安倍首相の戦後70年談話は本当に「お詫び」があったのか? 山谷えり子と語っていた談話への本音

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
abeabe_150814_top.jpg
衆議院議員 安倍晋三 公式サイトより


 ついに注目されていた安倍首相による戦後70年談話が発表された。当初は強気だった安倍首相も、安保法制に対する世間の“反安倍”の風向きには耐えられず、村山談話を引き継ぐように「植民地支配」「侵略」「お詫び」「反省」という文言を入れた。

 だが、だらだらと長い談話ゆえに誤魔化されそうになるが、それらの重要キーワードは、ただ散りばめられただけにすぎない。

 たとえば、「侵略」について。安倍談話は「事変、侵略、戦争」とひとまとめにし、「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました」と言った。これでは、これまでの談話を紹介しただけで、安倍首相自身は「お詫び」の言葉を口にしていない。「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」と表明した村山談話と比較するまでもなく、結局、何も謝っていないのだ。

 現に、談話発表後の質疑応答では、東京新聞の記者が2009年に月刊誌で行われた対談で安倍首相が語った「村山談話以降、政権が代わるたびにその継承を迫られるようになった、まさに踏み絵だ」「村山さんの個人的な歴史観に日本がいつまでも縛られることはない」という発言を突きつけ、「その発言と今回の談話の整合性を説明してください」と質問した。これに対して安倍首相は「村山談話は全体として引き継ぐとこれまでも繰り返し申し上げてきた通り」と、答えになっていない答えを返した。

 この記者が引用した安倍首相の発言とは、「正論」(産業経済新聞社)09年2月号の山谷えり子との対談だ。じつはこのとき、安倍首相はこうも語っている。

「侵略という言葉にしても、いつの間にか政府見解として定着してしまいましたが、実は村山談話以前、政府は侵略という言葉を使っていないんですね」
「村山談話があまりにも一方的なので、もう少しバランスのとれたものにしたいという思いもありました」

「侵略」という言葉を使うのは偏っている、つまり「侵略」行為を安倍首相は認めていないのだ。そのため、安倍首相は「村山談話に換わる安倍談話を出そうとしたのだが…」と言うが、98年に中国の江沢民国家主席が来日した際に発表された日中共同宣言に“日本は村山談話を遵守する”という文言が組み込まれており、「一方的に反故にすることは国際信義上出来なかった」(安倍氏)。そして、山谷氏に対して、そのときの悔しさをこう吐露している。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

安倍首相の戦後70年談話は本当に「お詫び」があったのか? 山谷えり子と語っていた談話への本音のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三水井多賀子の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
2 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
3 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
4 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
5 加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
6 コムアイが明かした社会的発信への葛藤
7 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
8 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
9 麻生太郎が愛人の店に2360万円
10 財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
11 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
12 自衛官「国民の敵」暴言を生んだのは安倍政権
13 財務次官セクハラが海外メディアでも
14 パワハラ社長を撃退した新聞記者の戦い
15 村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
16 ショーンKと同じ!安倍首相も学歴詐称
17 安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
18 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
19 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
20 柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
1高畑勲監督が遺した安倍政権への無念の言葉
2セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
3首相秘書官「本件は首相案件」
4首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
5森友「口裏合わせ」「身を隠せ」指示判明
6村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
7安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
8 安倍が「こんな人たち」につづき「左翼は人権侵害が平気
9「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
10柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
11加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
12財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
13柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
14田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
15上念司もケントと同様、加計の客員教授
16高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画
17自衛隊隠蔽は安倍、稲田が引き起こした
18 財務次官セクハラが海外メディアでも
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20ゆずの愛国心煽動ソングはここが悪質!