖でしかないだろう。

最終更新:2020.04.08 09:49

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