紅白の安倍批判で「反日」と炎上の桑田佳祐 じゃあ『永遠の0』主題歌提供はなぜ!?

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 安倍批判と戦争反対を叫びつつ、安倍とべったりの作家が書いた戦争礼賛本の映画に楽曲提供する――いったいこれはどういうことなのだろうか。

 一つの解釈として語られているのは、桑田は一つのイメージに固定化されることや予定調和を嫌い、あえて対立する価値観やイデオロギーを越境しているのではないかという説だ。

 実際、これまでも桑田は、テレビやライブで予想外の危険水域ぎりぎりのパフォーマンスを見せてきた。とくに病気から復活してからはそれが顕著になっており、2014年12月28日に横浜アリーナで行われたサザンのライブでは、鑑賞に訪れた安倍首相と昭恵夫人を前に、「爆笑アイランド」の一部歌詞を「衆院解散なんてむちゃを言う」と替え歌にし、安倍首相を揶揄するというパフォーマンスも見せた。

 安倍首相は一応、「(歌を聴いて)のけぞって驚いたが、楽しみましたよ」などと答えていたが、その態度は明らかに気分を害していることがわかるものだったという。

 加えて紫綬褒章だ。桑田は14年に紫綬褒章を授与されたが、紫綬褒章に関しては一時、安倍政権に批判的な桑田が受賞を拒否するのではないかとの憶測もあった。しかし桑田はこれを受けた。そして、受けておきながら、年越しライブでは大晦日の紅白中継後、紫綬褒章をポケットから取り出し、たいしたもんじゃないというようなパフォーマンスをしてみせたのだ。

 これについては「在特会」会長の桜井誠がツイッターでこんな怒りの声を上げている。

「サザンの桑田佳祐の件が話題になっています。彼の出自を問わず紫綬褒章を尻のポケットからだして800円などと嘯き、天皇陛下を卑下する輩を日本人とは認めません。そんなに嫌いなら最初から紫綬褒章など貰わなければいいものを、何をトチ狂って受賞したのでしょうか?」

 天皇の「護憲」への意思を無視し、「在日」呼ばわりしているネトウヨこそ天皇蔑視ではないかとツッコミたくなるが、それはともかく、右と思えば左、左と思えば右といったこの桑田の行動は、ようするに桑田の好きなプロレスのように危険水域ぎりぎりに踏み込み、既成の価値の攪乱を狙ったパフォーマンスだというのである。

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