ウィーン芸術展公認取り消しを会田誠、Chim↑Pomらが批判! あいトリ以降相次ぐ“検閲”はネトウヨ・極右政治家の共犯だ

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事実上の検閲にChim↑Pom、会田誠、三田村光土里ら展示作家から批判の声

 これは「国が認めたもの以外は芸術と認めない」ということであり、“事実上の検閲”を容認する言語道断の行為だ。しかも、この問題は国際的にも広がっていくだろう。すでにオーストリアのドイツ語新聞や映像メディアがネットでも報じているほか、ロイター通信が英語記事を配信して「あいちトリエンナーレ」の件など日本の表現の不自由をめぐる抑圧と絡めて伝えている。少なくとも、芸術表現に対して、国や行政が安易に口出しする風潮は、国際社会の常識から懸念されるだろう。

 当然、展示作家だけでなく、様々な表現者、言論人からも外務省の公認取り消しを批判する声が相次いでいる。

 たとえばChim↑Pomの卯城竜太氏は、東京新聞に「複雑につくられた作品の一部を切り取って『反日』と断じることは本質を見誤っている」「(公認の撤回は)『国民が自国を批評する』という民主主義国家として当たり前のことに政府がネガティブな姿勢であると、海外に広く示してしまった」とコメント。会田誠氏は、今回の公認取り消しがいかに日本という国の国際的評価を落とすかについてツイートしている。

〈僕やチンポムのような民間で活動してるアーチストも、イタリア人のフリーのキュレーターも無傷。傷を負ったのは「日本」という国ですよ。そのキュレーターは今日、ヨーロッパの大手新聞2社のインタビューを受けたそうです。ヨーロッパの多くの人々がどのような記事を近々読むか、想像できますよね?〉(6日)

 同展に出展している作家の三田村光土里氏も、Twitterでのユーザーとのやりとりのなかで、こう指摘している。

〈私が一番問題だと思っているのは、公認が確認ミスだとしても開始後1ヶ月以上の間、大使館員も来場して見ていたのに、Twitterで声が上がったとたんに予告なく撤回したです。つまり日本の政府機関は簡単にネットの反応に流される可能性があり、どんな思想の日本人にとっても起こりうる危険なことです。〉(7日)

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