なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hidari_141109.jpg
『社会はなぜ左と右にわかれるのか』(高橋洋・訳/紀伊国屋書店)

 一連の朝日新聞問題でよくわかったのは、朝日が右派だけでなく一般大衆からも相当に嫌われていたという事実だろう。誤報がどうこうという以前に「朝日の上から目線のあの感じがいや」「朝日はきれいごとばかりで逆にうさん臭い」という人がいかに多かったことか。

 いや、朝日だけじゃない。民主党も福島瑞穂も『報道ステーション』も日教組も姜尚中も、今、リベラルなものにはだいたい似たような反応がよせられる。人気がないどころか、ググっても悪口しか出てこない。

 一方、やたらウケがいいのが保守勢力とか右派の言論だ。安倍政権は庶民の義務や負担を増やし、集団的自衛権や原発みたいな国民を不幸に巻き込む政策をどんどん進めているのにいまだ高支持率をキープしているし、百田尚樹とか嫌韓本みたいな教養のないバカ丸出しのヘイト本がベストセラーになって、国際感覚もクソもない右派論客と、慰安所づくりを自慢話として語る人物がオーナーをつとめていた誤報だらけの産経新聞がヒーローのように扱われている。

 この状況に、いったいなぜだ! とお嘆きのリベラル諸氏も多いのでないだろうか。

 その理由について、アメリカでベストセラーになった一冊の本が、哲学や心理学、生物学の知見から重要な示唆を与えてくれる。本の名は『社会はなぜ左と右にわかれるのか』(高橋洋・訳/紀伊国屋書店)。

 著者で社会心理学者であるジョナサン・ハイト教授によれば、一見、人間は理性を用いて善悪を判断しているように思えるが、実は多くの場合そうなってはいないのだという。

 ハイトはこのように書く。理性は直感の召使いである。何が正しくて何が間違っているのかという判断は、感情的な反応として現れた後に、言語を介して論理的に正当化されるようになっている。したがって、誰かの考えを変えたいのなら、論理的議論によってねじ伏せるのではなく、その人の“直感”や“感情”に語りかけなければならない。ハイトはこれを、《まず直感、それから戦略的な思考》というフレーズで、道徳心理学の「第一原理」として提唱する。

 さて、ここからが本題だ。道徳心理学の「第二原理」は《道徳は危害と公正だけではない》。ここにリベラルが不利である最大の要因があるようだ。ハイトによれば、元来、人類は集団化を志向するようにプログラミングされており、進化論の一説でいうところの集団適応の観点から考えることで、人間の道徳の基盤を以下の6つのペアに分類できるという。

〈ケア/危害〉……苦痛を感じている者を保護し、残虐行為を非難すべし。
〈公正/欺瞞〉……ふさわしい人々と協力し、抜け駆けする輩を警戒せよ。
〈自由/抑圧〉……信頼できないリーダーによる不当な制限を退けよ。

〈忠誠/背信〉……チームプレーヤーには報酬を、裏切り者には制裁を。
〈権威/転覆〉……安定のために有益な階層関係を形成し維持せよ。
〈神聖/堕落〉……聖なるものを尊び、汚らわしいものを卑しめ。

 勘のいいリベラル諸氏は、この一覧を見て即座にこう考えるだろう。「なるほど、われわれは上の3つ(ケア、公正、自由)を、保守は下の3つ(忠誠、権威、神聖)を重用視しているのだな」と。

 それは半分間違っている。ハイト教授らがウェブサイトで募った13万人以上のデータを分析したところ、驚くべき結論が導かれたのだ。たしかにリベラルの道徳基盤は〈ケア〉〈公正〉〈自由〉の3つに依存するが、一方の保守主義者は6つすべての基盤を用いていることが分かったというのである。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ネトウヨ朝日新聞梶田陽介の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 厚労省に圧力をかけた首相秘書官は安倍首相の子飼い官僚
2 菅義偉官房長官が国会で望月衣塑子記者をフェイク攻撃
3 『スキャンダル専門弁護士』が伊藤詩織さんやはあちゅうを揶揄
4 ネトウヨ局アナがテレ朝のお昼の顔に
5 安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
6 蓮池透氏が著書で安倍の冷血を批判!
7 データ不正、元厚労次官の村木厚子が「何かの圧力」発言
8 不適切動画バイトを血祭りにあげるマスコミとネットの異常
9 勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
10 桜田五輪担当相「がっかり」発言は安倍政権の五輪至上主義のせい
11 小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
12 小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
13 太田光が右翼の抗議で転向していた?
14 安倍首相にマッチョ批判
15 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
16 ブレる松岡修造語録を読み解く
17 首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
18 SKY-HIが日本の鎖国状態に危機感
19 岡田斗司夫“ゲス”の秘密が著書に!
20 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
1嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
2玉川徹が中国人のマナーをあげつらう自番組を批判!
3勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
4岡留安則「噂の真相」編集長が死去
5小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
6安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
7青山繁晴議員が「僕と握手したらガンが治った」と吹聴
8「子ども産まないのが問題」麻生が「金がないなら結婚するな」
9統計不正は安倍政権ぐるみの偽装だった証拠が!安倍に合わせ…
10安倍「私は森羅万象を担当」発言の背景
12北方領土の日、「日本固有の領土」の主張が消えた! 
13首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
14国家公務員と利害関係者の「ゴルフ解禁」の背後に安倍
15小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
16安倍「自衛隊募集に非協力的な自治体」と圧力発言
17安倍首相「サンゴは移した」の嘘に琉球新報編集局長が痛烈批判
18辻元清美の外国人献金に大騒ぎする夕刊フジの愚劣
19イージス・アショアに2350億円!懸念される健康被害
20 厚労省に圧力をかけた首相秘書官は安倍首相の子飼い官僚

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄