宜野湾市長選で反翁長キャンペーン活発化! 産経新聞が沖縄のネトウヨ新聞・八重山日報と一体化しデマ拡散

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 この本、帯の大見出しには「「つぶさなあかん」と言われる理由」の惹句。ご存知、作家の百田尚樹氏が今年6月、自民党の若手勉強会で「沖縄の二紙はつぶさなあかん」と発言したことにひっかけているわけだが、あからさまに言論の自由を否定する発言を書籍の表紙に持ってくること自体、そのセンスを疑わざるをえない。

 当然、中身は翁長知事と琉球新報、沖縄タイムスを終始批判するものだが、それもほとんど言いがかりのレベルだ。

 たとえば、翁長雄志知事は今年9月、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で声明を出し、「沖縄の人々は自己決定権や人権をないがしろにされています。自国民の自由、平等、人権、民主主義、そういったものを守れない国が、どうして世界の国々とその価値観を共有できるのでしょうか」と訴えた。沖縄が国から基地負担を強制的に押し付けられており、県民の声を届けようにも徹底的に拒絶する安倍政権の動向を踏まえると、至極真っ当な声明といえる。

 だが、著者に言わせれば、〈「辺野古移設反対を訴えるためだけに、知事はこんなところまでやってくるのか」とつぶやかずにはいられなかった。常軌を逸していると思った〉らしい。そして〈沖縄独立をも視野に入れた最も過激な反基地活動家と一体化したことを宣言したに等しい〉などとして、こう書くのだ。

〈国連の場で日本の自由、平等、人権、民主主義を否定した発言は、自国に対する侮辱であり、日本人として許し難いと思った。これでは国連を利用した「反日」活動ではないか〉

 ようするに、同書は、基地の固定化に抗うことに対し「反日」のレッテル貼りをし、基地反対活動を“危険思想”かのように喧伝しているのである。

 しかし、同書が何を言おうが、まったく説得力などないだろう。というのも、同書の著者である仲新城誠氏は、あのネトウヨが大絶賛する沖縄県石垣市の地方紙、八重山日報の編集長だからだ。八重山日報は、近年急激に保守的、右翼的な主張を繰り出していることで知られるが、その悪質なところは、こうした翁長・基地反対派バッシングのためにデマ報道すらたれ流していることだろう。

 本サイトが報じた“基地反対派による女児暴行”デマ報道事件のことだ。

「読谷 背景に反基地感情? ハーフ女児押し倒す」。八重山日報が15年4月3日付で、こんな見出しの記事を出した。内容は、今年3月に、沖縄県読谷村に住むアメリカ人と日本人のハーフである6歳の女児が複数の男に押し倒されて暴行を受け、女児の母親が嘉手納警察署に相談したと伝えるもので、「支援者で、沖縄教育オンブズマン協会会長」なる肩書きの手登根安則氏という人物による、こんなコメントを掲載していた。

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