リメイク決定!『機動戦士ガンダム』安彦良和が安倍首相の戦前回帰を批判!「安倍首相がやっているのは戻っちゃいけない方向」

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『原点 THE ORIGIN──戦争を描く、人間を描く』(岩波書店)

 今月14日、『機動戦士ガンダム』ファンを歓喜させる知らせが届いた。キャラクターデザインと作画監督を務めた安彦良和氏が、1979年の放送開始から40周年の節目を迎える2019年をメドに「ファーストガンダム」をリメイクするプロジェクトを明かしたのだ。

 どういったかたちで作品がつくられるかなどの詳細はいまだ明らかにされていないが、14日付ウェブサイト「デイリースポーツオンライン」の取材に応えた安彦氏は『機動戦士ガンダム』シリーズを振り返り「最初の作品が1番だと自分では思ってる。でも、若い人に見せようと思ってもとても見せられない」とリメイクへの意気込みを語っている。

 ここで「若い人に見せようと思ってもとても見せられない」と語られているのは、40年前と比べて現在のアニメ製作における技術や表現が飛躍的に進歩しているという意味合いも込められていると思われるが、もうひとつ含まれている考えがあるだろう。それは、40年前の『機動戦士ガンダム』で「戦争」について視聴者に誤解させてしまったという思いだ。彼は以前このように語ったことがある。

「『ガンダムは戦争を描いている』と言い始めたのは、僕らより少し下の、いわゆるシラケ世代以後の連中ですよ」
「オタク世代にとって、戦争とは『面白い対象』でしかないわけで、ガンダムなんかで戦争を語らないでくれと思う。実際の戦争というのは、自分の彼女がレイプされたり、家族が死んだり、家を焼かれたりするもの。アニメで戦争なんか見たって、そういった感性は摩耗するだけ。反戦がテーマだなんて合理化しちゃいけない」

 そういった思いから安彦氏は、一年戦争の前日譚から『機動戦士ガンダム』の物語を再解釈し直した『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(KADOKAWA)を2001年から10年にわたって執筆。そこでは、40年前の『機動戦士ガンダム』ではあまり描かれてこなかった「戦争の犠牲になる市井の人々」を無慈悲なまでにリアルに描いた。それが「戦争」の本当の姿であり、「戦争」はカッコイイものでもなければ「英雄譚」でもないからだ。これからリメイクされる『機動戦士ガンダム』も、この考えのもとつくられるのではないだろうか。

 本サイトでは以前、安彦氏の『機動戦士ガンダム』と「戦争」についての考え、そして安倍政権の戦前回帰批判を紹介した記事を配信したことがある。ぜひご一読いただき、リメイク作への思いを馳せてほしい。
(編集部)

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