安倍首相が津川雅彦を特別扱いの追悼会見! 首相の弔意コメントは国賓や総理経験者クラスだけなのにまた“お友だち”優遇

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
abe_01_180811.jpg
首相官邸ホームページより

 俳優の津川雅彦氏が今月4日、心不全のため亡くなったことが7日夜に報じられた。「日本映画の父」と呼ばれるマキノ省三を祖父にもつという華やかな芸能一家に生まれ、日活のスター俳優に登り詰めた後は伊丹十三監督作品をはじめとして幅広い役柄を演じてきた。他方、極右思想の持ち主としても知られ、自身のブログやメディアなどで特攻隊礼賛や侵略戦争の美化、徴兵制の復活などを主張。2016年には『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)で、「保育園落ちた」ブログに対して「ブログ書いた人間が死ね!」と暴言を吐いたことも話題になった。

 7日の訃報を受け、ネット上では本サイトが2015年に配信した津川氏の極右思想を批判した記事を引用するかたちで紹介する人も多かったが、これに対してネトウヨたちが非難。「死者への冒涜だ」と騒いでいる。

 亡くなったこと自体に喜ぶ言葉を投げるような行為は下品、下劣極まりないが、それと生前の発言について批判をおこなうことは意味がまったく違う。政治家や学者、芸術家らが鬼籍に入っても、過去の言動や表現、作品をきちんと検証・批判するのはむしろ当然の行為だ。

 しかし、津川氏をめぐっては、そうしたネトウヨの言いがかりも霞むような、思わず唖然とすることが起こった。安倍首相の特別すぎる“弔意”の件だ。

 津川の訃報が報じられた7日夜の翌日、安倍首相はわざわざ会見を開き、「突然の訃報に接して本当にショックを受けています。悲しいですね。寂しい思いです」と述べると、饒舌になってこんなふうにつづけたのだ。

「総理を辞職した後、本当に津川さんには温かく励ましていただき、背中を押しつづけていただきました」
「津川さんは優れた俳優・監督として、その才能を発揮してこられた。まさに昭和・平成を代表する映画人であったと思います。とくに大河ドラマ『徳川家康』において、その圧倒的な存在感、風格を示しておられましたね。いまでも深く記憶に残っています」
「日本を代表する文化人でもあり、日本の優れた文化を世界に発信すべきと、ずっと粘り強く主張しておられました。現在パリで開催されているジャポニスム2018、津川さんの存在無くして考えられなかったと思いますし、まさに津川さんの情熱で、この大きなイベントが開催するに至ったと思っています」
「広範な知識に基づく高い見識を持っておられ、そしてまた強い信念をもっておられました。拉致問題についても政府の取り組みについて、まさにボランティアとしてずっと協力していただきました。本当に残念です。心から御冥福をお祈りしたいと思います」

 言っておくが、これは弔問に訪れた先での囲み取材でも何でもなく、首相官邸でおこなわれた、正式な総理大臣の会見である(事実、首相官邸のHPには「津川雅彦氏の逝去についての会見」というタイトルでこの会見の様子が動画で公開されている)。さらに、この会見でのコメントを自身のTwitterアカウントにも投稿。投稿が4つにまたがる長文となった。

 そもそも、これまで安倍首相が総理大臣として「お悔やみ」のコメントを首相官邸HPで公表してきたのは、国内外の災害・テロ発生時や、海外の元首・首相、駐日大使経験者などの要人、国内の総理経験者の逝去時などだ。たとえば「昭和・平成を代表する映画人」だった高倉健氏が亡くなったときだって、こんなコメントを首相官邸では公表していないし、津川氏の少し後に亡くなった翁長雄志・沖縄県知事に対しても同様だ。

 にもかかわらず、津川氏に特別待遇をしたのは、安倍首相も述べているように、安倍氏の「背中を押しつづけて」きた典型的な安倍応援団だったからだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

安倍首相が津川雅彦を特別扱いの追悼会見! 首相の弔意コメントは国賓や総理経験者クラスだけなのにまた“お友だち”優遇のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三津川雅彦編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 昭恵枠、明細書の嘘、晩餐会…安倍「桜を見る会」疑惑が止まらない
2 ネトウヨ大喜びの韓国ベストセラー『反日種族主義』の編集協力に安倍応援団
3 つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍政権擁護
4 警視庁捜査、ジャパンライフと安倍政権
5 安倍首相の総理在任最長でNHKが岩田明子解説でヨイショ特集
6 「桜を見る会」参院選に招待枠、選挙利用の証拠が次々と
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係
9 沢尻エリカMDMA逮捕を警視庁がTBS、文春に事前リーク!
10 韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくり
11 「桜を見る会」招待の基準は安倍応援団とワイドショー!
12 自民党がネトサポに他党叩きを指南
13 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
14 「桜を見る会」ケータリングは安倍首相、昭恵夫人のお友達の会社
15 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
16 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
17 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
18 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
19 即位礼に天皇の「安倍首相への抵抗」を示す招待客が
20 「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄