ラグビー日本代表への“日本の心”押し付けがひどい! 外国籍の選手もいるのに神社でさざれ石を見学し君が代合唱、合宿に模造刀

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多様なルーツを持つ選手たちに“日本の心”押し付けはエスノセントリズム

 チームスポーツにおいてチームの結束力を高めることは必要なのかもしれないが、なぜそこに「日本の心」「和の心」が持ち込まれなければならないのか。

 しかも、君が代の歌詞に縁があると喧伝する神社を訪れて君が代を合唱させるというのは、単に日本の伝統文化に親しむというレベルを超えて、政治性を帯びた国家主義・ナショナリズムの発露そのものだ。

 上述のとおり、ラグビーの日本代表チームには、日本人選手だけでなく、トンガとニュージーランド、南アフリカ、韓国、オーストラリア、サモアと多様なルーツを持った選手が在籍している。選手たちが互いを理解し合うために、それぞれの文化的背景に理解を深めることは重要なことだが、人数の多寡にかかわらず、日本文化と同じよう、トンガやニュージーランド、南アフリカ、韓国、オーストラリア、サモアの文化への理解やリスペクトを深めることも同様に重要だろう。

 実際、ニュージーランド代表チームが披露することで知られる“ハカ”は、マイノリティである先住民マオリの伝統文化に由来するものだが、それはニュージーランドの多様性と連帯を象徴するものだ。

 にもかかわらず、日本代表チームは、日本以外のルーツをもつ選手に対して、自国の文化を押し付けるなど、エスノセントリズム(自民族中心主義)そのものであり、まるで戦中の同化政策ではないか。

 リーチ・マイケル選手自身の発案だと言うかもしれないが、そうしなければ受け入れられないという日本社会の排外的な空気が外国人選手たちにそうした言動をさせていることは想像に難くない。選手たちの愛国発言は、むしろ代表チームのナショナリズム的空気の強さの反映と見るべきだろう。

 しかしメディアでは、このスポーツにナショナリズムを持ち込む代表チームの取り組みに、懐疑的な見方は皆無で、むしろ、あたかもそれが素晴らしいことのように報じられている。

 チームスポーツにおいてメンバーが互いに理解しあい結束力を高めることが重要だとしても、その手段がナショナリズムである必要はないし、また競技がナショナリズム発揚に利用されることもあってはならない。スポーツとナショナリズムが結びつくことによる弊害や悲劇は、歴史上枚挙にいとまがない。

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