発達障害本を出版、栗原類が語った日本の学校でのいじめ体験…「5年間、僕はずっとサンドバッグだった」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kurihara_161013_top.jpg
栗原類『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)

 先日当サイトでも取り上げたが、今年8月に俳優の高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕されたとき、彼が発達障害であり、そのことが犯罪を引き起こす因子になったなどと報じるメディアが複数あった。これは明らかに間違った認識であり、発達障害を抱えているということが犯罪の直接的な要因となることはない。

 しかし、現在の日本では知識のなさゆえにこうした誤った認識がことあるごとに流布され、発達障害を抱える子どもや親は不当な偏見と差別に苦しみ続けている。そんな状況のなか、モデルで俳優の栗原類が自らの発達障害についての体験を綴った『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)を出版した。

 栗原は昨年5月に出演した『あさイチ』(NHK)で発達障害との診断を受けたことを告白し、大きな反響を呼んだが、今回の本では、彼の母である栗原泉氏や主治医の高橋猛氏のコメントも交えながら、発達障害を取り巻く環境についても、かなり踏み込んだ体験談と分析を綴っている。

 一口に発達障害といっても、そのありようも程度もさまざまだが、栗原の場合は主に「感覚過敏」「強いこだわりがある」「二つの動作が同時にできない」「記憶力が弱い」「注意力散漫で忘れ物が多い」「人の心を読み取るのが苦手」といった特徴があるという。

 栗原が、発達障害の診断を受けたのは、小学生低学年のとき。当時、栗原はニューヨークの公立小学校に通っていたが、1年生の後半ですでに進級できるかどうか危ぶまれる状態になった。そのとき、担任の先生から発達障害を抱えているかどうかテストを受けさせたいという提案があり、テストを受けた結果、ADD(注意欠陥障害)と診断されたのだという。

 ニューヨークの小学校は発達障害教育への取り組みがかなり進んでおり、その後のフォローもしっかりしていた。栗原がアメリカで最初に発達障害の診断を受けたとき、母親の泉氏はこうアドバイスを受けたという。

「お母さんと類くんはぜんぜん違う。自分ができたことを子どもに要求しないで。自分が簡単にできたことを子どもができないことに関して、『なんでできないのだろう?』という疑問をもたないで。逆に自分ができなかったことだけを思い出すようにして」
「その言葉は、私にとって一生忘れることのできない大切な言葉となりました。「親子なのだから」「家族なのだから」という、個と個の境目を曖昧にするような感覚は、時として自分を甘やかし、相手に負担をかけます。「自分と子どもは別々の個性を持った人間であり、私にできないことを彼はたくさんやっている」と、常に考えることで、子どもを尊重し、心から褒めてあげられるようになります」

 栗原の現在の主治医である高橋猛氏は同書の中でこう解説している。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

発達障害の僕が 輝ける場所をみつけられた理由

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

発達障害本を出版、栗原類が語った日本の学校でのいじめ体験…「5年間、僕はずっとサンドバッグだった」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新田 樹栗原類発達障害高橋猛の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
2 Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
3 Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
4 甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
5 安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 大阪に看護師不足は維新のせい!橋下徹は看護師の給料を「バカ高い」と攻撃
8 岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
9 吉村知事の大阪府は「時短協力金」支給も大幅遅れでダントツ最下位! 
10 有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
11 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
12 『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
13 IR汚職“起訴”の企業会長夫人と同姓同名の人物が進次郎、鈴木道知事に献金も
14 ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
15 東山紀之が“反ヘイト本”を出版
16 岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
17 辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
18 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
19 「朝日、死ね」足立議員のトンデモぶり
20 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
1Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
4『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
5甘利幹事長に「闇パーティ」広告塔疑惑
6ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
7Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
8岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
9辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
10維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
11岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
12安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
13すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄