『グッとラック!』で初MC・立川志らくの安倍政権擁護ぶりを改めて検証! 在特会・桜井誠を評価していた過去も

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志らくは西日本豪雨災害時の“赤坂自民亭”を擁護!

 まず象徴的なのが、2018年7月の西日本豪雨災害の際の“赤坂自民亭”擁護だ。

 西日本豪雨の最中に安倍首相が「赤坂自民亭」に参加していた問題を取り上げた『ひるおび!』で、志らくは「もっと早くに、これだけの雨が降ったんだから、自民党の人たちだって国民の命を無視してこうやって飲むわけがないですから。そこらへんをちゃんと究明しないと。ただただけしからんって周りが怒っても」と発言した。

 ようするに、志らくは自民党の人が災害の最中に酒を飲むなどという無神経な人なわけがない、だから、災害の最中に飲み会を開いたのは自民党のせいではなく、むしろ気象庁の予測や警報の発信の仕方に不備があったからだと主張していたのだ。おまけに志らくは「野党は揚げ足をとっている場合ではない」と野党批判まで口にしていた。これが自民党擁護じゃなくてなんだというのか。
 
 しかも、この露骨な政権擁護に批判の声が集まると、志らくは『ワイドナショー』で「擁護などしていない」と反論。しかしここでも「安倍総理なんか次の日は、二日酔いで出てきたって。安倍総理50分しか、この会合いないんですよ。あと対応に見舞われて、それでくたびれて出てきたのを、二日酔いだと。それは叩くやり方がおかしいだろうって、こう言ったんです」と安倍首相をかばい、政権擁護を上乗せしてしまっていた。(ちなみに、安倍首相は宴会後1分足らずの取材を受けたあと、公邸ではなく私邸にまっすぐ帰っている。家で災害対応していたなどという言い訳は通用しない)

 志らくが本当に自民擁護・安倍擁護をする意図がなく、権力を茶化すという落語家としての矜持や知性があるというのであれば、あるいは本当に被災地を心配する気持ちがあるのであれば、批判すべきはなんの権限もない野党や「災害対応しろ」という一般市民の声ではなく、明らかにその権限も責任もありながら災害対応を放置した安倍政権のほうだ。

 それを「野党はどうだ」「批判してる場合じゃない」と批判する側を封じ込める。これは、「Whataboutism」や「TINA」(There Is No Alternative)などと呼ばれ、過去に世界中の独裁政権や独裁者たちが使ってきた批判封じのレトリックの典型ではないか。

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